感動を求めて、忙しすぎる「ひまつぶし」に追われている団塊世代の男の記録。
by nori-126
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
カテゴリ
全体
1万人の第九
第九(1万人の第九以外)
合唱
クラシック音楽
オペラ
バイオリンレッスン
歌舞伎
文楽
古典芸能
ポピュラー音楽
美術展
陶芸
歴史散歩 大阪
歴史散歩 堺
歴史散歩 京都
歴史散歩 奈良
歴史散歩
街道を歩く
西国三十三所
山歩き
花 四季彩々
自然観察 花・鳥・昆虫
園芸
美味探訪
囲碁
読書
外国語
未分類
以前の記事
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
more...
お気に入りブログ
SOLO*WALKER
暮らしの歳時記
続・季節とともに
エキサイトブログ以外のリンク
最新の記事
台北國立故宮博物院 北宋汝窯..
at 2017-03-16 12:33
シネマ「ミスサイゴン25周年..
at 2017-03-14 19:25
LA FENICE 天地創造..
at 2017-03-14 19:22
日本センチュリー響 第215..
at 2017-03-14 19:16
英国ロイヤルオペラシネマ「イ..
at 2017-03-13 17:40
LA FENICE 「天地..
at 2017-03-07 02:56
大阪狭山池 アオジ・モズ・ホ..
at 2017-02-28 22:32
バイオリンレッスン 第85回
at 2017-02-28 19:31
河内長野ラブリーホール合唱団..
at 2017-02-27 01:59
MET ライヴビューイング ..
at 2017-02-27 01:49
最新のコメント
コメントありがとうござい..
by nori-126 at 11:02
noriさん、こちらこそ..
by おっちゃん at 21:55
イソさん、コメントありが..
by nori-126 at 22:16
こんにちは 門真の第九..
by イソ at 19:43
midoさん、こちらこそ..
by nori-126 at 19:52
ライフログ
検索
タグ
(154)
(150)
(133)
(127)
(117)
(94)
(91)
(72)
(69)
(63)
(53)
(50)
(49)
(45)
(44)
(38)
(37)
(34)
(19)
(18)
人気ジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧


カテゴリ:文楽( 44 )

初春文楽公演 第2部

 1月25日(水)、文楽を見に行った。第1部は、今月は時間がなくて行けなかった。正月の飾りがあるのが、少し時期遅れの感じである。ここ数年は、正月に第1部を見るのを恒例にしていたが、今年は東京に行っていたので行けなかった。

 平日であり、お客さんの入りは3割くらいか?こんなに淋しのは久しぶりである。お染久松の一部の通しで前にも見たことがあるが、質店の段は初めてかも知れない。通しを2回見ているが、抜粋なのですべてを演じるわけでない。

お染久松 染模様妹背門松
油店の段 咲甫太夫/清友 咲太夫/燕三
 番頭善六と大阪屋源右衛門という悪役のやり取りが面白い。箒を三味線に見立てて掛け合いをする。ギャグが盛り込まれていて、咲太夫さんが真面目な顔で、「アイハヴァペン」とピコ太郎の真似をしたり、「君の名は」「善六でございます」と語るのはおかしい。前回は「整いました」とやはり咲太夫さんが語った。

生玉の段 芳穂太夫 小住大夫/團吾 錦吾

質店の段 千歳太夫/富助

蔵前の段 松香太夫 三輪太夫 希太夫 津國太夫 南都太夫/喜一朗 燕二郎

d0097373_03583421.jpg


by nori-126 | 2017-01-26 10:39 | 文楽 | Comments(0)

文楽錦秋公演 第2部 国立文楽劇場

 11月13日(日)、文楽を見に行った。勧進帳の上演のために花道が作られている。文楽ではめったに見ないので、珍しい光景で初めてみた。席は   で、前に大きな体の男性がいて、見にくかった。

