感動を求めて、忙しすぎる「ひまつぶし」に追われている団塊世代の男の記録。
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鴨川 ゴイサギ

 7月28日(水)、京都市美術館に行ったあとに、京阪三条駅から鴨川にでてみた。道路の上を大きな鳥が舞っていた。止まったところを写真に撮ったが、小さすぎて見にくい。茶色い羽根に白い点が少しあるようで、トビのように思えるが、確定できなかった。

 鴨川の河原に降りてみると、向かいの河原に川床が並んでいる。お客さんが少し入りかけていたが、雨が降りだして引っ込んでしまった。

 川の中央にチュウサギとアオサギがいた。アオサギは幼鳥だろうか?ツーショットになるように移動して写真に収めた。

d0097373_23244830.jpg 堰堤の水が落ちるところの両岸に1羽ずつ目の赤い鳥がいた。ゴイサギである。ゴイサギは堺の白鷺公園の茂みの中でみたことがあるが、全体の姿をみるのははじめてである。じっと水の流れを見て動こうとしなかった。

 ゴイサギという名は、醍醐天皇が捕まえようとしたら素直に従ったので、「五位」の位を与えたのが語源とされている。長い間じっとしている習性からこのような説が生まれたのだろう。


  アオサギとチュウサギ  ↓
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  じっと水をみつめるゴイサギ  ↓
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by nori-126 | 2010-07-28 23:31 | 自然観察 花・鳥・昆虫 | Comments(2)

ボストン美術館展 西洋絵画の巨匠たち

d0097373_2231489.jpg 7月28日(水)京都のボストン美術館展を見に行った。地下鉄東山駅から白川沿いを歩いて、京都市美術館につくと、待ち時間なしで入館できた。場内は、人が多かったが、少しゆっくりすれば近くで見ることができた。閉館1時間前から急に人がまばらになったので、初めに戻って気にいった絵をまたゆっくりと見直した。

 ボストン美術館が所有する16世紀から20世紀の西洋絵画の巨匠47人の80点を展示している。これらを時代順や地域別でなく、テーマ別に展示することで、同じテーマの絵が時代によって変遷する様子を知ることができるようにという企画である。

ボストン美術館展 西洋絵画の巨匠たち
2010年7月6日(火)-8月29日(日)
京都市美術館
 

 Ⅰ 宗教画の運命
 キリストの受難を描いた宗教画は、欧米の美術館ではよくみるが、エル・グレコ「祈る聖ドミニクス」は、違う雰囲気がある。16-17世紀の8点の宗教画と比べて、ブーグローの1851年の「兄弟愛」という絵は、ラファエロの聖母子のような構図で、宗教画の伝統を受け継いでいるが、家族の肖像画のようである。ミレーの「刈入れ人たちの休息」はテーマは旧約聖書らしいが、宗教画という感じはしない。

 Ⅱ 多彩なる肖像画
 ティントレット、ベラスケス、ヴァンダイクといった肖像画で名を成した画家の絵が展示されている。レンブラントの全身肖像画は3対しか残っていないうちの一対で、見事な絵である。依頼されてかかれた肖像画と違って、マネ、ドガ、ロートレック、ベルナールらの絵は、描かれた人の内面が浮かび上がるようである。ピカソの絵は、言われてみてはじめて女の人らしい影がみえてくる。

 Ⅲ オランダの室内
 ウィッテの教会内部の絵やデ・ホーホの室内の絵は、同じ画家の似た構図の絵がフェルメール展に出品されていた。

 Ⅳ 描かれた日常生活
 コロー、マネ、ドガ、モネ、ルノワールらの庶民を描いた12点が展示されている。特にミレーの「馬鈴薯植え」は有名な落ち穂拾いや晩鐘と並ぶ名作である。ルノワールの「ガーンジー島の海岸の子どもたち」は明るい色彩と澄んだ子どもの目に魅せられた。

 Ⅴ 風景画の系譜
 17世紀から18世紀の印象派以前の風景画が展示されているが、宗教画では背景に過ぎなかった風景が独立して描かれるようになったという。重厚な写実的な絵である。カナレット、コンスタンブル、コロー、ルソー、クールベの絵が並べられている。

