感動を求めて、忙しすぎる「ひまつぶし」に追われている団塊世代の男の記録。
by nori-126
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芸術祭十月大歌舞伎 夜の部 歌舞伎座

 10月19日(土)、歌舞伎座の夜の部を見に行った。歌舞伎座新開場杮葺落公演は、4月、5月と見に行ったが、7月からは花形歌舞伎で若手中心の公演が行われていた。10月、11月からまた幹部役者が出演する豪華な配役となった。

 今月は義経千本桜の通し公演で、「木の実」「小金吾討死」以外は見たことがあるが、通し公演を見るのは初めてである。席は14列34番とやや花道が遠い。

通し狂言 義経千本桜
四幕目 木の実 小金吾討死
文楽では見たことがある。この後の有名な「すし屋」を理解するためにも続けて演じられるとわかりやすい。

  いがみの権太   仁左衛門     若葉の内侍    東 蔵
  主馬小金吾    梅 枝        猪熊大之進   市 蔵
  鮓屋弥左衛門   歌 六       小せん       秀太郎

 平維盛の行方を探す妻の若葉の内侍と嫡子、家臣の小金吾が茶屋で休むところに、いがみの権太が現われて、親切そうにするが、わざと荷物を取り違えて、金を巻き上げる悪党ぶりをみせる。つづいて、小金吾が大勢の捕り手と立ち回りの末に討死にする。その首を弥左衛門が利用しようと次の段に続いていく。

 仁左衛門が若々しい悪党を演じて、こういう役も見事にみせる。すごんでみせる悪党ぶりと、息子や妻にでれでれとする家族思いのところの対比が面白い。いずれも後の段への伏線になっているので、すし屋の段を知っていると余計に楽しめる。

 梅枝が珍しく立役で、立ち回りまでする本格的な立役は初めてらしい。女形の役者が立役をすると、本当に品のある若武者ぶりになる。捕り手が縄をなげて結び目に乗るという形が美しい。

 秀太郎の小せんは、悪党の夫をたしなめながら、一方では甘い妻を演じてぴったりである。東蔵の若い奥方に品があり、歌六の弥左衛門に決意を秘めた力強さがあった。

五幕目 すし屋
 すし屋は6年前に菊五郎の権太で見たことがある。

 いがみの権太         仁左衛門      小せん       秀太郎
 弥助実は三位中将維盛   時 蔵        お里         孝太郎
 お米               竹三郎        鮓屋弥左衛門   歌 六
 若葉の内侍          東 蔵        梶原平三景時    我 當

 権太は、身替りに妻子を捕えさせておきながら、それを隠して心で泣いている。本物の松明が燃やされて、涙を隠すのに、煙たいなあという。この辺りの演じ方が見事である。

 時蔵ははじめは町人らしい腰の低さ、途中からは武士らしい威厳を見せる。孝太郎の町娘がよく似合う。少し滑稽な3枚目ぶりが、無理がなくてよい。竹三郎を見るのは久しぶりか?目立つ役ではないが、安心してみていられる。我當の動きはぎこちないが、貫禄は見せる。片岡3兄弟の競演である。

 仁左衛門は、右肩の手術をするということで、11月、12月の休演が決まっている。右肩はほとんど上がらないようで、右手は肘を曲げるだけである。左手だけで、鉢巻をはずしたり、子を背負ったりと知っていると痛々しい。1日も早く元気に復帰して欲しい。藤十郎が高齢なだけに、仁左衛門なしでは上方での歌舞伎公演は難しいことになる。1月の松竹座公演が玉三郎の舞踊公演になったのは、仁左衛門の休演のせいか?

大 詰 川連法眼館 
 前に菊五郎と猿之助で見たことがある。
 
 佐藤忠信/忠信実は源九郎狐  菊五郎    静御前    時 蔵
 駿河次郎                團 蔵    亀井六郎   権十郎
 飛鳥                   秀 調    川連法眼   彦三郎
 源義経                  梅 玉

 忠信として登場する菊五郎は、立派な侍としての威厳がある。源九郎狐として登場する時は、別人のようである。その対比がおもしろい。動作や言葉をどの程度変えるかは役者によって違うのだろうが、極端に狐口調(?)というわけではなかった。動き回る動作は年齢のせいもあって、少しぎこちないのは仕方がない。

 時蔵の静御前に品がある。前の段で立役だったので少し妙な感じがしたが。梅王の義経に威厳があった。

 立ち回りで、灰色の頭巾をかぶった3人が太鼓の音に合わせて踊る。狐に操られているということだろうが、衣装といい、踊りといい、他では見られない異様な感じを受ける。

 終演後に歌舞伎座の正面の写真を撮った。雨の中にライトに照らされた歌舞伎座を見て、先代とそっくりに作られたことを改めて喜ばしく感じた。4月、5月にも行った近くの「鮨・江戸時代」で食事を取った。4月にもお会いした大阪からこられた同業のUさんと再会した。歌舞伎や山登りが共通の趣味で話が盛り上がった。同じく同業のOさんに初めてお会いしたが、ミュージカルをよく見ておられて、「レ・ミゼラブル」などのことをお聞きした。

  終演後の歌舞伎座  ↓
芸術祭十月大歌舞伎 夜の部 歌舞伎座_d0097373_2473321.jpg

by nori-126 | 2013-10-21 18:04 | 歌舞伎 | Comments(0)
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