感動を求めて、忙しすぎる「ひまつぶし」に追われている団塊世代の男の記録。
by nori-126
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吉例顔見世興行 夜の部 京都南座

 京都の師走を飾る年中行事である顔見世興行の夜の部を、12月12日(水)に観にいった。今年で4年連続になるが、1階席(17列16番)ははじめてである。南座は席が狭くて窮屈である。
 
 中村錦之助襲名披露であり、幸四郎、藤十郎、菊五郎、仁左衛門、冨十郎と、関西ではめったに見られない豪華な顔ぶれで顔見世興行の名にふさわしい。各俳優の演技が少しずつしかみられないというのは贅沢な悩みである。終了は10時過ぎで途中で帰る人も少なくなかった。

      吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎
             二代目中村錦之助襲名披露


第一 梶原平三誉石切 鶴ヶ岡八幡社頭の場
 父娘(錦吾、高麗蔵)が売りにきた名刀を、大庭(我當)俣野(愛之助)兄弟に頼まれて梶原(幸四郎)が目利きをした。試し斬りを要求する二人に、父が志願するのを梶原が助けて刀を買い上げる。最後に手水鉢を真っ二つに切る。途中でお遊びに、日本酒の銘柄を組み込んだ駄洒落が入る。

 仁左衛門の梶原で見たことがあるが、幸四郎の梶原はさすがに貫禄がある。刀を使う形もよく決まっている。それでいて時に、本心を少しみせるという難しい役である。
愛之助が悪役を演じたが、こういう役もこなせると芸の幅が広がる。我當の悪役も落ち着いた品のよさを感じさせた。
 
 仁左衛門は、手水鉢を斬る時に正面を向いていたが、幸四郎は背中を向けて斬るというのが家の芸ということである。

第ニ 寿曽我対面 劇中にて襲名口上申し上げ候
 曽我五郎(菊五郎)、十郎(錦之助)が、仇の工藤左衛門祐経(富十郎)に対面するという有名な場面で、仇を討とうと気がはやる十郎を五郎が抑えようとする。
 
 3人の他に、梅玉、愛之助、松禄らが出演して、さらに秀太郎、扇雀、時蔵、梅枝の女形が並ぶという豪華な配役で華やかである。劇中で、錦之助の襲名口上が入り、形と華やかさをみせる演目である。時蔵の息子の梅枝をはじめ、4人揃った女形の艶やかさが印象的だった。錦之介は、張り上げた声は力があったが、高い声がすこしかすれていた。襲名披露の疲れだろうか?

第三 坂田藤十郎喜寿記念 京鹿子娘道成寺 
 この演目をみるのは4度目だが、白拍子が登場する場面や僧の「舞づくし」が省略されており、藤十郎の様々な衣装での踊りを楽しめる構成だった。

 舞台中央から登場する藤十郎を観て、観客から「きれい」という声があがった。以前見たときよりも若く見え、何歳になっても芸を追及する役者魂というものを感じた。

第四 天衣紛上野初花 河内山(こうちやま) 質見世より玄関先まで

 河内山宗俊(仁左衛門)が腰元浪路(孝太郎)を救うために、松江出雲守(翫雀)宅に 使僧と偽って乗り込む。無事救出したあとに、北村大膳(團蔵)に素性がばれるが、啖呵を切って「馬鹿め」と一喝して去るという胸のすく話である。「とんだところへ北村大膳」などの名せりふが多い。

 質屋を訪れる時の質素な感じと使僧と偽っての豪華な衣装の仁左衛門が素晴らしい。豪快さと洒落た感じを両方うまくだせるのが魅力である。
脇役の左團次、竹三郎、東蔵、松之介がそれぞれに持ち味をだしていた。

第五 上 三社祭 
 松緑と菊之助の踊りで、顔に善玉、悪玉と書いた面をつけて見えない状態で、踊るという趣向である。
  下 俄獅子
 吉原の町並みを背景にとび頭(翫雀)と 芸者(扇雀)の踊りであるが、扇雀の芸者がいつもと違った渋みがあった。若い衆とのからみがあり、「とんぼを切る」などの集団の演技の形のおもしろさを楽しめた。

吉例顔見世興行 夜の部 京都南座_d0097373_20345949.jpg

by nori-126 | 2007-12-16 20:24 | 歌舞伎 | Comments(0)
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