感動を求めて、忙しすぎる「ひまつぶし」に追われている団塊世代の男の記録。
by nori-126
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七月大歌舞伎 夜の部(2回目) 大阪松竹座

 7月25日(水)、大阪松竹座での歌舞伎公演の夜の部を観にいった。11日(水)に一度観たが、その後海老蔵がけがで休演して、代役を仁左衛門がするというので、もう一度みることにした。同じ公演を2度見るのは初めての経験である。

 舞台写真の入った番付を買ったら、海老蔵だけでなく、代役の役者の写真も追加で載っていた。25日発行となっておりラッキーだった。席は1階11列19番でやや右側の席である。
      
      大阪松竹座新築開場十周年記念
      関西・歌舞伎を愛する会 第十六回 
      七月大歌舞伎 夜の部 大阪松竹座

一、鳥辺山心中(とりべやましんじゅう)  
 一度観てストーリーを知っていると、台詞の中に、後の展開の伏線となるものが含まれていることがよく理解できる。無駄な台詞がなく、よくできた脚本であるということが納得できた。京の四条河原の舞台で、川の流れが照明で表されているのに今回気づいたが、こういうのは2階席のほうがよくみえるはずである。

 心中の場に向かう二人の晴れ着をよくみると、女は紫の着物で幅のある黒い帯に赤い紐、男は黒の着物に市松模様の白黒の帯、小刀の鞘に光る飾りが入っている。二人の立ち姿が絵になるというのは、こういう衣装の工夫もされているからである。

二、新古演劇十種の内 身替座禅(みがわりざぜん) 
 とにかく観客席の笑いが絶えない。何度みても楽しめる。愛之助は少し固さがあるのかと前回思ったが、狂言の演じ方を模倣しているので、そうなるのだと納得した。 
           
三、女殺油地獄(おんなごろしあぶらのじごく) 
 海老蔵が休演したので、急遽、仁左衛門が代役として主人公の河内屋与兵衛を演じている。仁左衛門が20歳の時に演じて出世作となった役で、その後何回も演じているが、平成10年の公演が最後であった。

 本公演は、仁左衛門が監修をしており、海老蔵が仁左衛門に変わった以外はそのままである。本来なら、「身替座禅」のあとに同じ俳優でこういう演目を並べることはないが、逆にどういう役でもこなす、仁左衛門のうまさを実感することになった。

 仁左衛門が演じると、あまり悪い奴というイメージがわかないが、それが救われる面でもある。上方歌舞伎の主人公によくある人のよいところが垣間見える。しかし、追い詰められていくにしたがって、不気味さが増して、殺しの場面では年を感じさせない立ち回りで迫力十分であった。思いもかけず、仁左衛門の与兵衛がみられたのは貴重な体験だった。
# by nori-126 | 2007-07-28 01:50 | 歌舞伎 | Comments(2)

ツマグロヒョウモン 旅立ち

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 花壇のビオラ、パンジーの葉をたべて大きくなったツマグロヒョウモンの幼虫が、6月下旬から次々とさなぎになり、4匹のさなぎが誕生した。
 
 最初のさなぎが、7月3日の朝、蝶になった。オスの蝶で、最初は羽が柔らかく、手にのせても飛ばない。数時間後に見たときに、私を待っていたかのようにすーと飛び去っていった。

 2匹はさなぎの殻を見つけたので無事に羽化したと思われる。1匹は殻をみつけられなかった。美しい羽のメスをみられなかったが、ツマグロヒョウモンが旅立ったので、ビオラやパンジーを抜いて、花壇は夏の花に模様替えである。
 
 写真ではわかりにくいが、さなぎのおなかの小さい点は金色に光っていて美しい。
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# by nori-126 | 2007-07-22 11:39 | 自然観察 花・鳥・昆虫 | Comments(1)

七月大歌舞伎 昼の部 大阪松竹座

 7月16日(月・祝)大阪松竹座での歌舞伎公演の昼の部を観にいった。「鳴神」は、市川家のお家芸であり、海老蔵の鳴神上人を楽しみにしていたが、海老蔵は13日に怪我をして休演となってしまった。席は1階16列15番だった。
      大阪松竹座新築開場十周年記念
      関西・歌舞伎を愛する会 第十六回 
       七月大歌舞伎 昼の部 大阪松竹座