増補忠臣蔵 本蔵下屋敷の段
睦太夫/清友 咲太夫/燕三

 仮名手本忠臣蔵を補う形で作られた演目である。塩谷判官を抱きとめた加古川本蔵が九段目山科閑居の段で大星由良助を訪れるまでのいきさつを描いている。主人若狭助から与えられた袈裟と尺八が、九段目の虚無僧姿での登場につながっている。九段目を知っていると、筋が理解しやすい。

 咲太夫の語りは艶があって、さすがに切場語りである。前回は、声に力がないかと心配したが、万全の語りを聞かせてくれた。

艶容女舞姿
 希太夫/清丈 文字久太夫/宗助 津駒太夫/寛治

 酒屋の息子半七が、芸者三勝と子までもうけて、人殺しまでしてしまう。嫁のお園の苦悩、実の父や義理の父母の苦悩を描いている。お園のくどきが聞き処である。半七と三勝がそれを家の外からうかがうという、実によくできた話で泣かせる。初めの方に滑稽な場面もあって、文楽の楽しみを満喫できる。

 津駒太夫の語りが、しっとりとしていて見にしみる。こういう場面での語りの情の入れ方は本当にうまい。

d0097373_01124424.jpg
d0097373_01123830.jpg

by nori-126 | 2016-11-14 02:56 | 文楽 | Comments(0)

夏休み文楽特別公演 第2部 国立文楽劇場 

 7月27日(水)、文楽を見に行った。毎年夏は、3部制となっており、第1部は親子対象の新作、第2部は名作劇場、第3部はナイトショーとなっている。

薫樹累物語(めいぼくかさねものがたり)
 豆腐屋の段/埴生村の段/土橋の段

 松香太夫他 咲穂太夫 千歳太夫 靖太夫 呂勢太夫
 和生(累)玉男(与右衛門)

 初めて見る演目で、筋がわかりにくい。古い伝説の累の物語と伊達騒動を組み合わせものらしい。累の伝説は、様々な物語になっており、歌舞伎舞踊の「かさね」や真景累ケ淵もそうである。怪奇と忠義を組み合わせた物語になっている。

 豆腐屋の段では、与右衛門のために金を工面するために、身売りをしようとする累の気持ちが語られる。姉の怨念で顔に痣ができたのを知らない。

 累が自分の顔を鏡で見て絶望して、身投げをしようとするところから急展開する。与右衛門が養護する歌潟姫も登場して、累は嫉妬に狂う。それが誤解と分かってめでたしとなるかと思ったら、怨念の祟りで破局へと向かう。

伊勢音頭恋寝刃(いせおんどこいのねたば)
 古市油屋の段/奥庭十人斬りの段
 津駒太夫/寛治 咲太夫/燕三
 蓑助(お紺)勘十郎(福岡貢)玉也(万野)

 歌舞伎でも文楽でも見たことがある。一時の迷いから、罪のない人を切りまくるのは後味がよくない。それを忠義のためなので、めでたしめでたしという結末なのが、納得いかない。刀のすり替えや意地悪な万野など見どころはある。

 お紺が恋仲の貢のために、鑑定書を手に入れようと、岩次と一緒になろうと悩む場面が見どころである。蓑助の遣うお紺の動きが絶妙である。津駒太夫の情のある語りと相まって、久し振りに鳥肌が立った。人形が人形でなくなり、語りがぴったりとくる瞬間である。

 殺しということになると文楽は残酷である。人形なのでなんでもできる。お客さんから笑いがあったが、あながち笑ってはいけないとも言い切れない。笑いのある方が救いがあるかもしれない。とりわけ、2日前に相模原で残酷な事件があったこの日はそう思う。

d0097373_2343354.jpg



 
by nori-126 | 2016-07-28 00:27 | 文楽 | Comments(0)

文楽四月公演 妹背山婦女庭訓 第1部 国立文楽劇場

 4月24日(日)、文楽を見に行った。千秋楽にやっと、第1部を見ることができた。6年前に同じ妹背山女庭訓の通し狂言があったときに、1部だけ見た。この時の妹山背山の段では、背山の床に住大夫、妹山の床に綱大夫が座って掛け合いで語った。文楽を見て日が浅かったので、その良さがよくわかっていなかったが、今では望むべきもない豪華な舞台であった。