 Ⅵ モネの冒険
 モネだけは10点が一か所に並べられている。1880年代のはっきりとした色彩の風景画と1890年代の積みわら、ルーアン大聖堂、睡蓮の池の連作の描き方を比べてみるのがおもしろい。「小クルーズ川の峡谷」の際立った色彩が気にいった。

 Ⅶ 印象派の風景画
 ピサロ、シスレー、セザンヌ、ルノワール、ゴッホといった日本人好みの絵が並んでいる。シニャックの「サン=カの港」は点描画で波がうまく描かれている。

 Ⅷ 静物と近代絵画
 ラトゥール、ブラック、マティスといった近代絵画の静物が並べられている。

 テーマ別の展示は、多くの名画が揃うことではじめて可能になる。時代の流れを追うには、出品数が十分ではないが、美術史を勉強してみたいという気になったのは、この企画が成功したということだろう。 

 一度に多くの名画がみられることは本当に、喜ばしいことである。名画に囲まれているという感覚を、先週の東京の「オルセー美術館展」に続いて経験できた。30年前に、ニューヨークのメトロポリタン美術館、ワシントンのナショナルギャラリー、ルーブル美術館等の海外の有名な美術館で経験したのと同じ満足感を久しぶりに味わうことができた。

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by nori-126 | 2010-07-28 22:23 | 美術展 | Comments(0)

自宅周辺の樹木 続き

 7月25日(日)熱いのでどこかに行こうという気になれない。夕方、自宅近くの自然観察をした。前回観察した樹木以外に新しく確認を取れたのは、次の木々である。

 アオギリ・オリーブ・カイヅカイブキ・カクレミノ・ザクロ・ネムノキ・ポプラ・ホルトノキ・プラタナス・モチノキ・モッコク・ヤマモモ

 セミが盛んに鳴いていたが、10匹以上のセミが止まっている木があった。また、地面にセミの幼虫が出た跡の穴がたくさん空いていた。プラタナスの木にゴマダラカミキリがいた。

 ユリノキが前にみた以外に2本あり、葉をみるとハンテンのような形をしていた。これなら別名ハンテンノキと呼ばれる図鑑のユリノキの葉の写真とよく似ている。同じ木でも異なる形の葉をつけることがあるようだ。

   プラタナスの幹  ↓       ザクロの実  ↓
d0097373_0494143.jpgd0097373_0495823.jpg








     ユリノキの葉  ↓      ゴマダラカミキリ  ↓    
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by nori-126 | 2010-07-26 00:05 | 自然観察 花・鳥・昆虫 | Comments(0)

夏休み文楽特別公演 国立文楽劇場 第2部 後半

夏祭浪花鑑の後半である。

釣船三婦内の段
口 豊竹芳穂大夫 野澤喜一朗 切 竹本住大夫 野澤錦糸 
アト 豊竹希大夫 豊澤龍爾

 徳兵衛の妻お辰が、三婦の家を訪ねてきて備中に帰国するという。三婦の妻おつぎが、磯之丞を預かってほしいと頼む。三婦は、若く美しい女に預けられないと反対する。お辰は突然、火鉢の鉄弓を顔に押し付ける。その心意気に打たれた三婦は磯之丞をお辰に託す。

 義平次が訪ねてきて、団七の使いで琴浦を預かりに来たと駕籠で連れていく。そこへ団七らが帰ってきて話を聞き、義平次を追いかけて行く。

 祭りばやしが聞こえてきて、祭りの雰囲気がある。浴衣や団扇や祭りの料理が小道具として使われる。三婦の貫禄が心地よい。

 芳穂大夫は三婦の男気、お辰の心意気をうまく語った。住大夫は、低い声からゆっくりとはじまるところが何とも言えない。そこからお辰の気風のよさを力強く語った。お客さんの拍手も一段と盛んである。いつまでも元気な声を聴かせて欲しい。

長町裏の段
 団七 竹本千歳大夫 義平次 豊竹松香大夫 鶴澤清介

 団七が義平次と駕籠に追いついて、琴浦を返せば大金を渡すといって、駕籠を帰させる。しかし、団七が金を持っていないことを知った義平次は、団七に掴みかかる。がまんをしていた団七が刀を抜いてもみ合う内に、義平次の耳が切れ、「人殺し」と大声を上げられたので、義平次を殺して池に捨て立ち去った。

