感動を求めて、忙しすぎる「ひまつぶし」に追われている団塊世代の男の記録。
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カテゴリ:歌舞伎( 154 )

初春大歌舞伎 夜の部 松竹座

 1月18日(水)、歌舞伎を見た。毎年、1月4日の貸切り公演の夜の部を、事務職員のご夫婦と観るのが恒例だったが、数年前から行かなくなった。その方も、昨年夏に転居されて退職された。

 今年は、正月に東京に行ったので見られなかったが、仁左衛門の冨樫を見たくてチケットを取った。席は14列10番だった。

 八代目 中村芝翫と、3人のお子さんの同時襲名披露であり、2階のロビーには、歴代の芝翫や襲名する人たちの舞台の写真などが飾られている。先代の芝翫の芝居を見たことがあり、幡随院長兵衛の女房役が印象に残っている。お祝いの絵馬が多く並ぶ中に、京都在住の同業の歌舞伎ファンのUMさんのがあった。

一、鶴亀
女帝   藤十郎 鶴    国生改め橋之助
亀    宗生改め福之助 従者   宜生改め歌之助

 三兄弟の襲名記念の舞踊である。子どもの頃に謡を習っていたが、一番最初に習うのが鶴亀だった。「それせいようの春になれば」という出だしを懐かしく聞いた。三兄弟の踊りは、洗練されたとはいえないが、若さに溢れている。橋之助はかなり形になっていた。藤十郎はあまり動きはないが、身のこなしはさすがである。若い人たちが少しでも近づきたい目標である。

二、口上
 藤十郎の仕切りで、孝太郎と東蔵が女方でないのは珍しい。我當さんが体調が悪そうなのに、挨拶をされるのは律儀である。列の端にいた幹部昇進して梅花を襲名した芝喜松さんを紹介したのは珍しかった。

三、歌舞伎十八番の内 勧進帳
武蔵坊弁慶   橋之助改め芝翫   源義経     魁春
亀井六郎    国生改め橋之助   片岡八郎    宗生改め福之助
駿河次郎    宜生改め歌之助   常陸坊海尊   橘三郎
富樫左衛門   仁左衛門

 勧進帳は何回も見ているが、芝翫は若さがあって勢いがある。力が入り過ぎている面もあるが、荒事の大きさを持った人なので、きっと立派な弁慶になると期待できる。花道の六方での引っ込みは、少し迫力が足りない気がした。団十郎の時の感動がなかった。。
 
 仁左衛門の富樫がお目当てだった。勧進帳は弁慶よりも富樫の方が主人公のように思う。有能な武士でありながら、弁慶の忠義に打たれて、職務を放棄する(それは我が身に災いをもたらすであろうに)という心情を見事に演じた。菊五郎の富樫もよかったが、仁左衛門の方が、心の葛藤を感じさせる繊細さがある。

 義経は、あまり目立たない役だが、それでもある程度の存在感が欲しい。魁春が女方だけをする人なので少し物足りない。四天王の3人は三兄弟で、場を踏んで経験を増やすという段階か。橘三郎がそれをまとめているという立場だが、少し差があり過ぎて、四天王ではなく、一人の王と3人の王子たちみたいだった。

四、雁のたより
髪結三二五郎七  鴈治郎      花車お玉     孝太郎
若殿前野左司馬  亀鶴       愛妾司      児太郎
乳母お光     芝喜松改め梅花  医者玄伯     寿治郎
家老高木治郎太夫 彌十郎      若旦那万屋金之助 橋之助改め芝翫

 あまりよく覚えていなかったが、随分前に藤十郎で見たことがある演目である。鴈治郎が軽快な感じで見せるが、一人で演じる時は、力が入っているようで余裕が感じられない。掛け合いで演じる時はいい味を出している。橋之助と掛け合いで、女ぐせが悪いことをネタにして笑わせた。鴈治郎にもっと余裕がでてくれば、上方の伝統を受けついで、大事にして欲しい演目である。

 亀鶴がひょうきんな役で笑わせる。いつも真面目な役が多いのを知っていると余計におかしい。こういう上方の演目は、江戸歌舞伎にない楽しみである。

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by nori-126 | 2017-01-20 00:59 | 歌舞伎 | Comments(0)

