感動を求めて、忙しすぎる「ひまつぶし」に追われている団塊世代の男の記録。
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カテゴリ:美術展( 122 )

ボストン美術館 華麗なるジャポニズム展 京都市美術館

d0097373_281697.jpg 10月22日(水)、昼から京都に行った。地下鉄東山駅で降りたが、人が多くて混雑していた。時代祭りの行列が通るのを見学しようという人達だった。ゴールの平安神宮に行く行列の最後の方がみられた。

 美術館には、待ち時間なしで入ることができたが、平日にしては少し混んでいた。時代祭りをみるついでにという人が多いからかもしれない。

 ボストン美術館
ー印象派を魅了した日本の美ー
 華麗なるジャポニズム展
 2014.9.30-11.30
 京都市美術館

 19世紀後半から20世紀初頭にかけて、日本の浮世絵などが西洋美術に影響を与えた。ボストン美術館の所蔵品から、参考となる浮世絵などを同時に展示して、比較しようというもので、少しマニアックな研究報告のような面もあるが、おもしろい試みである。印象派と浮世絵という人気のある絵で人を呼ぼうということもあるのだろう。

 浮世絵の構図の面白さが西洋の絵に取り入れられているのが、新鮮な驚きだった。そのことで、北斎や広重の絵が、改めて革新的な構図を持っていることに気付かされた。西洋の画家にとってもそれは、驚きであったのだろう。

 大きな絵の数は多くないが、目玉ともいえるのが、モネのラ・ジャポネーズである。修復がされて初めての公開ということだが、高さが2.3mある。団扇や扇子を背景に、着物を着た西洋人というのが、何とも言えない雰囲気をだしている。着物に役者絵が大きく描かれているのが、奇異な感じがする。実用の着物では有り得ないデザインである。

 他にルノワール、モネの蓮の絵、ゴーギャン、ロートレック、ゴッホ、ドニ、ムンク、ドガ、マネ、ピサロなどといった画家の作品が並べられていた。

 
by nori-126 | 2014-10-23 08:44 | 美術展 | Comments(0)

曾我蕭白 鳥獣画の探求 香雪美術館

d0097373_1224699.jpg 10月12日(日)、曾我蕭白展を見に行った。秋の美術展が各地で始まったが、夏から始まって閉展前日にかろうじて見ることができた。

 曾我蕭白の絵は前に見たことがあるがと思い、自分のブログで検索して、2013年春の大阪市立美術館での「ボストン美術館日本美術の至宝」で有名な雲龍図を含めて11点見ていたとわかった。

 蕭白(1730~81)は、京都に生まれたが、その生涯はよくわかっていない。伊勢地方に滞在した時の作品が三重県のお寺や県立美術館から出品されている。

 阪急御影駅から少し歩いたところに木の茂った森があり、そこに香雪美術館がある。初めて訪れたが、朝日新聞の創設者の村山龍平の号が香雪というのにちなんだ名前である。2階だての小さい美術館である。会期中に作品が入れ替えられるので、ポスターになっている鷹図は通期展示だが、雪山童子図は前期展示なのでみられなかった。

 曾我蕭白 鳥獣画の探求
 2014年8月23日(土)-10月13日(月・祝)
 香雪美術館 


 鷹図は目つきのするどい鷹と花が細かく描かれている。いかにも正統の日本画のようである。漠図杉戸は杉の戸に描かれた想像上の動物が月を見上げているという怪しげな雰囲気である。漠の体にイソギンチャクらしきものが描かれているのも面白い。

 洋犬図は淡彩で、精悍なポインターのような犬が描かれているが、実際に見て描いたものなのだろうか?竹も描いてあって、竹に犬と書けば、笑いという字になるという判じ物のような意味もあるという。

 蕭白の作品は10点余りということで、物足りなかった。美術館が広くないので、このくらいしか展示できないということだろう。

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by nori-126 | 2014-10-13 11:25 | 美術展 | Comments(0)

村野藤吾 やわらかな建築とインテリア 大阪歴史博物館

d0097373_1728143.jpg 9月15日(日)、大阪城公園に鳥を見に行った後で、すぐそばの大阪歴史博物館に村野藤吾展を見に行った。村野藤吾(1891-1984)は大阪を拠点に活躍した建築家で没後30年を記念するものである。

 現存している有名な建物が少なくて、梅田の吸気塔が知られているのは淋しい限りである。また、よく知られた新歌舞伎座は閉館されて取り壊される運命にある。

 会場には村野藤吾の多くの建築物が写真などで紹介されているが、現存しないものが多く、身近に見られるものが少ないのが残念である。インテリアにも取り組んでおり、家具が多く展示されていた。村野の設計した家具の独創的なデザインにやわらかさ、やさしさを感じた。