一、歌舞伎十八番の内 鳴神(なるかみ) 

 「雷神不動北山桜」の4幕目で、1月に松竹座で上演された「毛抜」は3幕目にあたる。
鳴神上人(愛之助)が龍神を閉じ込めたために雨が降らないのを、雲の絶間姫(孝太郎)が誘惑をして堕落させ、しめ縄を切って龍神を放つ。

 愛之助は、張った声はよく通ったが、普通のもの言いではやや聴き取りにくかった。高僧の品格と権威を十分感じさせたが、色香に惑わされて堕落していくところでは、もう少し3枚目らしくてもいいかと思われた。あまり品位を落としてはいけないという名優の芸談もあるらしいが、海老蔵はどのように演じたのだろうかとふと思った。しかし、代役で初役を演じる歌舞伎役者の日ごろの精進は賞賛に値する。

 雲の絶間姫は、美貌と品を備えながら、誘惑するという妖艶さを見せ、後半では死力を尽くしてしめ縄を切るという力強さを示さなければならない。孝太郎は、抑制の効いた色気をみせて、胸が痛いと上人に触らせるところでは、なまめかしい表情をだしていた。

 だまされたと知った上人が、怒りの姿で弟子たちを投げ飛ばし、大見得をきるところが、荒事の魅力たっぷりである。荒々しい花道の引っ込みのあとに、観客席に満足の雰囲気が広がった。

二、橋弁慶(はしべんけい
 
 謡曲の「橋弁慶」を基にした狂言で、舞台は「勧進帳」と同じく能舞台を模したものである。夜の部の「身替座禅」も同じ舞台で、こういう狂言は松羽目物と呼ばれている。

 武蔵坊弁慶(愛之助)が五条の大橋で、牛若丸(壱太郎)と闘って打ち負かされ家臣となるという舞踊である。
 
 愛之助は弁慶のイメージどおりの豪傑ぶりで、薙刀を使った殺陣はよかった。それよりも主役は壱太郎(かずたろう)で、殺陣はそれほど洗練されていなかったが、高校生のけなげな演技に「可愛い」という声援が聞こえてきた。

三、義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)二段目
 渡海屋・大物浦

 
 能の「船弁慶」などを素にしたものであるが、6月に歌舞伎座で観た「船弁慶」では、知盛の亡霊がでてくるが、これは知盛が生き残っていたという設定になっている。
 
 摂津国大物浦にある船問屋の渡海屋で、義経(薪車)一行が船出を待っている。主人の銀平(仁左衛門)は、実は、壇ノ浦の合戦で死んだと思われていた平知盛で、女房のお柳は典侍の局(秀太郎)、娘お安は安徳帝であった。亡霊姿に身をやつした知盛は、船出した一行を襲ったが、すべてを義経に見抜かれていた。典侍の局らは自害し、知盛も自らの体に碇の綱を巻き付け、海中に身を投げた。

  船問屋の主として登場する仁左衛門は、粋な感じであるが、知盛に変身し、さらに手負いの姿は豪壮そのものである。こういう荒々しい役はめずらしいのではないか思うが、とにかくどんな役でもこなして違和感を感じさせないのは感心する。最後の錨の綱を巻きつけて後ろ向きに飛び込むところが、勇壮である。

 秀太郎は品がありながらも強さをもった局の役がぴったりで、銀平の自慢をする長い語りは、秀太郎らしさがでていて秀逸だった。
  
 薪車は海老蔵の代役であったが、特徴のあまりない義経であった。急な代役では無理のないことである。

 北条方の武士である相模五郎を演じた愛之助は、少しひょうきんな役であった。六つの演目すべてにでることになったが、様々な役を演じ分けていた。今後の飛躍への節目となる公演となるかもしれない。

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# by nori-126 | 2007-07-20 02:25 | 歌舞伎 | Comments(0)

1万人の第九 大阪Dクラス 参加決定

 「1万人の第九」合唱団に応募していたが、昨年に続いて第1希望の大阪Dクラス(水曜日18:30-20:30 淀屋橋大阪倶楽部)に、テノールで参加することが決まった。
 
