感動を求めて、忙しすぎる「ひまつぶし」に追われている団塊世代の男の記録。
by nori-126
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四月文楽公演 第2部 国立文楽劇場

 4月6日(水)四月文楽公演を見に行った。国立文楽劇場前の桜の木はほぼ満開である。ロビーで東日本大震災の募金活動が行われており、吉田蓑助さん、桐竹勘十郎さんらが立っておられた。募金をすると、碁太平記白石噺のおのぶの人形があいさつしてくれるが、それに答えそうになった自分に苦笑いである。

碁太平記白石噺 
 奥州白石の姉妹が父の仇を討ったという事実を元に作られた作品だが、主に姉妹の再会する「新吉原揚屋」を中心にした場面が多く上演されている。
 浅草雷門の段 
 口 豊竹芳穂大夫/寛太郎 奥 豊竹呂勢大夫/清志郎
 江戸浅草の雷門で手品師の「どじょう」が手品をみせている。巡礼姿のおのぶが吉原にいるという姉を訪ねてくるが、金貸しの観九郎がだまして、売り飛ばそうとする。それを吉原の揚屋の主人大黒屋惣六が五十両渡して引き取る。どじょうが地蔵に化けて、観九郎から五十両を巻き上げる。

 次の段への導入部であるが、どじょうの滑稽な振る舞いを楽しむという趣向である。おのぶの首(かしら)は娘であるが、純情な田舎の娘という感じがよくでている。

 芳穂大夫はよく通る明るい声で、呂勢大夫は低めの声でユーモラスな場面を語った。どじょうが箱から小さい垂れ幕を落とすと、「がんばろう日本」と書かれていた。

 新吉原揚屋の段
 切 豊竹嶋大夫/團七 人形役割 宮城野(清十郎)おのぶ(蓑助)惣六(玉也)
 傾城宮城野の部屋へしのぶが連れてこられて、田舎訛りを女郎に笑われる。それをたしなめた宮城野はしのぶが妹であることがわかる。しのぶから父が悪代官に殺されて、母も病死したことを聞かされて、父の敵を討とうとはやる。それを主人の惣六がたしなめて、仇討の協力を申し出た。

 嶋大夫は低い声がよくでる。女の声に艶がある。宮城野の首は傾城だが、きりりとした顔で今までにみたことがあっただろうか?
 
女殺油地獄 
 徳庵堤の段
 三輪大夫・南都大夫・相子大夫他 人形役割 お吉(和生)与兵衛(勘十郎)  
 歌舞伎では、仁左衛門と海老蔵の与兵衛でみたことがあるが、文楽でははじめてみる。歌舞伎との比較が楽しみでもあった。

 与兵衛は肩で風を切って歩く突っ張り青年のようである。 歌舞伎で仁左衛門が演じると、どこか憎めないところがあるという感じだが、文楽では根っからの悪人のように見える。親に迷惑をかけないように金が欲しかったというが、説得力に欠ける。

 河内屋内の段 
 豊竹睦大夫/豊澤龍爾 豊竹英大夫/鶴澤清介 人形役割 徳兵衛(玉女)お沢(紋壽) 

 睦大夫ははっきりした声である。英大夫は落ち着いた声であまり張り上げないで強弱がよくでていた。与兵衛は親にも暴力を振るう乱暴者である。

  豊島屋油店の段 
 切 咲大夫/燕三 

 咲大夫の声がしっとりとした深みのある声で感動した。一人ですべて語るという熱演である。お吉が3人の娘の髪を解いてやるのが、哀れをさそう。与兵衛の非道を強調する形になっている。歌舞伎では液体を実際に流してすべるところを演じるが、文楽では、液体を使わないで、人形が横向きに滑っていく。人形遣いは重労働である。

四月文楽公演 第2部 国立文楽劇場_d0097373_2035051.jpg

by nori-126 | 2011-04-06 23:29 | 文楽 | Comments(0)
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