 

 

 
by nori-126 | 2014-09-16 17:03 | 美術展 | Comments(0)

バルテュス展 京都市美術展

d0097373_1125433.jpg 7月30日(水)、昼からバルテュス展に行った。東山駅から白川に沿って歩いていると、父親が小さい子を浮輪に乗せて水浴びさせていた。並ばないで入館できて、比較的ゆっくりと見ることができた。

 バルテュス展
 2014・7・5-9.7
 京都市美術館 







 
 バルティスは1908年にパリで生まれ、ピカソをして「20世紀最後の巨匠」と言わしめた画家である。2001年に亡くなってから国内での没後初の大回顧展である。名前も聞いたことがなかったが、今回の展覧会を機会に、NHK日曜美術館でも、節子夫人が登場して、その生涯が紹介された。

 入ったところに、バルテュスのアトリエを再現している。死後そのままに残されているアトリエから、実物の絵の具や灰皿まで空輸して再現されている。

 足を投げ出してポーズをとる少女像が有名で、「美しい日々」、「夢見るテレーズ」、「読書するカディア」が展示されている。思春期前の少女の純真さや物憂げさと少し怪しげなポーズというのが、微妙なバランスを取っているように思われる。

 世界各地の美術館から出品されて、個人蔵というのも少なくない。一人の画家をある程度知ることができるという点で貴重な美術展である。


 
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by nori-126 | 2014-08-04 01:37 | 美術展 | Comments(0)

山の神仏 吉野・熊野・高野 大阪市立博物館

d0097373_21463856.jpg 5月15日(木)昼から、大阪市立美術館に行った。山の神仏展として、吉野・熊野・高野の特別展である。吉野・熊野は訪れたことがなく、高野も一度行っただけである。いつかゆっくりと訪れてみたい魅力ある地域である。

 最近、1週間の間に、神仏の展覧会を3度見た。今の時期にこれだけまとまって開催されるのは偶然なのだろうか?

 紀伊山地の霊場と参詣道
 世界遺産登録10周年記念
 山の神仏 吉野・熊野・高野
 2014年4月8日ー6月1日
 大阪市立美術館


 吉野・大峰
 蔵王権現立像が6点展示されている。仏像といっても権現は荒々しいいでたちで、おだやかな観音像とは感じが違う。役行者の坐像が数点あった。吉野曼荼羅図が各地の寺に伝わったものが展示されていた。藤原道長経筒という金の筒に字を彫ったものがあり、国宝に指定されている。
 
 子守明神像の他に釈迦如来立像などの仏像が多数あった。天狗立像は鼻が伸びて、翼を背負っている珍しいものである。吉野は修験道の拠点ということで、特色がある。

 熊野三山 
 熊野速玉大神坐像は神様の像ということで、国宝に指定されている。平安時代の作で仏像と違って素朴な感じである。他にも神の像が展示されていた。熊野曼荼羅図が多く出展されており、那智の滝を描いた各地に寺に伝わる図は、熊野の幽境の地を思い起こさせる。

 和歌山藤白神社の平安時代の阿弥陀如来座像、薬師如来坐像、千手観音坐像は、金色が良く残っている。

 高野山 
 高野山は元々丹生、高野明神を祀っていたということだが、高野明神というのは初めて聞いた。これが高野山のいわれなのだろう。さらに気比明神と厳島明神を祀って4社明神となった。弘法大師像、大日如来像などが展示されている。ここにも不動明王や愛染明王像があった。

 修験道、真言密教などの霊場として、3か所は特異な文化を形成している。仏教、神道、修験道が混ざりあってこの地域で栄えて来た。奈良や京都の仏教とはまた違った雰囲気がある。その地を訪れてみることで、今回の展示の内容や歴史がより理解できるのではないかと思う。
 
 市立美術館への道すがら、バラの花がいくつか満開だった。翌日からオクトーバーフェストというドイツのビール祭りが開催されるので、屋台などが並んでいた。

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by nori-126 | 2014-05-16 12:15 | 美術展 | Comments(2)

南山城の古寺巡礼 京都国立博物館

d0097373_21554410.jpg 5月14日(水)昼から京都国立博物館に行った。南山城は奈良と京都の間、京都府南部の旧国名で、古い寺院が点在している。奈良時代に恭仁京が置かれ、山城国分寺が建てられた。貴族にとって静かな聖地であった。