 昨年は初めての参加であり、不安と期待が混じった気持ちであった。今年は昨年知り合った人たちにまた合えるという喜びも加わった。
 
 練習は、8月22日から始まる。今年は12回の内、2回までしか欠席できないが、昨年のように皆勤をめざしたい。
# by nori-126 | 2007-07-16 21:00 | 1万人の第九 | Comments(4)

七月大歌舞伎 夜の部 大阪松竹座

 7月11日(水)大阪松竹座での歌舞伎公演の夜の部を観にいった。題名は聞いたことのあるものの、すべてはじめて見る演目で期待してでかけた。席は1階11列12番でほぼ中央のいい席である。

        大阪松竹座新築開場十周年記念
       関西・歌舞伎を愛する会 第十六回 
      七月大歌舞伎 夜の部 大阪松竹座

一、鳥辺山心中(とりべやましんじゅう)
  岡本綺堂作の新歌舞伎である。将軍にお供して上洛した旗本の菊地半九郎(愛之助)は祇園の遊女お染(孝太郎)を身請けしょうとするが、酒の上の口論から同僚の弟(薪車)と果し合いをして斬ってしまう。二人は死を覚悟して、お染の父親があつらえてくれた正月の晴れ着を着て鳥辺山へと向かう。

  酔って登場する愛之助は、6月の歌舞伎座で綱豊を演じた仁左衛門をほうふつとさせる。旗本としての気品が十分に感じられた。4月の花形歌舞伎の団七に続いて大役であるが、こういう役をこなしていくにつれて、器が大きくなっていくのを感じる。
 
 孝太郎は、遊女とはいえ初々しさが残る役で、その感じがよくでていた。薪車は半九郎を怒らせる役なので、はっきりした口跡が心地よかった。二人の決闘場面では、新歌舞伎なので迫力十分である。
 
  同僚役の秀太郎の立役はめったにみないので興味深かった。女形が多いのでそのイメージを出さないようにすることは、難しいと思うが、人のよい侍の役なのであまり違和感はなかった。少し年増の遊女役の竹三郎は、いつものことながらどんな役でもこなせる役者である。

 京の四条を背景にした二人の紫(孝太郎)と黒(愛之助)の着物の立ち姿は絵になる。心中の場はないが、哀れを誘う。         

二、新古演劇十種の内 身替座禅(みがわりざぜん)
 狂言の「花子」を素にしたもので、舞台は「勧進帳」と同じく能舞台の作りである。山蔭右京(仁左衛門)は花子の元へ通うために座禅をすると偽って身代わりに太郎冠者(愛之助)を立てる。妻の玉の井(歌六)はそれを見破って入れ替わり、帰ってきた右京を懲らしめる。

 こういう役を仁左衛門以外の人がどのように演じるのかと思わせるぐらい仁左衛門はうまい。身のこなしだけでなく、顔の表情までが豊かで、客席は笑いに満ちていた。愛之助のひょうきんな役は固さがあるがそれが実直さをかもしだしていた。翫雀の長男の壱太郎の侍女もよかった。 
           
三、女殺油地獄(おんなごろしあぶらのじごく)
 近松門左衛門の浄瑠璃の世話物である。油屋の次男河内屋与兵衛(海老蔵)は、喧嘩ばかりしている放蕩息子で、親から勘当されて追い出される。同業の豊嶋屋のお吉(孝太郎)を頼ろうと店を訪れるが、無心を断られお吉を殺して金を奪う。油が流れる中で、すべったり転んだりしながらの殺しの場面というのがハイライトである。

 主人公がとにかく悪人で、演じる役者にとってはいいイメージを与える役ではない。人形浄瑠璃としては名作だろうが、歌舞伎として江戸時代に上演されなかったのもよくわかる。どのように演じられたら観客が納得できのかわからないが、海老蔵の一生懸命さは十分伝わった。初役で大阪弁も少しぎこちなかったが、若い勢いのある役者の花のある演技といえる。