歌舞伎 昼の部 歌舞伎座

 1月4日(水)歌舞伎座昼の部を見た。ソラリア西鉄ホテル東銀座に泊まって、朝はゆっくりとしていた。歌舞伎座の正面は、正月の飾りで華やかである。何度も来ているが、正月に来るのは初めてである。門松がたてられて、菰樽が積み上げられている。愛之助のデスクには、奥様の紀香さんがおられた。

一、将軍江戸を去る
徳川慶喜    染五郎  山岡鉄太郎   愛之助 
土肥庄次郎   廣太郎  吉崎角之助   男寅
間宮金八郎   種之助  天野八郎    歌昇
高橋伊勢守   又五郎

 前にも見たことがある。将軍慶喜が、江戸城を明け渡して水戸に向かう前夜からの動きを見せる。真山青果らしい理屈っぽい台詞がならぶ。勤皇と尊皇の違いというのは、言葉遊びのようで、違和感があったが、真面目に意味を考えるのではなく、議論を楽しめばいいのだろう。

 昔からの歌舞伎なら、少し無理があるような話でも、筋で泣かせることができるが、それが使えないと会話の機微で心理描写をするしかない。

 染五郎は、苦悩する将軍を演じてよかった。細かい心の動きを見せるところまではいかないが。愛之助はしっかりと台詞が言えていたが、説得に必死さだけでなく、落ち着きが欲しい。

二、大津絵道成寺(おおつえどうじょうじ)
愛之助五変化 藤娘 鷹匠 座頭 船頭 大津絵の鬼
弁慶   歌昇   犬        種之助
外方   吉之丞  矢の根の五郎   染五郎

 ずいぶん前に、藤十郎で見たことがあると思う。道成寺のバリエーションで、大津絵の題材を使っている。愛之助の女方は初めてだろうか?男っぽい感じが残る。体ががっしりしていても女性的な動きができるようになるのはこれからだろう。踊りは無難にこなしているが、まだまだ滑らかにというわけではない。

 先月の顔見世のように、愛之助の鬼の形相に押戻しがある。優雅な踊りの後で、あまり見たくないのだが。染五郎に比べると、先月の海老蔵はさすがに大きく見えた。

伊賀越道中双六
三、沼津(ぬまづ)
呉服屋十兵衛  吉右衛門   お米    雀右衛門
荷持安兵衛   吉之丞    池添孫八  又五郎
雲助平作    歌六

 お目当ての演目である。沼津は3回くらいみている。松島屋3兄弟揃ぶみがよかったが、吉右衛門の十兵衛は秀逸である。今日のメンバーとほぼ同じ配役で見たことがある。

 お定まりの、舞台から客席へ、二人が下りてくるのが楽しい。親子のほのぼのとした雰囲気は、後の悲劇を知っていると悲しい。雀右衛門が、夫を思う一途な女を演じて可愛い。

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by nori-126 | 2017-01-05 02:25 | 歌舞伎 | Comments(0)

吉例顔見世興行 雀右衛門襲名披露 第三部 先斗町歌舞練場

 12月10日(土)、顔見世興行を見に行った。例年、南座で行われる京都の顔見世は、南座が耐震工事で休館中のため、今年は、先斗町歌舞練場で行われている。いつもは二部制だが、三部制になっている。

 五代目中村雀右衛門の襲名披露公演だが、三部制という時間の関係からか、口上がない。京阪三条駅から三条大橋を渡ると、狭い路地にいろいろな店があって雰囲気が変わる。人が多くてにぎやかである。

 先斗町歌舞練場に来るのは初めてだが、少し小さめの劇場は、昔の芝居小屋という感じで、舞台が近くに感じられる。席は,
「りの11番」ということで、前から9列目になる。