 有名なお寺がいくつかあるが、交通の便が良くないので行ったことがない。いつか訪れる時のための予備の学習でもある。

 南山城の古寺巡礼
 2014.4.22ー6.15
 京都国立博物館


 第1章 南山城の歴史と文化
 南山城には遺跡があり、椿井大塚山古墳などからの出土品である三角縁神獣鏡、人物埴輪などが展示されている。高麗寺跡他から出土した瓦、三彩陶器も展示されている。

 第2章 瓶原と海住山寺
 海住山寺は天平年間の創建とされる。五重塔は国宝に指定されているが、初層内陣扉絵が展示されている。十一面観音立像は整った作りで腰を曲げたラインが美しい。現光寺の十一面観音坐像は、金色の残る華やかな像で、坐像は珍しい。

 第3章 笠置山と笠置寺

 第4章 浄瑠璃寺と岩船寺-当尾の里
 共に当尾の里の有名な寺である。浄瑠璃寺の国宝である四天王立像の内、多聞天立像が展示されていたが、法隆寺の四天王像を思い出させる迫力である。

 第5章 南山城の古寺
 禅定寺、寿宝寺、蟹満寺、神童寺などの仏像などが展示されている。寿宝寺の実際に千本の手を表した千手観音立像の形が面白い。

 第6章 一休禅師と酬恩庵
 一休宗純が晩年を過ごした酬恩庵は一休寺とも呼ばれる。一休の肖像画、一休の所有と伝えられる袈裟や印箱、狩野探幽の襖絵、原在中という画家の描いた仏画などが展示されている。

 本展は、京都国立博物館による南山城の寺院の文化財調査の報告会でもあり、出展数も多く、素晴らしい企画である。余り知られない地域に光を当てるという意味でも意義のある展覧会である。平日ということもあるが、人が多くなくてゆっくりと見ることができた。

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by nori-126 | 2014-05-16 11:31 | 美術展 | Comments(0)

東大寺 あべのハルカス美術館

 5月8日(木)、昼からあべのハルカス美術館へ行った。3月にオープンしたあべのハルカスにできた美術館の開館記念特別展である。あべのハルカスに初めて入った。外が見えるエレベーターに乗って16階まで直通で行ける。ここからは外のスペースから東や西の方向が見える。

 あべのハルカス美術館開館記念特別展 東大寺
 2014.3.22-5.18

 東大寺の所蔵する宝物から、国宝4点を含む約70点が展示されている。国宝の「誕生釈迦仏立像:潅仏盤」は前に奈良国立博物館で見たことがある。金色の小さいお釈迦様の像が可愛らしい。大仏開眼の時に使われたようで、それを想うと不思議な感じがする。

 国宝「木造重源上人坐像」はやせた老人だが、目つきの鋭さが迫ってくるようである。「五劫思惟阿弥陀如来座像」2点展示されていた。一つは東京の美術展で見たことがある。他にも数点の仏像が展示されていた。

 源頼朝の書状や華厳絵巻、金亀舎利塔など興味深いものが展示されていて、数は多くないが充実していた。最後に平山郁夫の大仏開眼供養紀図が展示されていた。

 15階から13階まではレストラン街になっていて、松葉亭や花外楼といった高級な店が多い。江戸川という鰻専門店で、鰻重の定食を食べた。
by nori-126 | 2014-05-10 01:39 | 美術展 | Comments(0)

ターナー展 神戸市立博物館

d0097373_385436.jpg 3月12日(水)ターナー展を見に行った。ターナーの絵を多く所蔵するロンドンのテート美術館所の作品を展示していて、油彩画が約30点、水彩画やスケッチなどの小さい絵が110点ほどあった。





 ターナー展 英国最高の風景画家
 2014年1月11日~4月6日
 神戸市立博物館

 年代別に解説付きで展示されており、画風の変遷をみることができる。初期の水彩での風景画、歴史的な人物画を描きながら背景の風景画が雄大な絵、風景画家として活躍しながら、少しずつ画風が変わっていくのがわかる。

 印象に残った作品は、ポスターにも使われている「チャイルド・ハロルドの巡礼-イタリア」背景が古代ローマの廃墟のようであるが、緑の葉の濃い木が一本だけ描かれているのが目立つ。

 「スピットヘッド:ポーツマス港に入る拿捕された二隻のデンマーク船」はどす黒い波のうねりや帆船が描かれている。「ヴァティカンから望むローマ、ラ・フォルナリーナを伴って回廊装飾のための絵を準備するラファエロ」はサンピエトロ寺院の上から広場を見下ろす景色である。