 孝太郎は、以前にも演じた役で、慈愛に満ちた人妻だが、殺しの場面では気丈夫なという役どころをこなしていた。
 
 与兵衛の父と母を演じた歌六と竹三郎は、放蕩息子に手を焼きながら、自分たちに落ち度があるのではと息子に情をかけつづける役で、難しい役どころである。問題ある息子を過保護にしてしまうという現代にも通じる筋である。単なる悪い奴の話というのではなく、まわりの人々の情というものを描いているのが近松の作品であるが、幕が降りた時に、素直に感動できないような複雑な思いが残った。
        
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# by nori-126 | 2007-07-14 20:49 | 歌舞伎 | Comments(0)

夏の花壇 インパチェンス 日々草 四季咲きベゴニア ペチュニア 

 春の花壇からパンジー、ビオラを少しずつインパチェンス、四季咲きベゴニア、トレニアなどに植え替えていた。パンジー、ビオラはツマグロヒョウモンの幼虫のために一部残していたが、すべてさなぎになったので、日々草、ペチュニア、ニューギニアインパチェンス、アイビーゼラニュウムなどに植え替えて夏の花壇が完成した。ニューギニアインパチェンスやペチュニアの新しい品種は花の色が鮮やかである。

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# by nori-126 | 2007-07-10 00:02 | 園芸 | Comments(0)

ブラームス・チクルス 第2回 ザ・シンフォニーホール

 7月8日(日)ブラームス・チクルスの2回目のコンサートに行った。席はシリーズで買ったので第1回と同じ1階S列5番である。左側の席なのでピアノを弾いているところが見える。

           聖響×OEK ブラームス・チクルス 第2回
          2007年7月8日(日)午後3時開演  ザ・シンフォニーホール
          [指揮]金聖響
          [管弦楽]オーケストラ・アンサンブル金沢

          悲劇的序曲 作品81
          ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調 作品15 独奏 菊池洋子
          交響曲 第2番 二長調


 あまり聞き慣れていない曲ばかりなので、手持ちのCDを聞いてある程度予習をしていった。
 ピアノ協奏曲は、華やかなピアノの演奏で、力強さがありながら、流れるようなピアノの音に感激した。オーケストラの迫力に負けずに、堂々と亘り合うという感じの演奏が心地よかった。

 交響曲の中でも2番は一番地味な感じで、特に2,3楽章の特徴の無さがもの足りないが、全体にまとまった演奏で、第4楽章のクライマックスが終わったあと、ここちよい満足感にひたることができた。

 第3回は12月2日(日)なので、「1万人の第九」に参加することになれば聴けないことになる。
# by nori-126 | 2007-07-08 20:35 | クラシック音楽 | Comments(0)

紫陽花 三室戸寺 宇治市  

  6月23日(土)午後、紫陽花が満開ということで、三室戸寺を訪ねた。

   西国三十三所観音第十番札所
   明星山   三室戸寺(みむろとじ)  宇治市菟道滋賀谷

 京阪「三室戸」駅から10分ほど歩くと、山あいに寺の山門が見えてくる。本堂に上がっていく途中の谷には、様々な形や色の紫陽花がほぼ満開である。本堂の前には、甕が200くらい並んでいて、蓮の花が咲き始めていた。

 いい天気であったが、雨の日も風情があっていいかもしれない。また、週末はライトアップやコンサートをしているが、それは次回の楽しみにして、お寺を後にした。

 宇治に出て、宇治川のあたりを歩く。源氏物語「宇治十帖」の舞台で、それを題材にした与謝野晶子の歌碑があった。

 宇治川をはさんで平等院の向かいに「朝日焼」の窯元があったが、資料館などの閉館時間を過ぎていた。朝日焼は400年以上も前に始まり、遠州七窯のひとつとして茶陶で名を知られている。機会があれば訪れてみたい。

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   ↓本堂の前には蓮の甕が一杯
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   ↓木立の間のあじさいも風情あり
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   ↓太陽が雲から顔をだして木洩れ陽が
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   ↓がく紫陽花は、素朴な味わい
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# by nori-126 | 2007-06-24 12:34 | 花 四季彩々 | Comments(2)