第3部 
第1 双蝶々曲輪日記 引窓 八幡屋十次兵衛住居の場

南与兵衛  仁左衛門  女房お早  孝太郎
母お幸   吉弥    三原伝造  亀鶴
平岡丹平  市蔵    濡髪長五郎 彌十郎

 何度かみたことがある演目だが、与兵衛の複雑な心境を表現することが難しい。仁左衛門は、侍に取り立てられた喜びを隠しきれないのをうまく表現する。彌十郎の相撲取りは、柄が大きいのでよく似合う。孝太郎のお早は廓上がりである雰囲気がある。吉弥の老け役は珍しいが、雰囲気は出ているものも年齢的にまだ、早いのだろう。若いおかみさんのような役をもっとして欲しい。

第2 京鹿子娘道成寺 鐘供養より押戻しまで

 白拍子花子 雀右衛門  不動坊    廣太郎
 普文坊   廣松    大館左馬五郎 海老蔵

 いろいろとある娘道成寺のバリエーションで、所化がでてこなくて、修験者が二人だけでてくる。雀右衛門の踊りは、形はある程度まとまっているが、まだまだ滑らかな感じがしない。華がある人なので、踊りがうまくなるともっと華やかな感じになるはずである。

 最後に鬼の形相になるのはあまり好きでない。妖怪ということを示すのにそうする必要があるのだろうか?海老蔵の押戻しは荒事での豪快さはさすがである。成田屋の伝統である。繊細さの要求される台詞を聞くよりは、満足感が得られる。

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by nori-126 | 2016-12-13 01:33 | 歌舞伎 | Comments(0)

晴(そら)の会 第2回あべの歌舞伎 近鉄アート館

 7月30日(土)晴の会の公演に行った。上方歌舞伎塾第1期生3人が昨年結成して、第1回公演を行ったが、今年は二人を加えて第2回公演があった。昨年はリサイタル風だったが、今年は新作歌舞伎を見せる。

 競りだした舞台を三方から身近にみられる。席はC3 13 と上手の舞台近くだった。9割方お客さんが入っており、若い人も多い。

 晴の会 第二回あべの歌舞伎
 2016.7.29-8.1 6回公演
 近鉄アート館

 上方落語「東の旅」より
 新作上方歌舞伎
 伊勢参宮神乃賑(いせさんぐうかみのにぎわい)
 序幕 二幕目
 監修 片岡秀太郎 演出。振付 山村友五郎
 脚本 城井十 風(桂吉坊)
 出演 清八 松十郎 喜六 千次郎 
 宮司・和尚 佑次郎 巫女・お仲 りき彌
 婆・遊女おこん・仙女 千壽

 伊勢参りにでかける喜六・清八が玉造稲荷でお祓いを受ける。煮売屋の婆とのからみは、落語に近い。しっかり者の清八と頼りない喜六に松十郎と千次郎がぴったりである。狐にだまされる七度狐のところで、幻想や劇中劇を見せる。ここの所のストーリがわかりにくい。おこんとのからみでは、伊勢音頭恋寝刃のパロディのように思われたが。

 踊りや殺陣など一人ひとりの芸が披露されて、さすがによく修練されたものと感心した。前から勝手に応援している千壽さんは、老婆、遊女、最後に豪勢な仙女と、様々な女方を見せた。おまけに最後に狸に変身した。しとやかな女性とひょうきんな役もできるのが強みである。

 昨年は一ひとりずつ舞踊を見せたが、今年は劇の中に各人の魅力を組み込んだ。構成が大変だったろうと思う。宮司と和尚の佑次郎は、男らしい強さがあった。女方のりき彌もしとやかさがあった。

 300席くらいのホールで6公演、入場料も安くない。他の日の入りはわからないが、これだけのお客さんの応援があることは心強い。クラウドファンディングでの支援もあったということで、今後も続いていくことを願う。
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by nori-126 | 2016-07-31 07:49 | 歌舞伎 | Comments(0)

七月大歌舞伎 夜の部 雀右衛門襲名披露 松竹座

 7月13日(水)、松竹座の中村雀右衛門襲名披露公演の夜の部を見た。席は11列8番で、通路のすぐ左脇で舞台の中央が見やすい。

一、鬼一法眼三略巻 菊畑

奴虎蔵実は源牛若丸  梅 玉 奴智恵内実は吉岡鬼三太 橋之助
笠原湛海       亀 鶴 申し次腰元白菊     宗 生
皆鶴姫        孝太郎 吉岡鬼一法眼      歌 六

