感動を求めて、忙しすぎる「ひまつぶし」に追われている団塊世代の男の記録。
by nori-126
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永楽館杮落大歌舞伎 兵庫県豊岡市出石町

 永楽館杮落大歌舞伎 兵庫県豊岡市出石町_d0097373_1174117.jpg
 8月3日、永楽館杮落大歌舞伎の第2部に行った。私の故郷である豊岡市出石町にある永楽館は、近畿に現存する最古の芝居小屋だが、その復原がなされ、その杮落公演が行われた。

 席は、1階の枡席で「に 12番」というのは、前から4列目で右の通路に面している。前の方の座席の一角には、京都の先斗町などから20名ほどの着物の芸妓さんたちが並び、ここは南座かと紛う雰囲気である。

永楽館杮落大歌舞伎 
2008年8月1日(金)-5日(火)
永楽館  兵庫県豊岡市出石町


1.操り三番叟 
 お祝い事に上演される演目で、操り人形になって三番叟を踊るという趣向である。初めに翁(秀太郎)と千歳(壱太郎)が登場して、交互に踊り、連舞となる。秀太郎の翁が、珍しい男役でしかもきりっとした面持ちで、今までにない秀太郎をみたようだった。壱太郎の踊りはさすがに慣れたもので安定感と若さがある。ちなみに3日のNHK教育「芸能花舞台」では、吾妻徳彌と親子で出演していた。

 三番叟の人形(愛之助)が木箱から引き出され、操り人形のように踊る。糸がもつれて動きがおかしくなると、人形遣いが切れた糸を繋ぎ合わせるという趣向がおもしろい。

2.口上
 秀太郎が見慣れた女形の格好であいさつをする。上方の歌舞伎俳優にとってゆかりの地であることを紹介し、慣れた口調で話をした。襲名披露の口上ではこんなに長く話すことはないので、休憩中にお客さんから話し方がうまいという声が聴かれた。

 続いて愛之助が、座頭として公演を行うことになった経緯を話し、壱太郎もあいさつをしたが、3人に共通した話題は「暑さ」であった。豊岡市は3日に38.5度と全国で一番暑く、永楽館の中も冷房が効きにくく暑かった。その中で、かさ張る着物を着て踊るというのは本当に暑いだろうと思われる。

 3.奴道成寺
 立役の踊りをみせるために「京鹿子娘道成寺」を元に作られたものである。「京鹿子娘道成寺」は、4回みたことがあるが、これは初めてである。所化の「舞いつくし」や「花四天」の「とうづくし」は娘道成寺にもみられるし、衣装なども似たものがある。舞台に吊り下げられたおなじみの鐘が、舞台が狭いので丸くなくてぺちゃんこの形をしていた。狭い花道や舞台を一杯に使う工夫がなされていた。

 道成寺の鐘供養の日に、隠された宝鏡を狙う者がいるということで、男子禁制となっている。そこへ白拍子花子(愛之助)がきて鐘を拝ませて欲しいという。舞いはじめるが、白拍子は実は男で狂言師という。袴姿で踊ると、所化たちも一緒におどる。

 そこへ秀太郎と壱太郎が坊さんの姿ででてきて踊る。番付には載ってないが、口上の時に役者総出演でお送りしますといった謎が解けた。突然、二人が手ぬぐいを客席に投げ始めたが、秀太郎の投げたのがすぐ横の通路に落ちたので拾い上げた。手ぬぐいを手に入れたのははじめての経験である。

 愛之助は「おかめ、客、ひょっとこ」の、三つの面を使い分けて踊る。面の早代わりとそれぞれの役での踊り分けが見せ所である。そこへ花四天が登場し、立ち回りとなる。目の前でトンボを切るのをみるのは迫力があった。最後に衣装の引き抜きで、赤い袴姿になり見得を切った。幕が閉まってから、拍手に応えてもう一度幕が開いてカーテンコールとなった。

秀太郎さんが投げた手ぬぐい  ↓
永楽館杮落大歌舞伎 兵庫県豊岡市出石町_d0097373_214145.jpg

by nori-126 | 2008-08-04 22:41 | 歌舞伎 | Comments(0)
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