 今月は英大夫が第2部で咲太夫が休演なので、第1部は将来を担う若手の出演である。妹山背山の段を語る千歳大夫、文字久大夫、呂勢大夫、咲甫大夫の今後の活躍が期待される。

初段  小松原の段 蝦夷子館の段
二段目 猿沢池の段 
三段目 太宰館の段 妹山背山の段

 なんといっても、妹山背山の段が見ものである。川を挟んで上手と下手に同じような屋敷を配して、恋を成就できずに死んでいく若い二人が哀れである。それを見送る親の悲しみも身に染みる。床を左右に配して、大夫が語るという工夫もいい。通しでないとまず見られない段で、次はいつみられるだろうか?

d0097373_341859.jpg
 
by nori-126 | 2016-04-25 03:05 | 文楽 | Comments(0)

文楽4月公演 妹背山女庭訓 第2部 国立文楽劇場

 4月23日(土)、文楽を見に行った。今月は通し狂言「妹背山女庭訓」で、千秋楽の前日にやっと見ることができた。5年前の4月にも同じ通し狂言があったが、1部しか見られなかった。席は8列34番だった。

 ロビーに演目にちなんで大神神社の杉玉が置かれていた。

 3月に人間国宝の人形遣い吉田文雀が引退した。引退興行なしということで淋しい限りである。今月は咲太夫が休演で、若い太夫のがんばりが期待される。

 二段目 鹿殺しの段 掛乞の段 万歳の段 芝六忠義の段
 四段目 杉酒屋の段 道行恋苧環  七上使の段 姫戻りの段 金殿の段

 金殿の段だけは通しでない時に見たことがあるが、他は文楽でみるのは初めてである。

d0097373_326573.jpg

 大神神社の杉玉 ↓
d0097373_3262577.jpg


 
by nori-126 | 2016-04-25 02:54 | 文楽 | Comments(0)

文楽初春公演 第2部 国姓爺合戦 国立文楽劇場

 1月23日(土)、文楽第2部を見に行った。国姓爺合戦の通しで、近松門左衛門の有名な時代物である。教科書で習ったことがあるが、見るのは初めてである。

 中国・大明皇帝の元に、韃靼王より妃を申し受けたいという申し出があり、妹の栴檀皇女を娶らせようとする。皇女は船で沖へと逃げる。日本の平戸に流れ着き、和藤内と元は大明国の旧臣の父老一官は、祖国再興のために唐へ渡る。

 和藤内と両親は、老一官の娘の夫である甘輝の居城へ行き、助太刀を頼む。妻の縁で味方するのではないと、妻を殺そうとする。それをかばう和藤内の母。スケールの大きな話の中に孝や忠という義理人情がからむ。

 国姓爺合戦
 大明御殿の段
  亘大夫、小住大夫、咲寿大夫/清允 他
  清五郎(大明皇帝)、文昇(栴檀皇女)、幸助(和藤内)、一輔(小むつ)、
  玉輝(老一官)、勘壽(老一官妻)、勘十郎(錦祥女)、玉男(甘輝)

 小住大夫の声につやがあった。亘大夫はやや軽い感じの声である。

 大明殿奥殿の段
  松香大夫/清友

 芦辺の段
  始大夫/團吾
  始大夫は大きな声がよく響いていた。

 平戸浜伝いより唐土船の段
  芳穂大夫、希大夫、文字栄大夫、南都大夫、咲寿大夫/清志郎他
 
 和藤内と妻が貝を拾い、貝尽くしで少し色っぽいやり取りがある楽しい場面である。シギとハマグリの争いを見て、戦術を思いつくところも面白い。おかしな節の中国語がでてくるのも笑いを呼ぶ。現代なら中国語でないとわかるは当時はどうだったのだろうか?