 2004年1月に大阪松竹座で見たことがあるが、ほとんど覚えていない。浅葱幕が落とされると、背景は紅葉の広い庭園で、舞台後ろに菊の花が並んで華やかである。

 歌六の法眼に貫禄がある。こういう役は珍しいが。対する橋之助は夜はフル出演で、存在感がある。器用な脇役から舞台を圧倒する主役へというのが、芝翫を襲名する橋之助の行くべき道だとは思うが。

二、五代目中村雀右衛門襲名披露 口上

 坂田藤十郎の紹介で、秀太郎、橋之助、孝太郎、歌六、仁左衛門、梅玉、我當、進之助、錦之助、鴈治郎、友三郎が挨拶した。我當さんは健康状態があまりよくないようで心配である。

三、鳥辺山心中

菊地半九郎 仁左衛門  遊女お染   芝雀改め雀右衛門
坂田市之助 橋之助   仲居お雪   竹三郎
若党八介  松之助   お染父与兵衛 團 蔵
坂田源三郎 鴈治郎   遊女お花   秀太郎

 前に愛之助、梅玉で見たことがある。酒の上とは言え、同輩を切ってしまうのは無理があるが、悲劇に向かう前振りはよくできていて、何度も見ると台詞一つ一つがよく計算されているのがわかる。また、夜の鴨川の舞台が雰囲気がある。

 仁左衛門の格好良さはいうまでもない。雀右衛門がうぶで色気のある遊女を演じて、秀逸である。まじめ過ぎる印象のある雀右衛門だが、余裕がでてきたように思われる。襲名が役者を育てるということがあるのだろう。

 秀太郎の若い遊女役は珍しい。少なくとも最近は見ていない。年齢から無理があるかもと思いながらも若い色気に魅入られた。團蔵の父親が人情味あふれる。娘を思う気持ちを思うと、悲しい結末が余計に切ない。

 舞台転換の時間稼ぎに松之助と竹三郎が登場する。竹三郎を見るのは久しぶりである。長い出演はもうないのだろう。
 
 最後の芋掘長者は見ないで退出した。他に用があったからである。
by nori-126 | 2016-07-15 02:02 | 歌舞伎 | Comments(0)

七月大歌舞伎 昼の部 雀右衛門襲名披露 松竹座

 7月10日(日)、松竹座で歌舞伎を見た。今月は中村雀右衛門襲名披露公演で、3月の歌舞伎座での披露公演を見た。京都甲部の総見があり、桟敷席は、舞妓さんや芸姑さんで占められていた。着物の女性のグループも多くて、正月興行でも見られないくらいの華やかな雰囲気だった。

 昨日、合唱団の練習でご一緒したKTMRさんにお会いした。歌舞伎鑑賞のお仲間と来られていた。

 一、小さん金五郎
金屋橋の金五郎 鴈治郎  芸妓額の小さん  孝太郎
太鼓持六ツ八実は木津屋六三郎  亀 鶴
芸妓大村屋のお糸  児太郎  奈良屋権左衛門 松之助
千草屋女房お縫 寿治郎  千草屋娘お崎  廣 松
女髪結お鶴  吉 弥 広瀬屋新十郎 錦之助

 上方狂言とのことだが初めてみた。ストーリーが複雑で、よく理解できなかったが、面白い演目で、鴈治郎の得意とするところである。亀鶴と吉弥の上方の中堅が、重要な役を得ておかしさを見せた。上方以外でももっと活躍して欲しい。

 上方の役者に交じって、錦之助が大阪弁で溶け込んでいた。最後に3組のカップルが相合傘で花道、舞台中央の高い所、上手と並ぶのが絵になる。

二、夕霧名残の正月 由縁の月

藤屋伊左衛門  藤十郎  扇屋夕霧 芝  雀改め雀右衛門
太鼓持鶴七   廣太郎  同 亀八    廣 松
扇屋三郎兵衛  友右衛門 扇屋女房おふさ 秀太郎

 これも初めてみる演目だが、藤十郎が演じて話題になったことがあるのを覚えている。亡くなった夕霧が伊左衛門の前に現れるという舞踊劇である。雀右衛門が花のある遊女を演じて気品があった。