 50歳を越えてからは、光と大気を描き、もやの中に溶け込むようないわゆるターナーらしい絵を描くことになる。「レグルス」は中央に明るい太陽の光が大きく描かれている。晩年の絵では、光を受けた景色が、何となく境界がはっきりしないような描き方である。しかし、最晩年の絵では、未完成なのか完成されたものなのかがわからないという解説が、ターナーの画風を表していて面白い。

 終わってから南京町まで歩いて、小籠包とちまきを買って食べた。
 
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by nori-126 | 2014-03-14 01:44 | 美術展 | Comments(0)

佐藤太清展  京都文化博物館

 1月15日(水)京都文化博物館に佐藤太清展を見に行った。福知山出身の佐藤太清の生誕100年を記念した美術展が全国各地を巡回している。昨年8月に福知山市の佐藤太清美術館を訪ねたが、この美術展のために所蔵する絵画がほとんど残っていない状態だった。

 佐藤太清は日展理事長、文化勲章受章した日本画家だが、名前を知ったのは、5年前の秋に奈良県立万葉文化館田村一村展を見に行った時に、併催されていた展覧会を見たからである。「雪つばき」の絵をみて、何とも言えない感動を覚えた。

 地下鉄烏丸御池駅近くにある京都文化博物館は、別館として赤いレンガつくりの古い建物が残っている。東京駅の設計で有名な辰野金吾とその弟子の設計である。

 生誕100年 佐藤太清展
 平成25年12月22日~平成26年2月9日
 京都文化博物館

 Ⅰ模索の時代
 新文展に入選した昭和18年の「かすみ網」は網にかかった鳥の姿がきっちりとしたスケッチで描かれているが、単なる写生でなく、そこに命のはかなさを感じられる。昭和40年頃までの作品は、写実的なごく自然な風景画や植物を描いたものが多い。

 Ⅱ生命へのまなざし
 昭和45年の「緑雨」は龍安寺の石庭を描いたものだが、全体が緑がかった雨の風景である。この頃から画風が変わったように思われる。雨や雪の中でのお寺の風景などが展示されていた。

 Ⅲ 旅シリーズ、そして永遠の瞬間へ
 全国を旅しての風景のシリーズが展示されていて、流氷に止まる鷹の姿、風雨に騒ぐ鳥の群れなど、単なる風景画でない迫力が感じられる作品が多い。そして最後に前に見た展覧会で感銘を受けた「雪つばき」と再会できた。

 多くの作品が福知山市佐藤太清記念美術館の所有であり、昨夏に美術館を訪れた時に、作品がわずかしか残っていなかったのは当然である。ただ、代表作の「雪つばき」は日本芸術院の所有であり、こうい機会がないとみられないものかもしれない。

 終わってから、同じ建物にあるレストラン「美山」で、食事をした。文化館を訪れる前に、京都駅の観光案内所に寄って、京都トレイルの地図を買った。前から歩いてみたいと思っていたので、春に歩いてみる予定にしている。標高差があって、きつそうなコースではあるが。

京都文化博物館別館  ↓
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by nori-126 | 2014-01-17 19:24 | 美術展 | Comments(0)

ホキ美術館所蔵 森本草介展 阪急うめだギャラリー

d0097373_13414223.jpg 1月8日(水)夕方、阪急うめだ本店9階の阪急うめだギャラリーに森本草介展を見に行った。

 写実絵画専門美術館として、2010年11月、千葉市にオープンしたホキ美術館は、森本草介の絵画を36点所蔵しているが、その内の33点を展示している。写実絵画を集めるきっかけが森本草介の作品だったというだけあって、写実絵画の中でも代表的な作家である。

 展示されている絵画は、かなり大きなもので、ヨーロッパの田園や建物を描いた風景画、着衣の若い女性を描いた人物画、裸婦像、そして果物や花を描いた静物画である。

 風景画では、木の葉や細い草などが、これ以上ない細い線や点で描かれている。建物や橋のレンガに少しずつ模様に違いがある。描かれているものすべてにピントあっているというのが写真と異なるところである。

 ドレスを着た若い女性は同じモデルさんかと思われるが、清楚な感じがするのは、ドレスの柔らかい感じが見事に描かれているからだろう。

 静物画では、ブドウやマスカットの丸い感じがよく表されている。写真よりも精密と思われる絵画だが、精密さだけが魅力なのではない。そこに何ともいえない作家の優しい眼を感じさせてくれる。単に写真みたいにきれいというだけなら、これほど人を引き付けることはないだろう。
by nori-126 | 2014-01-11 01:22 | 美術展 | Comments(0)