感動を求めて、忙しすぎる「ひまつぶし」に追われている団塊世代の男の記録。
by nori-126
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初春大歌舞伎 夜の部 歌舞伎座

 1月24日(土)、歌舞伎座に行った。歌舞伎座は再開場して6度目だが、昨年4月以来になる。今回は、25日(日)にオペラを見るために上京するので、前日に歌舞伎を見ることにした。チケットを取ろうとしたら、空席なしだったのが、直前に戻ったチケットを何とか取れた。席は2階の1列22番で、歌舞伎座で2階は初めてだが、改めて歌舞伎座の舞台の広さを実感できた。

一、番町皿屋敷
青山播磨    吉右衛門      腰元お菊     芝 雀
並木長吉    桂 三        奴権次       吉之助
柴田十太夫   橘三郎       放駒四郎兵衛  染五郎
渋川後家真弓 東 蔵

 はじめて見る演目で、怪談ものかと思っていたら、岡本綺堂の作品は、男女の愛情の機微を描いたものとなっている。青山家の家宝である皿を預けられた腰元のお菊は、播磨の愛を確かめるために、わざと割ってしまう。粗相ならと許した播磨だが、自分を試すためと知って、お菊を切る。

 心情の変化を吉右衛門が、きっちりと演じた。許そうと穏やかな心からきっぱりとお菊を断罪しようと決意する表情の変化である。お菊に皿を改めさせて、刀の鍔で割って行くのが迫力がある。芝雀のお菊は、純真な娘を演じて派手すぎず、自然だった。染五郎が大きく見えた。東蔵は、品のある武家の後室であり、度胸もある。

 腰元が旗本の嫁になるという話は、無理があり、やや違和感を感じた。身分違いの恋ならば、疑いの心を持つのは自然ではないだろうか?それを断罪とするのは、行き過ぎではないか。怪談にはしない、その代わりに男女の愛を中心に持ってきたのだろうが、素直に受け止めらないものがあった。

二、女暫
巴御前       玉三郎     蒲冠者範頼     歌 六    
清水冠者義高   錦之助    女鯰若菜      七之助  
茶後見       團 子     手塚太郎      弘太郎    
紅梅姫       梅 丸     家老根井行親   橘三郎    
局唐糸       笑 也     成田五郎      男女蔵     
轟坊震斎      又五郎    舞台番辰次     吉右衛門

 5年前の前の歌舞伎座で、同じ玉三郎で見たことがある。暫のパロディということもあり、笑わせる場面がちりばめられている。豪華な配役とそれぞれの格好を楽しめる、顔見世のようなものである。広い舞台に40人くらいが並ぶのは壮観である。

 全体が、劇中劇のようになっているので、「歌舞伎の吉例なので」などという台詞がある。玉三郎は、見得を切ったあとに恥ずかしがってみせて、美しいだけでなく可愛らしい。最後に吉右衛門に六方を教えてもらう辺りは、爆笑の連続である。

 又五郎や七之助が滑稽な役で、味をだしている。錦之助が整った若武者で品がある。玉三郎に花道で、お茶を飲ませる花後見が、中車の子の團子だった。

三、猿翁十種の内 黒塚
老女岩手実は安達原の鬼女 猿之助
山伏大和坊   門之助     強力太郎吾   寿 猿
山伏讃岐坊   男女蔵     阿闍梨祐慶   勘九郎

 猿翁が長年演じて来た、黒塚を猿之助が初めて歌舞伎座で演じる。見るのは初めてで、猿之助を見るのも久しぶりである。謡曲の黒塚(安達原)を素材としている。

 第1景は能楽様式で、中央に質素な庵がある。第2景は、ススキの原に大きな三日月が上がっている。猿之助が、長唄、琴、尺八に合わせて、喜びの踊りをみせる。腰を落として静かにつま先で踊るのは、見たことがない新鮮さがあった。亀治郎の時代に見たことのあるような動きがあった。

 第3景は正体を表した鬼女と祐慶らとの戦いである。花道で前にばったり倒れる仏倒れが驚かせる。勘九郎は大きさを感じさせるし、脇役もしっかりとしている。

 幕間に「めでたい焼」を食べた。売る場所が3階の東から西に移動していた。終わってから、築地の寿司屋で、冷酒を飲んで、極上盛り合わせを食べた。今月新しくオープンした銀座1丁目のホテルまでタクシーで行って泊まった。

 座席から舞台  ↓
初春大歌舞伎 夜の部 歌舞伎座_d0097373_2484458.jpg

 めでたい焼き  ↓
初春大歌舞伎 夜の部 歌舞伎座_d0097373_2485483.jpg

 終演後の歌舞伎座  ↓
初春大歌舞伎 夜の部 歌舞伎座_d0097373_249460.jpg

 極上盛り合わせ ↓
初春大歌舞伎 夜の部 歌舞伎座_d0097373_2491245.jpg

by nori-126 | 2015-01-26 02:32 | 歌舞伎 | Comments(0)
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