 藤十郎は足元がややおぼつかないが、頼りない若旦那が似合う。女方で登場する時のような観客の驚きはないが、まだまだ活躍して欲しい。
                   
三、与話情浮名横櫛
木更津海岸見染の場  赤間別荘の場 源氏店の場

伊豆屋与三郎  仁左衛門  お富   芝雀改め雀右衛門
鳶頭金五郎   橋之助   番頭藤八 松之助
赤間源左衛門  團 蔵   蝙蝠安  歌 六
和泉屋多左衛門 梅 玉  
 
 見るのは二度目で、前は仁左衛門と時蔵、菊五郎の蝙蝠安だった。与三郎がお富と密会して、切られる赤間別荘の場はなかった。

 仁左衛門と橋之助が客席に降りてきて、話をしながら花道に戻るのは、舞台を転換する時間稼ぎだが、お客さんは大喜びである。橋之助の芝翫襲名の話などをしていた。

 仁左衛門の格好良さを見るのにこんな適した演目もないだろう。体を反らせて立つ姿、開き直って啖呵を切る姿にほれぼれする。今回は、別荘の場で情けない姿を見せているので、余計に格好良さが際立つという効果もある。「もし、御新造さんえ、おかみさんえ、お富さんえ、イヤサお富、久し振りだなあ」という台詞に久しぶりにぞくぞくという感じがした。

 雀右衛門のお富は、ゆすりに対して啖呵を切るという強さを見せたし、恋する女らしさも見せた。襲名披露で大きな役が付くと、芸の幅が広がるものなのだろう。個性のなさ、押しの弱さを乗り越えられるものと期待できる。

 蝙蝠安の歌六はいい味を出していて、どんな役でもこなせる貴重な役者さんである。狂言回しの松之助は他の人にはまねできない存在感がある。                    

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by nori-126 | 2016-07-11 01:38 | 歌舞伎 | Comments(0)

五代目中村雀右衛門襲名披露三月大歌舞伎 昼の部 歌舞伎座

 3月21日(月・祝)、前日の夜の部に続いて、雀右衛門襲名披露公演昼の部を見た。チケットを取る時に、間違って桟敷席を取ってしまった。歌舞伎座での桟敷席は初めてある。最初で最後の機会だろうからと、桟敷席で食べられる吉兆の弁当を注文した。

 桟敷席は、2席ずつドアが別で、靴を脱いでくつろげる。隣が空いていてゆっくりできた。幕間前に吉兆からお弁当を配達してくれた。ポットに入った赤だしなど弁当としては豪華である。ただ、この値段ならレストランならもっと豪華なのにと思ったが、お大尽気分を味わえた。

一、寿曽我対面
 
工藤祐経   橋之助   曽我五郎   松 緑
曽我十郎   勘九郎   化粧坂少将  梅 枝
近江小藤太  廣太郎   八幡三郎   廣 松
喜瀬川亀鶴  児太郎   梶原平次景高 橘太郎
梶原平三景時 錦 吾   大磯の虎   扇 雀
小林朝比奈  鴈治郎   鬼王新左衛門 友右衛門
                                    
 何回か見たことのある演目で、役者の顔見世という趣向である。女形や少し派手ないでたちの立ち役がずらりと並ぶのは壮観である。こういう若いメンバーでこの演目が行われるようになったという時代の流れを感じさせる。

 橋之助に大きさがあり、声もよく通る。松緑は血気にはやる若者を演じてぴったりである。これを抑える勘九郎は、どちらかというと五郎のほうが似合いそうではある。冷静な兄という役はイメージではない。

 扇雀は女方が最近は少ないようだが、気品のあるいでたちで、花魁よりもこういう役が似合う。梅枝、児太郎は美しかった。鴈治郎は声もよく通りさすがに慣れた感じだが、進行の上で重要な役であり、場が引き締まる。           

