感動を求めて、忙しすぎる「ひまつぶし」に追われている団塊世代の男の記録。
by nori-126
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文楽 錦秋公演 心中天網島 国立文楽劇場

 11月21日(土)夕方、文楽を見に行った。昼夜入れ替えがあったので、3日にみたのとは別の演目である。席は15列16番で、中央やや後方になる。珍しいことに席はほぼ満席であったが、観客の反応はやはり大勢の方がいい。

 平成21年度文化庁芸術祭主催
 国立文楽劇場 錦秋公演 第二部
 平成21年10月31日~11月23日 


 心中天網島 
 近松門左衛門の有名な世話物である。歌舞伎では、改作されたものを移した「時雨の炬燵」というのをみたことがある。蜆川という今は無くなった梅田あたりの川やそこに掛っていた橋の名前がでてくる。

 北新地河庄の段 
 中 竹本文字久大夫 竹沢宗助 切 竹本住大夫 野沢錦糸
 人形役割 紀伊国屋小春(吉田蓑助) 紙屋治兵衛 (桐竹勘十郎) 粉屋孫右衛門(吉田玉女)

 天満の紙屋治兵衛が、馴染みの曽根崎新地のの小春を河庄に訪ねてくる。小春は、治兵衛の妻のおさんからの手紙を読んで、わざと治兵衛にあいそつかしをする。

 文字久大夫は明るい声で、声量があってテノールが歌うようであった。住大夫は、いつ聞いても見事である。低い音を丁寧にひっぱるが、かすれることがない。孫右衛門が、小春の本心を知ってわらい泣きするところは、絶品である。

 人形の動きでは、ほうきを三味線に見立てて、口上からまねをするところが面白い。わざと素人ぽく歌うのである。人形が互いに、なぐりかかるなどのからみが多くて興味深かった。

 天満紙屋内の段
 口 豊竹松香大夫 野澤喜一朗 切 竹本津駒大夫(綱大夫の代演) 鶴澤清二郎
 おさんの母と、孫右衛門が治兵衛に意見をしに来る。おさんは小春を死なせないために、金を工面しようとするが、それを知った父の五左衛門がおさんを実家に連れ戻す。

 何とも頼りない治兵衛の仕草が笑いをさそう。おさんの心のやさしさと、幼い子どもとの別れが涙をさそう。松香大夫は明るい感じでくせのない声である。綱大夫が病気休演で、代わりの津駒大夫は、女性の声に情感がこもっていた。

 大和屋の段
 切 豊竹咲大夫 鶴澤燕三
 治兵衛は死ぬ覚悟を決めて、大和屋に小春を訪ねる。先に帰ったふりをして、小春が抜け出すのを待つが、孫右衛門が子どもらを連れて探しにくるのを見て、物陰から手を合わせる。

 咲大夫は、声量があり朗々と力強く謡いあげる。燕三の屈みこんだ姿勢での三味線に力がある。

 道行名残の橋づくし 
 6人の大夫と5人の三味線が並び、小春を竹本三輪大夫、冶兵衛を竹本南都大夫が語る。三輪大夫の女の声を裏声気味に語るのが風情があった。舞台は夜の川や橋である。2回場面の転換があって、背景を二つ折りにする形での変換が面白かった。蜆橋、大江橋、舟入橋と歩いて、網島大長寺で治兵衛は小春を刺して、心中をする。
 

 
by nori-126 | 2009-11-21 22:18 | 文楽 | Comments(0)
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