 芳穂大夫の明るいよく通る声が朗々と響いた。咲寿大夫は女性の声に艶がある。文字大夫は少し声がでにくそうだったが。

 千里が竹虎狩りの段
 小住大夫/錦吾 三輪大夫/喜一朗

 虎の着ぐるみがでてきて面白い動きをする。観客の方へ向かって構えてみたり、三輪大夫の席まで行って、扇子で頭をたたかれていた。三輪大夫は母の声に艶が感じられた。

 楼門の段
 咲甫大夫/清介

 咲甫大夫の高い声が朗々と響き、よく通る。長く引っ張るところも息が続いていた。

 甘輝館の段
 千歳大夫/冨助

 三味線の力強い音で始まる。千歳大夫は抑え気味でしっとりと語った。少し大げさな顔の表情は見られたが。

 紅流しより獅子が城の段
 文字久大夫/藤蔵

 文字久大夫は低い声でしっとりと語った。ここでは、忠や孝といった人情が表にでてくる。スケールの大きな歴史物語だけでない魅力がある。

 嶋大夫の引退で、切場語りは咲大夫一人になる。第2部は切場語りがいない。誰が次の切場語りになるのだろうかという興味で、つい、大夫さんの語りが気になる。

 時代物では、豪快な男性の人形としとやかな女性の人形の遣い方も見どころである。和藤内は月の後半を担当する幸助さんだったが、力強い動きがよかった。勘十郎さんの甘輝の妻の動きも興味深かった。

d0097373_2236629.jpg

by nori-126 | 2016-01-24 00:53 | 文楽 | Comments(0)

文楽初春公演 第一部 国立文楽劇場

 1月3日(日)、文楽の初日を見に行った。年の始めは文楽の観劇から始まる。初日の鏡開きを見るのは、3年目になる。今月は、嶋大夫さんの引退興行である。正月の華やかさの中に淋しい思いもある。正月初日はお客さんで満員だが、席は8列13番といい席が取れた。何度か見たことのある人も何人かおられた。

新版歌祭文
座摩社の段
睦大夫/宗助

 坐摩神社で久松から集金の金をだまし取ろうと、山伏や侍らが画策する。チャリめいた段で、後の段とは違和感があるが、楽しめる。

野崎村の段
靖大夫/錦糸 呂勢大夫/清治 咲大夫/燕三

 歌舞伎でも有名な段である。前に見たことがある。父親の我が子への思いや娘のおみつのけなげさが涙をさそう場面である。咲大夫さんのしっとりとした語りが光る。大夫の引退が続いてただ一人の切場語りとして、長く活躍してほしい。

八代豊竹嶋大夫引退披露狂言
関取千両幟
猪名川内より相撲場の段

嶋大夫、英大夫、津國大夫、呂勢大夫、始大夫、睦大夫/寛治他

 猪名川が贔屓の客の身請けのために、鉄ヶ嶽にわざと負けるように覚悟する。妻のおとわが身を売って金を工面することで、鉄ヶ嶽に勝てたという話である。美談をいっていいのかどうか微妙だが、人形が相撲を取る場面が面白い。

 おとわを語る嶋大夫さんの女の声は色気がある。武将などの荒げた声も味があるが、引退狂言に女の声での語りを聴けたのはよかった。

 三味線を胡弓の弓で弾いたり、三味線をいろいろと持ち替えて弾くとか、ピチカートで弾くとかの曲弾きが楽しめた。

釣女
津駒大夫、芳穂大夫、希大夫、咲甫大夫/團七 他

 狂言を元にしたもので、舞台も松葉目物である。歌舞伎でも見たことがある。恵比寿神社にお参りして、妻を授かりたいと祈ると、恵比寿だけに釣り竿で、妻を釣ることになる。正月らしい楽しい、めでたい演目である。

 帰りに、第2部を見られるHSMTさんにお会いした。

d0097373_1584346.jpg
d0097373_1585693.jpg
d0097373_159963.jpg

by nori-126 | 2016-01-04 15:12 | 文楽 | Comments(0)