二、女戻駕 俄獅子

吾妻屋おとき 時 蔵
浪花屋おきく 菊之助
奴萬平    錦之助

 女戻籠は、女形二人が籠を担いで花道を入ってくる。見慣れない風景で妙に色っぽい。舞台は吉原の大門前で遠くに浅草寺が見える。

鳶頭梅吉 梅 玉 芸者お孝 孝太郎 芸者お春 魁 春

 暗転で吉原の大通りになる。

三、鎌倉三代記

絹川村閑居の場

時姫   芝雀改め雀右衛門  佐々木高綱 吉右衛門
おくる  東 蔵       富田六郎 又五郎
母長門  秀太郎       三浦之助義村 菊五郎

 「三姫」の一人、時姫は三浦之助に迫ったり、父を裏切ろうとするという、難しい役どころである。あまり個性を出さない雀右衛門が、これからどのように作り上げていくか楽しみである。

 吉右衛門がひょうきんな役で登場して、井戸に落ちた後、立派な武将として井戸の中から登場する。芸達者な配役で、襲名披露公演にふさわしい演目である。

四.団子売

 杵造 仁左衛門 お福 孝太郎

 天満宮への天神橋のたもとで杵と臼で餅つきをして、団子をこねる。ひょっとことお多福の面をつけて、めでたい踊りを踊る。

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by nori-126 | 2016-03-22 01:31 | 歌舞伎 | Comments(0)

五代目中村雀右衛門襲名披露三月大歌舞伎 夜の部 歌舞伎座

 3月20日(日)、昼から上京して歌舞伎座の夜の部をみた。歌舞伎を見るのが昨年10月の歌舞伎座以来で、南座の顔見世も初春の松竹座も見ずじまいだったので、久しぶりである。

 中村芝雀が父の後をついで、五代目雀右衛門を襲名する初めての公演である。三大赤姫の内、時姫と雪姫を演じるのが話題である。席は16列26番だった。

一、双蝶々曲輪日記 角力場

濡髪長五郎   橋之助   藤屋吾妻        高麗蔵
平岡郷左衛門  松 江   三原有右衛門      亀 寿
茶亭金平    橘三郎   山崎屋与五郎/放駒長吉 菊之助

 引窓で知られる演目の前振りの段となるが、前にもみたことがある。橋之助が関取の大きさを見せて、発声も重みがあった。見るたびに演技に落ち着きと自信が感じられる。

 菊之助が優男と関取の二役ということで、全く異なるタイプなので難しそうである。最近は二役でするのが定番のようだが、関取としての体つきが小さすぎて、違和感がある。大きく作るには早変わりもあるので難しいだろう。

二、五代目中村雀右衛門襲名披露 口上
芝雀改め雀右衛門  幹部俳優出演

 広い歌舞伎座の舞台に19人が並ぶと壮観である。中央に雀右衛門、隣の藤十郎が紹介のあいさつをした。その後全員があいさつをするので、一人一人の持ち時間が少ない。面白いことを言ったのは仁左衛門くらいだった。東蔵、時蔵は立役のいでたちでめったに見られない。我當さんが今月は口上だけの出演である。体力的にきつそうで、もう舞台での演技は見られないかもしれない。

三、祇園祭礼信仰記  金閣寺
雪姫     芝雀改め雀右衛門  松永大膳  幸四郎
狩野之介直信 梅 玉       松永鬼藤太 錦之助
春川左近   歌 昇       戸田隼人  萬太郎
内海三郎   種之助       山下主水  米 吉
十河軍平実は佐藤正清 歌 六   此下東吉  仁左衛門
慶寿院尼   藤十郎

 文楽で見たことがあるが、歌舞伎で見るのは初めてである。雪姫はかわいそうなお姫様だが、最後には夫を助けようと強い意志を見せる。雀右衛門が控えめな演技が多いので、可愛いだけでない、こういう役をいかに見せていくかということがこれからの課題であろうし、経験していくことでこなしていけるものと期待したい。