 暗い舞台の中央に釣瓶井戸があり、上手に池がある。いい争いや殺しの場面に合わせて、祭りの囃子が強くなったり、弱くなったりする。心の動きを表しているようである。提灯が後ろをゆっくりと通っていくのが、凄惨な殺しとの対比で不気味である。

 団七は裸になって、刺青を見せるが、人形の形や動きを裸で表すのは、難しいのではと思う。人形が見たことのない動きを見せるのが新鮮であった。勘十郎の熱演が印象に残った。

田島町団七内の段
 切 豊竹咲大夫 鶴澤燕三 アト 豊竹始大夫 鶴澤清志郎

 徳兵衛が、訪ねてきて団七に一緒に玉島に下ろうという。徳兵衛は長町裏で団七の雪駄を拾い、義平次殺しは団七であると知ったからだが、団七は断る。徳兵衛は、お梶に「惚れた」と口説くが、団七が聞いて怒り、お梶に去り状を渡す。これは、団七の舅殺しの罪を軽くしようという三婦や徳兵衛の策だった。そこへ団七を召し取ろうとする役人が現れる。徳兵衛は、団七に銭を与えて逃がしてやる。

 途中で家が沈み込んで、屋根での立ち回りになる。捕り手との立ち回りも難しい動きだと思う。咲大夫の声には艶がある。始大夫は太い声で声量がある。

 夏祭りという時節がらの雰囲気や、人形同士のからみが多いこと、侠客やその妻たちの気風のよさなど、本当に楽しい、飽きさせない演目である。
  
by nori-126 | 2010-07-25 15:43 | 古典芸能 | Comments(0)

夏休み文楽特別公演 国立文楽劇場 第2部 前半

 7月21日(水)文楽を見に行った。今月は、3部に分かれており、第2部は名作劇場として、「夏祭浪花鑑」が上演されている。文楽でみるのははじめてだが、歌舞伎では、平成19年4月に愛之助、扇雀、翫雀で「住吉鳥居前の場 難波三婦内の場 長町裏の場」を見たことがある。歌舞伎ではこれ以外が上演されるのことは珍しい。あたかも夏祭りの時期であり、大阪の夏祭りを舞台にした本作品は、ぴったしである。

 席は9列5番で左の端の方だが、会場はめずらしく9割方埋まっていた。お客さんが多いと盛り上がる。端の席しか取れないのも喜ばしいことである。 

夏祭浪花鑑
 人形役割 桐竹紋壽(釣船三婦)豊松清十郎(団七女房お梶)吉田文司(玉島幾之丞)桐竹勘十郎(団七)吉田玉也(一寸徳兵衛)吉田玉女(三河屋義平次)吉田蓑助(徳兵衛女房お辰)

住吉鳥居前の段 
 口 豊竹つばさ大夫 鶴澤寛太郎 奥 竹本文字久大夫 豊澤富助

 喧嘩をして牢に入れられた堺の魚売り団七が赦免されるので、釣船三婦が団七の妻お梶と市松親子に付き添って、住吉大社の鳥居までやってくる。そこへ駕籠が通りかかるが、客の磯之丞を三婦が助けてやる。

 やがて、団七が連れてこられるが、ひげぼうぼうの囚人風なのを三婦が床屋へいかせる。傾城琴浦を追いかけてきた佐賀右衛門を、団七が懲らしめる。そこへ一寸徳兵衛が、琴浦を渡せと現れて団七と争うが、仲直りして兄弟の契りをする。
 
 佐賀右衛門が床屋に入ろうとするのを、団七が腕をとって、すっきりした姿ででてくるのが決まっている。それまでのみすぼらしい姿との対比がおもしろい。団七と徳兵衛とのからみが迫力があるし、これに割って入るお梶の気風のよさがみせる。袖を交換して契りを結ぶ人形の動きに感心した。話の展開の早さが舞台に引きこませる。