文楽錦秋公演 第2部 玉藻前曦袂 国立文楽劇場

 11月23日(月・祝)、文楽を見に行った。今月は、なかなか時間が取れず、やっと千秋楽に第2部だけをみることができた。当日朝に前列中央座席の最後の1枚が取れた。千秋楽で休日だからか、9割くらいの入りだった。席は6列22番だった。

 第2部は玉藻前曦袂(たまものまえあさひのたもと)の通しで、初めてみる演目である。姫二人があっけなく殺されてしまうのがあまりに可哀そうな話であるが、妖狐がでてきて動き回るのが文楽らしい。舞台の転換も素早くて緊張感が持続する。

 清水寺の段
 津國大夫 南都大夫 文字栄大夫 希大夫/寛太郎
 反逆を企てる薄雲皇子が登場する

 道春館の段
 芳穂大夫/清馗 千歳大夫/冨助
 皇子の家来金藤次が、初花姫を助けるために、かって捨てた実の娘桂姫を斬る。

 神泉苑の段
 咲寿大夫/錦吾 咲甫大夫/錦糸
 初花姫が玉藻前と名を改めて宮中に行くが、金毛九尾の狐が襲い、玉藻前に化ける

 廊下の段
 始大夫/清四郎

 訴訟の段
 睦大夫/喜一朗
 傾城の亀菊が訴訟をまかされる

 祈りの段
 文字久大夫/宗助
 安倍泰成が玉藻前の正体を妖狐と弾劾する

 化粧殺生石
 咲甫大夫他/藤蔵他
 勘十郎が様々な人形を使い分けた。座頭、在所娘、雷、いなせな男、夜鷹、女郎、奴である。金色に輝く狐を遣うのも面白い。

 第2部は中堅の大夫ばかりだが、それぞれに特徴があって、楽しめた。嶋大夫さんの引退が決まり、次の切場語りが求められている。この中から切場語りに昇格する人が出てきてほしい。

 
by nori-126 | 2015-11-24 01:11 | 文楽 | Comments(0)

夏休み文楽特別公演 第3部 国立文楽劇場

 7月29日(水)、文楽の第2部に続けて第3部を見た。通し狂言の前に、舞踊が入る。席は7列22番で中央よりやや右寄りである。

きぬたと大文字
 三輪大夫他/清志郎 紋秀・蓑紫郎(舞妓) 清十郎(砧の女)

 大夫と三味線が紫色の裃で並んで、涼しさが感じられた。九條武子の詩をもとに作られた4曲の内、2曲がきぬたと大文字と名付けられている。京都の鴨川の橋と如意ヶ嶽を背景に姉妹の舞妓が両親を偲びつつ踊る。途中から山に大の字が浮かびあがる。

 きぬたの舞台は中国大陸の質素な田舎の家屋を背景に、女性が、出征した夫を偲んで砧を打つという踊りである。薄暗い舞台に、女性にスポットライトを当てるというのが風情がある。胡弓の演奏が寂しさを募らせる。

生写朝顔話
 勘十郎(祐仙) 玉男(駒沢次郎左衛門) 紋壽(朝顔) 勘壽(戎屋徳右衛門)
島田宿笑い薬の段
 芳穂大夫/清丈 文字久大夫/藤蔵

 嶋田の宿に泊まる大内家の家臣、駒沢次郎左衛門(実は改名した阿曾次郎)を狙う岩代多喜太は、駒沢にしびれ薬を飲ませるように萩の祐仙に頼むが、企みに気づいた宿屋の主人徳右衛門は、笑い薬にすり替える。これを飲んだ祐仙は笑い転げる。
 
 芳穂大夫は力強く始まり、声が良く通る。祐仙を操る勘十郎が茶の湯をたてる仕草が本格的で感心させると同時に、滑稽な仕草も入れて笑わせる。文字久太夫はしっとりとした出だしなのに、途中からアハハハという高笑いが響いて、つい大夫さんの顔を見てしまう。勘十郎が真面目な顔をして、人形をあらん限りに振り回すのが面白い。