 幸四郎と仁左衛門という名優が脇を固める。悪役の幸四郎に大きさが感じられたが、発声が聞き取りにくいのが気になった。仁左衛門は、普通の侍で登場して、きりっとした武将の姿で再登場するのが気持ちいい。

 歌六の悪役からの変身は、どちらも無理がない。何でもできる脇役として、芸術院賞を受賞されたのが納得できるし、もっと光が当たっていいと思う。

 雪姫が桜の花びらで鼠を描く場面では、上から桜の花が大量に舞う。雪姫の姿が隠れるほどである。金閣寺が沈んでいくなどの舞台転換もあり、趣向に富んだ舞台だった。

四、関三奴

奴駒平 鴈治郎  奴勘平 勘九郎 奴松平 松緑

 毛槍を持った奴の踊りで、二人で踊るほうが普通らしいが、舞台に二人、花道に一人という配置も面白い。三人三様に特徴があって、楽しめた。
    
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by nori-126 | 2016-03-22 01:25 | 歌舞伎 | Comments(0)

芸術祭十月大歌舞伎 夜の部 歌舞伎座

 10月18日(日)、歌舞伎座で昼の部に続いて、夜の部を見た。席は15列17番だった。すぐ後の席に途中から小学生が座って、紙の音をずっとさせていたのが気になった。歌舞伎で子どもが見に来ているのは初めてみた。

一、壇浦兜軍記  阿古屋

遊君阿古屋  玉三郎   岩永左衛門    亀三郎
榛沢六郎    功 一   秩父庄司重忠   菊之助

 有名な演目で、文楽では見たことがあるが、歌舞伎で見てみたかった。平家の武将景清の行方を詮議するために恋人の傾城阿古屋の琴、三味線、胡弓を演奏させるという話である。文楽と違って、主役がこの3つを演奏しなくてはならない。

 阿古屋が花道から出てくると、その豪華な姿が目を引く。スポットライトが当たり、前後を若い者が護衛する。琴を演奏して、三味線は舞台下手に登場する三味線との掛け合いである。演奏の技巧はかなりのものと推察する。玉三郎は若い時から素養があるというが、単に弾けるというだけではこの役はできない。話には聞いていたが、目の前で見ることができて満足できた。

 菊之助は、重厚な役をきっちりとこなした。悪役ではないが、阿古屋を責める立場なので、バランスが難しい役である。役女方から武将の役まで、芸の幅がますます広がっているようである。亀三郎の役は人形振りである。文楽の人形のような動きを見せて笑わせる。仕掛けがあって作り眉毛が上下するのがおかしい。台詞も囃子方がしゃべる。

二世尾上松緑二十七回忌追善狂言
二、梅雨小袖昔八丈  髪結新三

序 幕 白子屋見世先の場
    永代橋川端の場
二幕目 富吉町新三内の場
    家主長兵衛内の場
    元の新三内の場
大 詰 深川閻魔堂橋の場

髪結新三     松 緑    白子屋手代忠七  時 蔵
下剃勝奴     亀 寿    お熊          梅 枝
丁稚長松     左 近    家主女房おかく   右之助
車力善八     秀 調    弥太五郎源七    團 蔵
後家お常     秀太郎    家主長兵衛    左團次
加賀屋藤兵衛  仁左衛門  肴売新吉      菊五郎

 前に菊五郎や幸四郎で見たことがある。松緑が祖父の二世松緑の追善狂言なので、初役で演じた。新三は悪役ではあるが、極悪人というよりチンピラという感じである。すごんでみせる強さと家主にやり込められる弱さがある。この辺りを余裕を持ってできるには経験がいるのだろう。

 松緑は江戸っ子のちゃきちゃきとした感じがよくでていた。声が良く通るのに少し台詞が聞き取りにくかった。新三が忠七の髪をなでつけるところでは、話をしながらさりげなく髪を整えるというのが難しい。

 仁左衛門と菊五郎が、それほど重要といえない役で登場するのが、贅沢である。魚売りが登場して大きな拍手が起きるなんてことはめったにあることではない。左團次の家主は、世慣れたちゃっかりとした感じだが、少し善人過ぎるかも。

