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上方落語をきく会 第117回 アルカイックホール・オクト 2月10日(日)、ABC主催の第117回上方落語をきく会の夜の部に行った。昭和30年に始まったこの会は、一時中断されたが、再開されて、現在は、ラジオで生放送する形で行われている。 昭和45年2月27日の第39回と、昭和46年10月30日の第44回を見に行ったことがある。その後、第110回(平成23年)、第111回(平成25年)、第112回(平成26年)、第113回(平成27年)、第115回(平成29年)と見に行った。 第117回 ABCラジオ「上方落語をきく会」 2019・2・10(日) 昼の部 12時半 夜の部 17時半 尼崎 アルカイックホール・オクト アルカイックホール・オクトにいくのは初めてである。初めに、桂慶治朗の「子ほめ」で、前座話としてよく知られている。口調はしっかりしていて、声も通るが、間というものがない。三代澤康司、伊藤史隆、桂紗彩の司会で、ラジオの生放送に入る前のトークがあった。 桂あおばの「動物園」は、動物園に行く前が省略されていた。トラの毛皮を着るところをリアルに演じたのが、新しい工夫である。オチは、今までのものと同じである。桂吉弥の「試し酒」は珍しいが聞いたことがある。酒を飲むところの描写が面白い。吉弥の爆笑でないじっくり聴かせる話も味がある。 林家菊丸の「湯屋番」、笑福亭松喬の「転宅」も聴いたことがある。泥棒ネタと女性の色気があって、風格というものさえ漂わせる。中入り後に、笑福亭銀瓶の「天災」。そして、トリは桂米團治の「蔵丁稚」。得意の歌舞伎ネタであるが、歌舞伎の描写が長くて、笑いが少ない。発声が、歌を歌う時に似ているいい声である。米團治さんがお父さんの米朝さんに似てきたなあと思う。 今日の演目はすべて聴いたことがあり、あまり特徴のない平凡な印象を受けた。演者も中堅と若手で、物足らない。上方落語界上げてというには、少し看板に偽りありというところだろうか?落語を聞き慣れた人ばかりではないようなので、入門編としてはいいのだろうが。
by nori-126
| 2019-02-11 00:10
| 古典芸能
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