感動を求めて、忙しすぎる「ひまつぶし」に追われている団塊世代の男の記録。
by nori-126
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初春大歌舞伎 夜の部 松竹座 前半 

 1月4日(火)、初春歌舞伎の夜の部を見に行った。毎年、同業者の貸し切り公演でこの日に見ることが年初の習慣となっている。毎年のように会う堺のKKさんとあいさつをした。また、以前同じ所に勤務していたMYさんに10年ぶりに会ってあいさつした。席は12列9番だった。

 この日の朝、人間国宝の中村冨十郎さんが亡くなったというニュースがあった。最後にみたのは、昨年9月の新橋演舞場での「浮かれ坊主」の飄々とした踊りだったが、元気そうだったので突然の訃報に驚いた。

一、八陣守護城  湖水御座船の場

 文楽で2年前に見たことがある。その時は続いて主人公の最後までをみせて、悲劇の幕開けとしての印象的な場面だった。歌舞伎では2年前の南座顔見世でほぼ同じ出演者で見たことがあるが、この場だけでは観客には悲劇性が伝わりにくい。舞台全体を占めるほどの大きな朱色の船が回り舞台で動くのが見どころなのであろう。

 毒を盛られた佐藤正清(我當)は、息子の許嫁の雛衣(秀太郎)や家来の斑鳩平次(進之介)、正木大介(薪車)と船で琵琶湖を渡る。正清を亡きものにしようとする北畠春雄の使者が小船でやってきて正清の様子をうかがったり、忍びの者を送り込む。

 我當は毒を盛られても悠然としている武将の大きさをみせた。しかし、前後の筋なしでこの場面だけで、正清の忠義心とか苦悩を表わすのは難しい。何か物足りないものを感じたのは役者のせいではない。

 小船が舞台を動くのは何かで引っ張っているのかと思ったら、綱のようなものが全く見当たらない。筋書きには船の中の操作員がモーターを操作していると書いてある。こんなことが気になるのも舞台に感情移入できないからである。
                  
二、廓文章 吉田屋

 みるのは3回目であるが、前の2回は伊左衛門役をよく演じている藤十郎や仁左衛門ではなく、扇雀だったので楽しみにしていた。紙子を着て花道をとぼとぼとでてくる藤十郎は、歩き方だけですべてを物語るようである。

 吉田屋に上げてもらって、かって心を交わした夕霧への嫉妬心から、すねてみたり、うらみを行ったりして、典型的な上方の3枚目がかった2枚目を演じる。12月の南座顔見世の河庄の冶兵衛と似ているが、それほどしつこい感じがなくて憎めない。

 扇屋夕霧役の扇雀は、華やかな衣装で奥からでてきて隠した顔をみせる場面が美しい。吉田屋喜左衛門役の我當は人のよさそうな主人で、こういう柔らかい役もよく似合う。藤屋女房おきさ役の吉弥もやさしそうな感じがよくでていた。少し年増の品のある女性を演じると本当にぴったりである。  
               
初春大歌舞伎 夜の部 松竹座 前半 _d0097373_22423466.jpg

by nori-126 | 2011-01-06 22:25 | 歌舞伎 | Comments(0)
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