六月歌舞伎 夜の部 歌舞伎座 その2

二、盲長屋梅加賀鳶
    本郷木戸前勢揃いから赤門捕物まで
 
 序幕では、火消しの喧嘩で殴りこもうとする12人の若い者を止める天神町梅吉(幸四郎)と日蔭町松蔵(吉右衛門)とのやり取りで江戸の華やかな風情を味わえる。

 2幕目以降は、がらりと内容が変わって、按摩(あんま)の竹垣道玄(幸四郎)が御茶ノ水で百姓の金を奪い切り殺す。情婦のお兼(秀太郎)共々悪人で、伊勢屋にゆすりに行くが、そこに呼ばれた松蔵に悪事をほのめかされ退散する。大詰めでは、加賀前田家の門(東大の赤門)の前で闇の中での捕り物で捕まってしまう。
 
 幸四郎と吉右衛門の掛け合いははじめてみたが、当初、どちらが悪人道玄を演じているかわからなかった。吉右衛門の役かと思われた、コミカルな面もある道玄を幸四郎が演じたのがおもしろかった。凄惨な話しであるが、笑いが起こる場面があり救われる。秀太郎もとても悪人にはみえないが、それも話の悲惨さを和らげているように思われた。
    
三、新歌舞伎十八番の内 船弁慶
 能の「船弁慶」を題材にしており、舞台は勧進帳と同じく能舞台のように作られている。染五郎は静御前では、能面を思わせる化粧での静かな舞が別れの悲哀を見事に表していた。一転して平知盛の霊として、荒々しい踊りを見せ、花道での激しい動きにはらはらしたが、対照的な役を演じきった。
 
 源義経役の芝雀、武蔵坊弁慶役の幸四郎もよく、舟長(東蔵)はひょうきんな役がぴったりだった。
  
 義経が「その時義経少しも騒がず」と謡ったところで、小学生の頃に謡を習っていた私は、この台詞を思い出してなつかしかった。
# by nori-126 | 2007-06-23 00:25 | 歌舞伎 | Comments(2)

六月大歌舞伎 夜の部 歌舞伎座 その1

 6月17日(日)千葉に出張にいった帰りに、歌舞伎座の夜の部を観に行った。
 席は1階17列19番で後ろのほうだが、舞台全体が見渡せるので悪くはない。

一. 真山青果作 元禄忠臣蔵 御浜御殿綱豊卿
  幕が開くと、腰元たちの綱引きという思いがけない光景である。明るい衣装で一人一人色が異なるので本当にあでやかだった。中央で仕切る役が片岡千壽郎で、その他大勢の役だが、4月の松竹座の「夏祭浪花鑑」では傾城琴浦を演じて素晴らしかったことを思い出す。若手の俳優の活躍の場が増えることを期待したい。

 酔ってでてくる徳川綱豊卿役の仁左衛門については何もいうことはない。2月の歌舞伎座での仮名手本忠臣蔵七段目の「気のいい」役でも、今回の貫禄ある次期将軍の役でも、違和感なくこなしてしまう器量には、今が盛りの役者の円熟の技を眼の当たりにできる幸せを感じずにはいられない。最初に登場する時の少し濃い目の黄緑色の衣装、その後の紫色の着物がぴったりである。

 対照的に、富森助右衛門役の染五郎は、素朴な田舎の若侍という役で、綱豊との掛け合いは、堂々としたものだった。綱豊が、赤穂浪士である助右衛門の仇討ちの真意を探ろうとし、助右衛門が悟られまいとする掛け合いである。一度聞いただけでは、長い台詞を十分理解できず、繰り返し聞くともっと楽しめることであろう。舞台は綱豊の屋敷だが、徐々に日が暮れていき最後は夜になるというのが風情があった。

 お喜世役の芝雀は、町娘らしい素朴さがでていてよかった。江島役の秀太郎は、抱擁力のある心優しさがみごとに表現されていた。
 
 最後に、能装束で登場する仁左衛門と染五郎の立ち回りは、新歌舞伎だけあってリアルであり、迫力がある。ただ、仁左衛門が能舞台に進むべく歩きはじめたところで、すぐに幕が下りてしまったのが心残りだった。
# by nori-126 | 2007-06-21 23:35 | 歌舞伎 | Comments(2)