 つばさ大夫は少し高い声でよく通る。

内本町道具屋の段
 口 竹本相子大夫 鶴澤清馗 奥 豊竹英大夫 竹澤團七

 団七は魚売りをはじめて、磯之丞は道具屋に奉公する。磯之丞を陥れようと、番頭がお梶の父三河屋義兵次と弥市と組んで、偽の香炉で磯之丞から店の金をだまし取る。居合わせた団七は舅の悪事に気付くが、引きさがる。その夜、磯之丞が店に戻り、番頭に分け前を渡しにきた弥市を殺して逃げる。

 相子大夫は力強いはずんだ声である。英大夫は、艶のある声もだせるし、団七の無念の想いを語る時は、力強さもだせる。

 勘十郎は、団七が舅ゆえに怒りを抑えざるをえない心情を、うまく表していた。

 舞台の屋敷が途中で少しずれて、番屋が現れるというのが、珍しかった。

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by nori-126 | 2010-07-25 10:33 | 古典芸能 | Comments(0)

1万人の第九 大阪Dクラスに決定

 1万人の第九の合唱団に応募していた結果が、7月16日に発表になった。まさぽんさんやmidoさんの大阪Dクラス決定のブログをみて、ネットで確認をとると第1希望の大阪Dクラスに参加となっていた。
 
 2006年にはじめて参加して以来、5回目になるが、一昨年の大阪8クラスを除けば、4回目の大阪Dクラスとなる。はじめて参加した時にmidoさんと知り合ったことが、このブログをはじめたきっかけであり、その後多くの方と知り合いになった。山登りを再開したのも、写真に興味を持って、名所旧跡を訪ねるようになったのも、ブログをはじめたからであり、1万人の第九はその原点である。

 今年は、ゲストが平原綾香さんとすでに発表されている。クラシカルクロスオーバーの好きな私には、うれしいゲストであるが、1万人の第九の雰囲気とうまく溶け合うかどうかはわからない。

 今年の1万人の第九のレッスンの概要はほとんど昨年と変わらない。ただ、今年はじめて、参加費を前もって振り込むことになった。早速忘れないうちにと振り込んだ。

 レッスンは8月18日からはじまる。11月24日までの12回である。昨年、休日に予定を入れていて会場が使えなくてキャンセルになったが、今年は11月3日の休日ははずしてある。10月20日にコンサートに行くので、1回は欠席かと覚悟していたら、8月から9回連続で毎週練習があるのに、この日だけは練習がない。

 レッスンの内容は、今年は昨年までと変わるのではないかとうわさされている。古き友との再会と新しい友との出会いを求めて、8月からまた、大阪倶楽部に通うことになる。
by nori-126 | 2010-07-23 23:49 | 1万人の第九 | Comments(8)

急須 作品2 4.持ち手の取りつけ

 7月20日(火)前回、注ぎ口をつけた急須作品2に、持ち手を取りつけた。2つ作った持ち手は、二つともよくできていたが、取りつける側が少し丸くなっている方を選んで使うことにした。

 まず、取りつける位置を決めるが、注ぎ口とは90°ではなく、80~85°にする。こうすると注ぎやすい。位置を決めたら、しるしをつけて、断面を本体の局面に合わせて削っていく。これがなかなか難しい。本体と当たっているところを少しずつ削る。断面の内側を削ると、形が合ってくる。

 接触面に傷をつけて、どべを塗りはりつけた。へらで本体と持ち手をなじませて、さらに、細い紐を境のところにはりつけて、これもなじませる。これで組み立てを完了した。

 急須作品1と比べて、いくつかの点で改良ができた。注ぎ口の元を膨らませた、蓋をのせるのに棚を作った、蓋のつまみを削り出しでなく、成形の段階で形作った、持ち手の形にくぼみをもたせたという点である。しかし、まだまだ形としては満足できない。そして何よりも、使いやすいかどうかはまだわからない。

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by nori-126 | 2010-07-23 00:29 | 陶芸 | Comments(0)

七月大歌舞伎 新橋演舞場 夜の部 後半

新橋演舞場の七月大歌舞伎の続きである。

二、傾城反魂香 土佐将監閑居の場
 前に、翫雀と藤十郎の組み合わせでみたことがある。
 土佐将監(歌六)と北の方(吉之丞)が住む閑居に、百姓たちが虎がでたという。弟子の修理之助(種太郎)が虎を描き消して、将監から土佐の名を許される。

