感動を求めて、忙しすぎる「ひまつぶし」に追われている団塊世代の男の記録。
by nori-126
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中島潔が描く「生命の無常と輝き」展 大阪高島屋

中島潔が描く「生命の無常と輝き」展 大阪高島屋_d0097373_12273698.jpg 2月10日(金)午後から、中島潔展を見に行った。平成22年4月に堺で中島潔展をみたが、当時、清水寺の襖絵が完成したという報道があり、それが今回展示されているというので、でかけた。

 平日の昼間なのに年配の方で一杯だった。郷愁を誘う絵に感嘆の声を上げる人もあった。

京都 清水寺 成就院奉納襖絵
風の画家 中島 潔が描く「生命の無常と輝き」展
期間:2月1日(水) → 14日(火)
場所:大阪高島屋7階グランドホール
 

 初めに、1980年代の絵が数点あり、子どもたちの姿を描いているが、背景がない。やがて、大きな木や草花を背景とした絵が描かれるようになり、背景をすべて花で満たした絵が描かれるようになった。前回の展覧会で注目した、小さい丸の周りが縁取られたような手法は、途中から考案されたようである。

 初期の絵では、子どもたちはやせて顔色も悪く、少し不気味な感じがする。着物を着ているその姿は、可愛いというより、可哀そうという印象である。その後、背景の絵が華やかになるるにつれて、子どもたちの顔はふっくらとして、頬に赤みがさし、無邪気で可愛い表情になる。NHKの受信料告知に使われている絵の描き方である。年代によって、描き方か少しずつ変遷していく様子がわかる。

 次の部屋の中央に2010年に完成した清水寺成就院の襖絵が並べられている。3面に12枚の襖を並べた仕切りが4つあり、46面の襖絵が豪華である。テーマは3つあり、「かぐや姫」という絵は、濃い色をこってりと塗って、金色の背景があり、源氏物語絵巻のようである。四季の子どもたちの姿を描いた「風の故郷」は24枚の襖絵で、中島さんの画風そのものである。

 最後の一面は、前にみたことのある金子みすずの詩を元にした、「大漁」を大きくしたもので、襖一枚だけに女性を描いて、他はぎっしりとイワシが並んでいる。小さい絵では、目も描かれていたのに、襖絵のイワシは目が白い(銀色?)丸になっていて、泳いでいるはずなのに死んでいるように見える。よくみると不気味である。

 襖絵の展示の周りには、新しい試みの作品があった。金子みすずの詩を元にした絵が数点並べられていた。これらの絵は、一つの花を大きく描いたものもあり、画風がそれまでとは異なっている。日本画の花鳥風月の絵に近い。源氏物語を主題にしたものは、襖絵「かぐや姫」の元になるともいえる作品群である。最後に、若い女性を描いた美人画のようなシリーズが数点展示されていた。

 あまり広くない会場に大きな襖絵を含めて、100点もの絵が展示されており、美術館での特別展に負けないくらい充実した内容だった。ひとりの画家の41年にも及ぶ画業の変遷を感じ取ることができたということで、期待した以上の満足感が得られた。

中島潔が描く「生命の無常と輝き」展 大阪高島屋_d0097373_12274653.jpg
中島潔が描く「生命の無常と輝き」展 大阪高島屋_d0097373_1228272.jpg中島潔が描く「生命の無常と輝き」展 大阪高島屋_d0097373_12281133.jpg 

  

 
by nori-126 | 2012-02-11 01:42 | 美術展 | Comments(0)
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