感動を求めて、忙しすぎる「ひまつぶし」に追われている団塊世代の男の記録。
by nori-126
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三谷文楽 其礼成心中 京都劇場

 8月16日(土)、夫婦で京都に大文字の送り火を見に行くことになり、その前に京都劇場の其礼成心中を見に行った。三谷幸喜が書き下ろした新作文楽で、東京では2012年、13年と評判になったが、関西では今回が初めての公演になる。

パルコ・プロデュース公演 三谷文楽 其礼成心中
作・演出 三谷幸喜
作曲 鶴澤清介 
出演 竹本千歳大夫 豊竹呂勢大夫 豊竹睦大夫 豊竹靖大夫
    鶴澤清介 鶴澤清志郎 鶴澤清丈 鶴澤清公
    吉田幸助 吉田一輔 吉田玉佳 他

 京都劇場は、前に劇団四季の「オペラ座の怪人」を見て以来、2度目になる。開演の前に観客席から、三谷幸喜の人形がでてきて、三谷幸喜の声に合わせてあいさつをした。舞台の前に字幕があって、英語で説明がでてくる。京都は外国からの観光客が多いのでと初の試みらしい。英語タイトルがMuch ado about love suicide というがこれは、シェークスピアのから騒ぎ Much ado about nothing をもじっている。洗練された英語だったが、ひょっとしてシェークスピアの引用もあるのかと思われた。

 幕が開くと、舞台の後方の高いところに、大夫と三味線弾きが並んでいる。曽根崎の天神の森の淋しい背景の前で、二人の男女が心中をしようとするところへ、近くの饅頭屋の主人がでてきて止める。近松門左衛門の「曽根崎心中」以来、心中が多くて、饅頭が売れないというのである。

 心中をしようとした二人を饅頭屋へ連れてきて、女房とも共、心中を思いとどまらせようと説得をする。何とか思いとどまらせたあと、女房が曽根崎の母として人生相談をして、饅頭を売りだそうと考えて大当たりする。

 ところが、近松門左衛門が「心中天網島」を発表したために、網島が心中の名所となり、網島の天ぷらやが繁盛することになる。饅頭屋は近松門左衛門の所に行って文句をいうが、相手にされない。饅頭屋の娘がその天ぷらやの息子と結婚したいといいだす。反対するが、それなら心中するといわれて許す。

 夫婦は借金もあるしということで淀川に飛びこんで心中しようとする。ビニールの幕を川の中に見たてて、泳ぎ回るのは、人形遣いにとっては大変である。人形の動きは、本来の文楽のゆったりとした動きと、はでな動きがある。以前に助けた男女が現われて、お礼にと大金を渡してくれる。

 幕が閉まってから、再び幕が開いて、本番中は顔を隠していた人形遣いが顔を見せて人形を持ってあいさつをした。前に文楽セミナーで講師を勤められた吉田幸助さんが、心中を図る六助や近松門左衛門を演じておられた。

 浄瑠璃は、台詞の部分が多く、地はほとんどない。謡いの部分も多くないので、言葉はわかりやすい。本来の文楽のように日本語の字幕は必要ないので、英語の字幕ということになったのだろう。千歳大夫の艶のある声が女性の声をうまく表現していた。

 大爆笑というのはないが、くすぐりのような笑いの積み重ねで楽しませる。ストーリーに意外性がないので、どうかと思ったら最後に、うまくまとめて一つの物語として成立していた。ただ、近松門左衛門がでているのに、やり取りが平凡でやや中だるみぎみだった。門左衛門のキャラをかなりマニアックにしてみると面白そうだが。

 文楽を見たことのない妻は、文楽てこういう感じなのと聴いたが、台詞が多いので、言葉はわかりやすいと説明した。文楽を見たことのない人でも、十分楽しめるように企画されており、それが成功していると感じた。

 人形遣いの役割表
三谷文楽 其礼成心中 京都劇場_d0097373_0424057.jpg


 
by nori-126 | 2014-08-18 02:15 | 文楽 | Comments(0)
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