 花道からとぼとぼと、浮世又平(吉右衛門)が女房おとく(芝雀)に連れられて出てくる。しゅんとした感じの吉右衛門がおもしろい。又平夫婦は、土佐の名が欲しいと願うが、将監は未だ未熟と断る。絶望して死のうと、手水鉢に自画像を描くと、絵が石を突き抜けた。これを将監がみて、土佐の名を授ける。

 又平は吃音のためにうまくしゃべれない。女房のおとくが代わりに話すが、芝雀の流暢なしゃべりがある程度の節度もあって、夫を思う気持ちがでていた。吉右衛門は、最初は頼りない感じが良く出ていて、後半はしっかりとした動きもみせてさすがと思わせた。こうしたどちらかというと地味な演目でも場を引き締めてくれる。

 歌六は、威厳ある態度で、重みがあった。萬屋と声がかかったが、9月には播磨屋に復帰することが決まっている。種太郎は、若者の一途さをだしていたが、余裕は今後に期待するべきであろう。

 又平が手水鉢に絵を描くと絵が反対側に抜けるというのは、お弟子さんが床下から手水鉢の中に入り、裏から描いているという。下絵を墨やマジックでなぞるのだが、じわじわと絵が出るような和紙を選んでいるのだとか。「演劇界」2008年3月号にこういうからくりが紹介されている。

三、馬盗人
 昭和三十一年に初演された新作舞踊で、原作は巌谷小波である。
 華やかな舞台に囃子方が並んでいる。背景は、山にカラフルな木が配置されている。松羽目物の現代版といったところである。百姓六兵衛(歌昇)が馬を引いて花道から登場する。馬を木に繋いで、離れたところへ、ならず者悪太(三津五郎)とすね三(巳之助)が馬を盗もうとする。

 口のまわりに丸い髭の三津五郎がおかしい。この格好で踊りを踊るというアンバランスが笑いを誘う。

 舞台の背景が変わって、山が藁ぶき家になる。馬をつないでいた木が稲藁になる。悪太とすね三に馬がからんで、踊りだす。馬の奇妙な踊りがおもしろい。顔は見えないが馬に入っている2人は大変である。だから、筋書きに馬を演じる俳優の名前が載せてある。客席から盛んに拍手が送られた。馬は、最後は花道を飛六方を踏んで引っ込んでいく。
         
           
by nori-126 | 2010-07-22 00:31 | 歌舞伎 | Comments(2)

七月大歌舞伎 新橋演舞場 夜の部 前半

 7月19日(月・祝)前日から東京での研修会に参加していたが、研修が終わって、新橋演舞場にかけつけた。東銀座駅を地表にでると、目の前の歌舞伎座は、工事の覆いで屋根の一部だけが見えていた。

 新橋演舞場は外からみたことしかなくて、中がどんな感じなのかと楽しみにしていた。座席や舞台の雰囲気は、松竹座や南座と変わらないように思われた。舞台の幅は、歌舞伎座ほどではないが、松竹座や南座よりは少し広いようである。花道が舞台の端に近過ぎて、花道から舞台に入ったところが狭く感じた。席の前後に余裕があって、これはうれしい。席は13列13番でやや左寄りだった。

 売店はあるが、それほど大きくない。歌舞伎座の広い売店がなつかしい。

 休憩時間に、ブログに文楽や歌舞伎の魅力ある観劇評を載せておられるmamiさんに初めてお会いして少しお話をした。

一、暫 
 有名な演目だが、はじめてみる。ただ、これのパロディである「女暫」を3月に歌舞伎座でみたが、最後の部分を除いて、ほとんど同じである。

 黒い仕切りのある舞台が、左右に仕切りが開くと、鶴ヶ岡八幡宮の境内に、ずらりと俳優が並ぶ。いかつい隈取りの清原武衡(段四郎)を中心に家来の腹出しの4人、鹿島入道震斎(三津五郎)と照葉(福助)らである。段の下には、加茂義綱(友右衛門)らが居並ぶ。

 武衡は、義綱にいいがかりをつけ、成田五郎(権十郎)を呼び出し、義綱らを討とうとする。そこへ花道から「しばらく」と声がかかる。出てきたのは、鎌倉権五郎景政(團十郎)である。はでな衣装で進む。腹出しや震斎、照葉が追い払おうとするがかなわない。景政は、大太刀を抜いて家来たちの首を落とし、義綱一行を逃がして、花道を立ち去る。