宿屋の段
 咲大夫/燕三 琴 清公

 駒沢が部屋で、かって深雪の扇に書き込んだ朝顔の歌をみつける。朝顔と呼ばれる娘を呼んで琴を弾かせる。駒沢は、深雪と気付くが名乗ることができず、ゆかりの品を深雪に渡すように頼んで出発する。駒沢こそが阿曾次郎と知った深雪は後を追う。咲大夫の低い声での出だし、そして高い声もよく響く声に感銘する。

大井川の段
 睦大夫/宗助

 一瞬にして舞台が宿屋の段から大井川の段に替わる。深雪が大井川に着くが川止めとなっている。徳右衛門と奴関助がかけつける。徳右衛門が腹を切って、自らの生血と目薬で深雪の眼が見えるようになる。国立文楽劇場のロビーに掲げられた大きな絵は、この大井川の場面を絵にしたものである。

 初めて見た生写朝顔話だったが、時代物らしいストーリーに、恋人たちのすれ違いというロマンスがからみ、チャリの場面も多くて楽しめた。

 ロビーの大井川の絵  ↓
d0097373_22105081.jpg

d0097373_2295139.jpg

by nori-126 | 2015-07-30 12:49 | 文楽 | Comments(0)

夏休み文楽特別公演 第2部 国立文楽劇場

 7月29日(水)、文楽の第2部と第3部を見に行った。夏は3部制で、第2,3部は名作劇場と銘打って、生写朝顔話を通しで上演している。全く初めてみる演目である。お家騒動を背景にして、時代物のようでありながら、すれ違いでなかなか会えない二人の恋を描いており、哀しい恋物語に、滑稽な段も置かれている。

「生写朝顔話(せいうつしあさがおばなし」
宇治川蛍狩の段
 三輪大夫、南都大夫他  吉田玉男(阿曾次郎) 吉田和生(浅香) 吉田一輔(深雪)

 宇治川で阿曾次郎は、秋月弓之助の息女深雪と見初めあう。歌を読み合うが、阿曾次郎は鎌倉へ行かなくてはならず別れる。舞台は、深みのある夜の宇治川の風景で、差し金を使った蛍の火が二つ行きかうのが風情がある。

真葛が原茶店の段
 松香大夫/清友

 医者の桂庵が萩の祐仙を待っているが、ここで文楽のパンフを取り出してみたり、お茶のペットボトルを出して飲むという笑いをとる。

岡崎隠れ家の段
 靖大夫/清馗 千歳大夫/冨助 勘十郎(萩の祐仙) 蓑二郎(立花桂庵)

 立花桂庵が深雪に会わせると、阿曾次郎になり済ました祐仙をつれて、秋月家を訪れるが、うそがばれて逃げ帰る。逃げる時に柱で頭を打つなのなどの滑稽な段である。阿曾次郎が来るが、会うことがかなわない。

明石浦船別れの段
 津駒大夫/寛二 

 上手に大きな船があり、深雪が乗っている。下手から小さい船で、阿曾次郎が近づいてそれと気づき、深雪と会うが、深雪が大船に戻った時に風が吹いて離れ離れになってしまう。

薬売りの段
 咲甫太夫/錦糸

 桂庵が笑い薬を売っているところへ、嶋田宿の宿屋の主人徳右衛門が通りがかって買っていく。咲甫太夫の歌を歌う声がよかった。

浜松小屋の段
 呂勢大夫/清二 蓑助(朝顔)

 家を飛び出した深雪は、失明して朝顔と名乗り、物乞いをしている。乳母の浅香が訪ねてくる。深雪を探す吉兵衛に浅香が立ち向かい倒れる。深雪をこの段では蓑助が遣い、落ちぶれた憐れみをしっとりと見せた。
by nori-126 | 2015-07-30 12:18 | 文楽 | Comments(0)