 手代の時蔵は、人の良い優男が良く似合う。亀寿の勝奴も立派なチンピラぶり。秀太郎の後家も、身代を思って、娘に意に沿わぬ縁談を押し付ける心痛を感じさせた。

 若い松緑を支えようとベテランが脇を固めて、それなりに見どころがあったが、物足りないものもあった。菊五郎や幸四郎と比べるのは酷であろうが、これから経験を積めば、松緑なら江戸っ子らしい新三になるものと期待できる。
by nori-126 | 2015-10-23 02:44 | 歌舞伎 | Comments(0)

芸術祭十月大歌舞伎 昼の部 歌舞伎座

 10月18日(日)、前日、オペラを見た後に名古屋に泊まり、上京して歌舞伎を見た。今月は、有名な演目でも見たことのないものが多い。菊五郎親子のデスクに、富司純子さん、菊之助夫人、お子さん、寺島しのぶさんと勢揃いだった。席は10列12番と花道に近かった。

一、音羽嶽だんまり

音羽夜叉五郎   松 也   七綾姫       梅 枝
源頼信       萬太郎   鬼童丸       尾上右近
保昌娘小式部   児太郎   将軍太郎良門  権十郎

 八幡神社に狂言師と白拍子が舞を奉納する。夜叉五郎が祭壇の名刀と旗印を奪って、立ち廻りとなる。第2場は、音羽嶽の山中となり、良門らが宝物を取りあう。突然、暗闇となり「だんまり」になる。先の3人も加わって宝を奪い合う。

 松也が歌舞伎座で主役をするのは、珍しいと思う。風格があり、最初は松也とわからなかった。花道を六方を踏んで引っ込む。

二世尾上松緑二十七回忌追善狂言
二、歌舞伎十八番の内 矢の根

曽我五郎     松 緑 大薩摩主膳太夫 彦三郎
馬士畑右衛門  権十郎   曽我十郎      藤十郎

 有名な演目だが、見るのは初めてである。松緑が隈取りや派手な衣装で、大きさを感じさせた。人の背ほどもある大きな矢の根を研いでいる。宝船の絵を敷いて寝ると、夢に十郎が現われて助けを求める。藤十郎が上手から台に乗って現われて、弱い声で短い時間だけの出演だが、姿は若々しい。

 権十郎が珍しく滑稽な役である。五郎が馬を奪って乗るが、馬の足の二人が、衣装で重い五郎を乗せるのは大変だろうと心配になった。

三、一條大蔵譚
檜垣茶屋の場 大蔵館奥殿の場

一條大蔵長成 仁左衛門 お京 孝太郎
鳴瀬 家 橘 八剣勘解由 松之助
吉岡鬼次郎 菊之助 常盤御前 時 蔵

 前に仁左衛門、吉右衛門で見たことがある。世を欺くために作り阿呆を演じる長成が、勘解由を切るところから本性を現す。主役の演技を引きたてるための演目と言っても良い。

 菊之助の鬼次郎は、血気にはやる若武者ぶりである。年配の役者でみることがあるが、何か違うと感じていた。時蔵がここでは、品のある常盤御前を演じている。あまり個性を出さない役を見ることは珍しい。

二世尾上松緑二十七回忌追善狂言

四、人情噺文七元結

左官長兵衛   菊五郎    女房お兼       時 蔵
鳶頭伊兵衛   松 緑     和泉屋手代文七  梅 枝
娘お久      尾上右近   角海老手代藤助  團 蔵
和泉屋清兵衛 左團次    角海老女将お駒   玉三郎

 これも初めて見る有名な演目である。円朝の人情噺を歌舞伎にしたものである。菊五郎が頼りない職人を演じて適役である。亡くなった勘三郎も得意としたが、演じられる役者は限られるだろう。菊五郎と掛け合う時蔵も息がぴったりである。

 玉三郎の女将が、気丈でありながら、人情味がある。梅枝の立役は見たことがないかも知れない。女方をする人は優男が似合う。松緑が、チョイ役だが、若い職人を演じた。

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by nori-126 | 2015-10-19 02:22 | 歌舞伎 | Comments(0)