 多くの出演者が、少しずつ活躍するという顔見世的な演目で、派手な扮装や化粧、ユーモラスな立ち振る舞いを楽しめる。いかにも歌舞伎らしい醍醐味を味わえた。花道で、景政が大きな刀を振り回すと、近くのお客さんは体を退ける。刀身が黒く光っているのが、漆のように見えたが。
 
 團十郎はこういう役は本当にぴったりである。家の芸だから当然かもしれないが。三津五郎は、本当に本人かどうかわからないくらいの扮装である。福助は、よく通る声で、ふざけすぎることもなくよかった。          

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by nori-126 | 2010-07-21 01:01 | 歌舞伎 | Comments(0)

オルセー美術館展2010「ポスト印象派」国立新美術館

d0097373_0372655.jpg 7月18日(日)朝、東京の国立新美術館を訪れた。18日の午後から19日にかけて東京で研修会があったので、始まる前に美術館に行くことにした。着いた時には、大勢の人が並んでいて、50分待ちの表示があり、ほぼそのくらいの時間が経ってやっと入場できた。

 入場すると、会場も人が一杯で、近くでみることはできなくて、人にぶつかりそうになった。こんなに混雑した状態で絵画をみたのははじめてかも知れない。

オルセー美術館展2010「ポスト印象派」
2010.5.26(水)ー8月16日(月)
国立新美術館 


 第1章 1886年-最後の印象派
 モネの絵が5点、「睡蓮の池」や「日傘の女性」はシリーズで描かれたので、同じような構図の絵を前にみたことがある。日傘やドレスに逆光で光が当たることで女性が浮かび上がるようである。ドガの「階段を上がる踊り子」も踊り子のシリーズとして、なつかしさを覚える。
 
 第2章 スーラと新印象主義
 点描技法を考案したスーラの小品が11点並べられていたが、人が多くて近づけなかった。点描は実物をみなくては複製ではそのよさがわからない。異なった色の点が集まって別の色合いをだすというのが不思議である。スーラの大作「グランド・ジャット島の日曜日の午後」をシカゴ美術館でみたことがある。

 第3章 セザンヌとセザンヌ主義
 セザンヌの静物画や風景画など8点が並べられている。静物画として、ゴーギャン、ピカソの絵もあった。

 第4章 トゥ-ルーズ=ロートレック
 人物画3点が展示されている。

 第5章 ゴッホとゴーギャン
 ゴッホが7点あり、自画像はかなりの枚数が描かれた内の一枚である。「星降る夜」という風景画の青い色が神秘的だった。ゴーギャンは8点あり、「タヒチの女たち」はみたことがあるような気がしたが、写真でみたのだろうか。

 第6章 ボン=タヴェン派
 エミール・ベルナールの絵が4点あり、写実的だが、幻想的な印象を与える。

 第7章 ナビ派
 ドニ、セリィジュ、ヴェイヤールといった画家の絵が並べられている。ヴァロットン「ボール」は、帽子をかぶった子がボールを追いかけるのを上から描いた絵である。印象に残る絵である。

 第8章 内面への眼差し
 日常を描きながら、そこに潜む感情を表現した、象徴主義の絵が取り上げれらている。ハンマースホイの女性の後姿を描いた「休息」は、2008年秋の国立西洋美術館でのヴィルヘルム・ハンマースホイ展にも展示されていた。

 第9章 アンリ・ルソー
 ポスターにも使われている「蛇使いの女」は何とも言えない印象を与える。黒い女と黒い蛇が描かれているが、風景は妙に明るい感じがする。

 第10章 装飾の勝利
 装飾壁画が並べられており、他の絵とは違って、ポップな絵である。

 レベルからいうと最高級の絵ばかりとはいえないが、これだけの画家の絵が何点かずつ展示されるということは、日本ではめったにないと思われる。海外の有名な美術館なら経験できそうだが。そういう雰囲気の中にいるということは、それだけで楽しい気分にさせてくれる。それを人の少ない静かな雰囲気でというのは、贅沢な望みということか。
by nori-126 | 2010-07-20 02:57 | 美術展 | Comments(0)