感動を求めて、忙しすぎる「ひまつぶし」に追われている団塊世代の男の記録。
by nori-126
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七月大歌舞伎 夜の部 松竹座 又五郎・歌昇襲名披露

 7月18日(水)松竹座の歌舞伎の夜の部に行った。観客はほぼ満員で、年配の女性が多い。日曜日だと歌舞伎初心者らしき若い人が多いのだが、平日は見慣れた人が多いようである。問題は、歌舞伎を見慣れた年配の女性に、上演中のおしゃべりが多いことである。席は1階13列9番だった。

一、義経千本桜 渡海屋 大物浦
 碇知盛として知られる豪快な演目である。前に、仁左衛門と吉右衛門でみたことがあり、今回が3回目となる。

       渡海屋銀平実は新中納言知盛       吉右衛門
          女房お柳実は典侍の局         魁 春
                相模五郎           錦之助
                入江丹蔵     種太郎改め歌 昇
                亀井六郎            桂 三
                片岡八郎            種之助
                伊勢三郎            米 吉
                駿河次郎            隼 人
               武蔵坊弁慶           歌 六
                 源義経            梅 玉

 吉右衛門の知盛は何もいうことがない。着物を羽織って、花道を入ってくる時の大きさ、相模五郎をやり込める時の気風の良さ、銀平から真っ白の戦いの衣装に着替えて知盛として登場する時の華やかさ、そして最後の潔い海への飛び込みと、吉右衛門が舞台にいるだけで、場がひきしまるようである。

 魁春は、銀平女房としては庶民的な奥さんを演じて、典侍の局としては気品と気位のある奥方を演じた。両方の役をそれぞれ違和感なく演じられるという役者は限られているのでは。

 梅玉の義経は品があった。義経は知盛を討った勝者であるが、一方では頼朝に追われる身でもある。敗者である知盛の立場は他人ごとではない。そういう悲哀がなんとなく感じられる義経だった。

 弁慶もまた同じ立場である。義経が去った後に、知盛の方へ手を合わせて、ホラ貝を吹く。去って行った義経を何ともいえない悲しい眼差しでみつめて後を追う。強い男を演じることの多い歌六の慈愛に満ちた顔つきは、今までにみたことがない表情だった。

 錦之助は荒武者の造りだが、後半は滑稽な役柄でもある。刀を曲げられて驚いたり、魚尽くしでだじゃれを言ったり、芸の幅がこれからも広がって行くことが期待できそうである。

二、口上
 又五郎・歌昇の襲名披露の口上は3回目である。15人もの役者が舞台の端から端まで並ぶと豪勢である。吉右衛門が開口一番、前の演目を引いて、「只今、海から上がって参りました」と笑わせた。吉右衛門は個人的な話をする時は、わざとつかえながら話をしているようだった。決まり文句のところは流暢である。「両人が大成するかどうかは両人の努力次第」という冗談もあった。東蔵が立役の姿での口上で、珍しかった。

三、道行初音旅 吉野山

          佐藤忠信実は源九郎狐  歌 昇改め又五郎
                 静御前       芝 雀
                早見藤太       仁左衛門

 吉野山を見るのは3度目だろうか?芝雀の踊りを見ることはあまりなかったと思う。又五郎の踊りはいうまでもなく絶品である。仁左衛門が3枚目役で登場するが、体格が大きい上に、声が低音が効いて、3枚目には徹し切れていなかった。化粧も滑稽さが足りないように思えたのは気のせいか?

 仁左衛門が役者の名前をもじった駄じゃれを披露した。すべて覚えられなかったが、歌六みて(軽くみて)、歌昇(過少)評価、魁春(改悛)する、東蔵(どうぞ)ゆるして 等である。最後に又五郎が投げた笠を仁左衛門がしっかりと受け止めて幕となった。

四、天衣紛上野初花 河内山 松江邸広間より玄関先まで

               河内山宗俊       染五郎
               松江出雲守  種太郎改め歌 昇
                宮崎数馬       隼 人
              重役北村大膳       吉之助
                腰元浪路       米 吉
            家老高木小左衛門       錦之助

 平成19年南座顔見世で、仁左衛門で見たことがある。その時は、高僧に化ける前の幕があって、変装の妙味を楽しめたが、今回はその場はなかった。染五郎は熱演であるが、やはり貫禄ということになるとまだ若い。花道を入る時に体があまり大きくみえなかった。演じるにつれてすごみが少しずつ感じられるようになったが。声も少し低めの方がドスが効いていいのだが。

 歌昇は殿様としての大きさをみせた。若武者とは違う貫禄があった。しかし、出雲守は如何せんどうしょうもない殿様である。強がりをいってみても、根がわがままな馬鹿殿では、役者もやりがいがない。河内山が去っていく場面でもただ唖然としてみているだけである。役者にとっては難しい役どころである。

 錦之助はこの演目での役が一番、錦之助らしい役である。単なる2枚目だけでなく、力強さが備わってきたようである。もっともっと活躍してほしい役者である。

 大膳の吉之助は声にすごみがあり、宗俊と互角に渡り合ったというかそれ以上だった。浪路の米吉は歌六の長男で19歳である。清楚な娘を演じた。数馬役の隼人は錦之助の長男で18歳である。
by nori-126 | 2012-07-18 23:59 | 歌舞伎 | Comments(4)
Commented by nobkon2n at 2012-07-23 20:38
noriさん大阪Cクラス当たりましたか?わが家は当たりましたよ!!
発表如何でしたか。midoさんも当たったそうで3人揃って行きたいですね。 サットンでした。
Commented by nori-126 at 2012-07-23 22:39
サットンさん、第一希望を大阪Cクラスにしていたのですが、競争率が高いかと第2希望に大阪10クラスを追加したら、大阪10クラスに回されてしまいました。御一緒できなくて残念です。
Commented by 南八尾電車区 at 2012-07-24 00:41 x
 こんばんは。
 記事タイトルにそぐわぬ内容で申し訳ありませんが、先客さまに倣って私もごあいさつを・・・

 「大阪10」クラスでのご当選、おめでとうございます。
 どうか悔いの残らぬよう、頑張ってください。

 蛇足ながら、私は今年第5希望まで全て平日夜のクラスで埋めましたが、落選でした───聴衆の側に回って”参加”するか否か、考え中です。
Commented by nori-126 at 2012-07-24 01:05
南八尾電車区さん、平日の夜で応募されたのに、落選だったとのこと、さぞ、がっかりされたこととお見舞い申し上げます。第一希望でなくても参加できる私は、本当にラッキーだと考えて、落選した人の分まで頑張らなくてはと思います。
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