感動を求めて、忙しすぎる「ひまつぶし」に追われている団塊世代の男の記録。
by nori-126
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芸術祭十月大歌舞伎 夜の部 歌舞伎座

 10月18日(日)、歌舞伎座で昼の部に続いて、夜の部を見た。席は15列17番だった。すぐ後の席に途中から小学生が座って、紙の音をずっとさせていたのが気になった。歌舞伎で子どもが見に来ているのは初めてみた。

一、壇浦兜軍記  阿古屋

遊君阿古屋  玉三郎   岩永左衛門    亀三郎
榛沢六郎    功 一   秩父庄司重忠   菊之助

 有名な演目で、文楽では見たことがあるが、歌舞伎で見てみたかった。平家の武将景清の行方を詮議するために恋人の傾城阿古屋の琴、三味線、胡弓を演奏させるという話である。文楽と違って、主役がこの3つを演奏しなくてはならない。

 阿古屋が花道から出てくると、その豪華な姿が目を引く。スポットライトが当たり、前後を若い者が護衛する。琴を演奏して、三味線は舞台下手に登場する三味線との掛け合いである。演奏の技巧はかなりのものと推察する。玉三郎は若い時から素養があるというが、単に弾けるというだけではこの役はできない。話には聞いていたが、目の前で見ることができて満足できた。

 菊之助は、重厚な役をきっちりとこなした。悪役ではないが、阿古屋を責める立場なので、バランスが難しい役である。役女方から武将の役まで、芸の幅がますます広がっているようである。亀三郎の役は人形振りである。文楽の人形のような動きを見せて笑わせる。仕掛けがあって作り眉毛が上下するのがおかしい。台詞も囃子方がしゃべる。

二世尾上松緑二十七回忌追善狂言
二、梅雨小袖昔八丈  髪結新三

序 幕 白子屋見世先の場
    永代橋川端の場
二幕目 富吉町新三内の場
    家主長兵衛内の場
    元の新三内の場
大 詰 深川閻魔堂橋の場

髪結新三     松 緑    白子屋手代忠七  時 蔵
下剃勝奴     亀 寿    お熊          梅 枝
丁稚長松     左 近    家主女房おかく   右之助
車力善八     秀 調    弥太五郎源七    團 蔵
後家お常     秀太郎    家主長兵衛    左團次
加賀屋藤兵衛  仁左衛門  肴売新吉      菊五郎

 前に菊五郎や幸四郎で見たことがある。松緑が祖父の二世松緑の追善狂言なので、初役で演じた。新三は悪役ではあるが、極悪人というよりチンピラという感じである。すごんでみせる強さと家主にやり込められる弱さがある。この辺りを余裕を持ってできるには経験がいるのだろう。

 松緑は江戸っ子のちゃきちゃきとした感じがよくでていた。声が良く通るのに少し台詞が聞き取りにくかった。新三が忠七の髪をなでつけるところでは、話をしながらさりげなく髪を整えるというのが難しい。

 仁左衛門と菊五郎が、それほど重要といえない役で登場するのが、贅沢である。魚売りが登場して大きな拍手が起きるなんてことはめったにあることではない。左團次の家主は、世慣れたちゃっかりとした感じだが、少し善人過ぎるかも。

 手代の時蔵は、人の良い優男が良く似合う。亀寿の勝奴も立派なチンピラぶり。秀太郎の後家も、身代を思って、娘に意に沿わぬ縁談を押し付ける心痛を感じさせた。

 若い松緑を支えようとベテランが脇を固めて、それなりに見どころがあったが、物足りないものもあった。菊五郎や幸四郎と比べるのは酷であろうが、これから経験を積めば、松緑なら江戸っ子らしい新三になるものと期待できる。
by nori-126 | 2015-10-23 02:44 | 歌舞伎 | Comments(0)
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