感動を求めて、忙しすぎる「ひまつぶし」に追われている団塊世代の男の記録。
by nori-126
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芸術祭十月大歌舞伎 新橋演舞場

10月14日(日)東京での会議の後、東京都美術館に行って、歌舞伎の夜の部を見に行った。

 今月は七世松本幸四郎追遠と銘打っている。七世の子どもが11代目團十郎、8代目幸四郎、2代目尾上松緑である。七世の孫が当世幸四郎、團十郎で、曾孫が当世松緑である。曾孫の市川染五郎は、事故のために今回は休演となった。

 今月は團十郎と幸四郎が勧進帳を昼夜で役を交代して演じるのが話題である。館内はほぼ満員で、席は1階11列14番で花道にも近い。   ネタばれに注意!!

一、曽我綉侠御所染(そがもようたてしのごしょぞめ) 御所五郎蔵   
  五條坂仲之町 甲屋奥座敷 廓内夜更 五郎蔵内腹切

  御所五郎蔵  梅 玉     星影土右衛門  松 緑
  逢州       高麗蔵    皐月  芝 雀
  甲屋与五郎  幸四郎

 初めて見る演目である。今までに何回も上演されているが、最後の五郎蔵内切腹はめったに上演されない。その理由は見たあとで納得したが。筋は至って簡単である。五郎蔵に金を用立てようと、妻の皐月はわざと愛想尽かしをするが、それを恨んで五郎蔵は皐月を殺そうとして誤って、逢州を殺してしまう。

 最初の舞台は華やかな花街で桜の花が満開である。ここに花道から門弟を引き連れて松緑が登場する。舞台上手からは、梅玉が子分を連れて登場する。交互に掛け合いで渡り台詞を言うが、河竹黙阿弥の台詞が名調子である。両者の衣装の違い、役者の年齢の違いなどが面白い。松緑に貫禄があり、口跡も鮮やかである。梅玉も言い方に艶がある。喧嘩になりそうなところへ幸四郎がでてきて、仲裁をする。最近、幸四郎が吉右衛門に雰囲気が似てきたように思うが。幸四郎の出番はここだけである。

 甲屋奥座敷の場では、皐月が去り状を五郎蔵に書き、五郎蔵が恥をかかされる。廓内夜更では、土右衛門ら一行を待ち伏せて、五郎蔵が間違えて逢州を切ってしまう。土右衛門は妖術使いとして消えて、花道のすっぽんから現われるが、何故妖術使いなのかはわからない。取ってつけたようである。

 五郎蔵内腹切では、間違えて逢州を殺したと悟った五郎蔵が自害し、そこに来た皐月も自害する。息も絶え絶えの二人が、それぞれ尺八と胡弓を取りに行って奏でるが、長々と続くので白ける。この幕がめったに上演されないのも道理である。

 仲之町の江戸情緒と掛け合いと仲裁、奥座敷での虚実のやりとり、夜更の殺しは江戸歌舞伎の真髄をみるようで十分楽しめた。それだけに最後の場面で少し白けたようになったのが心残りであった。

二、歌舞伎十八番の内 勧進帳

 武蔵坊弁慶  幸四郎  富樫左衛門  團十郎
 亀井六郎  友右衛門  片岡八郎  翫 雀
 駿河次郎  高麗蔵    常陸坊海尊  錦 吾
 太刀持音若  金太郎  源義経  藤十郎

 夜の部は弁慶が幸四郎、富樫が團十郎と昼の部と逆になっている。勧進帳を何度も見ていると、弁慶よりも富樫の動きが気になるようになった。最初に登場して名乗るところで、会場の空気がピーンと張ったようになるのを期待したが、團十郎の表情には緊迫感が感じられなかった。勧進帳を覗こうとしたり、弁慶とにらみ合うところでも間に緊張が感じられなかった。弁慶は動きもあってそれなりに演じやすいのだろうが、富樫は本当に難しい役どころである。前にみた海老蔵の富樫の方がじょうずかどうかは別にして迫力があった。

 幸四郎の弁慶は、勧進帳の読み上げや問答の台詞にわかりにくいところがあったが、踊りや最後の引っ込みは悪くはなかった。昼の部は見られないが、逆に富樫を演じる幸四郎の評価が下がるのではと推測する。富樫の方が、弁慶よりも演じるのが、難しいということが何度も見てやっと理解できた。

 藤十郎の義経は前にも見たことがあるが、哀れさと気品を出していて素晴らしい。動きや台詞の少ない役であるが、そこにいるだけで存在感を示せる役者はそう多くはない。翫雀が凛々しい武士を演じていたのがうれしかった。太刀持ちで金太郎がでてくると、観客から可愛いという声が聞こえた。父親の休演にも関わらず、けなげに演じているのがいじらしい。

 何度も勧進帳を見ると、素直に感動できなくなるものらしい。それとも別の役者なら、また新たに感動を得ることができるのだろうか?吉右衛門と仁左衛門で、今回のような役の入れ替えをやってみたらどうだろうかと贔屓としてはふと思った。それなら昼夜共に見てみたいと思うのだが。

 「御所五郎蔵」と「勧進帳」はせりふのおもしろさが売りだが、ではどういうせりふなのかということに興味がある。「芝居せりふ集(演劇出版社発行)」という本を7月の松竹座公演で買った。御所五郎蔵の掛け合いも勧進帳の問答も載っている。他に白浪五人男、河内山等、改めて読んでみるとこういうことを言っているのかと納得できる。

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by nori-126 | 2012-10-15 21:56 | 歌舞伎 | Comments(0)
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