感動を求めて、忙しすぎる「ひまつぶし」に追われている団塊世代の男の記録。
by nori-126
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カテゴリ:古典芸能( 18 )

上方落語をきく会 第117回 アルカイックホール・オクト

 2月10日(日)、ABC主催の第117回上方落語をきく会の夜の部に行った。昭和30年に始まったこの会は、一時中断されたが、再開されて、現在は、ラジオで生放送する形で行われている。
 
 昭和45年2月27日の第39回と、昭和46年10月30日の第44回を見に行ったことがある。その後、第110回(平成23年)、第111回(平成25年)、第112回(平成26年)、第113回(平成27年)、第115回(平成29年)と見に行った。

第117回 ABCラジオ「上方落語をきく会」
2019・2・10(日) 昼の部 12時半 夜の部 17時半
尼崎 アルカイックホール・オクト

 アルカイックホール・オクトにいくのは初めてである。初めに、桂慶治朗の「子ほめ」で、前座話としてよく知られている。口調はしっかりしていて、声も通るが、間というものがない。三代澤康司、伊藤史隆、桂紗彩の司会で、ラジオの生放送に入る前のトークがあった。

 桂あおばの「動物園」は、動物園に行く前が省略されていた。トラの毛皮を着るところをリアルに演じたのが、新しい工夫である。オチは、今までのものと同じである。桂吉弥の「試し酒」は珍しいが聞いたことがある。酒を飲むところの描写が面白い。吉弥の爆笑でないじっくり聴かせる話も味がある。

 林家菊丸の「湯屋番」、笑福亭松喬の「転宅」も聴いたことがある。泥棒ネタと女性の色気があって、風格というものさえ漂わせる。中入り後に、笑福亭銀瓶の「天災」。そして、トリは桂米團治の「蔵丁稚」。得意の歌舞伎ネタであるが、歌舞伎の描写が長くて、笑いが少ない。発声が、歌を歌う時に似ているいい声である。米團治さんがお父さんの米朝さんに似てきたなあと思う。

 今日の演目はすべて聴いたことがあり、あまり特徴のない平凡な印象を受けた。演者も中堅と若手で、物足らない。上方落語界上げてというには、少し看板に偽りありというところだろうか?落語を聞き慣れた人ばかりではないようなので、入門編としてはいいのだろうが。

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by nori-126 | 2019-02-11 00:10 | 古典芸能 | Comments(0)

天満天神繁盛亭 夜席 四月天神寄席 空に憧れて

 4月25日(水)、天満天神繁盛亭に行った。2006年に開場した寄席に一度来たいと思いながら、機会がなかったが、知り合いが出演されるということで、チケットを取った。6時前に行くと、門真の第九の知り合いのICDさん、OKMRさん、合唱団の知り合いのOGSさんと他に2人おられた。

 チケットの番号順に入場して、前から3列目に並んだ。天井には寄付者の名前を書いた提灯がぎっしりと並んでいた。

四月 天神寄席 「空に憧れて」
2018・4・25(水)18時半 開演
天満天神亭

「鷺とり」桂りょうば
「さわやか航空652便」桂文鹿
「愛宕山」桂三風
「立体西遊記」笑福亭鶴笑
鼎談「吹っ飛びサイエンスショー」
 大阪市立科学館学芸員 長谷川能三
 大阪大学招聘教授   高島幸次
            桂春団治
「天狗さばき」桂塩鯛

 毎月25日夜席は、テーマを決めて行われる。この日は「空に憧れて」で、空を飛ぶ落語が5題と鼎談があった。

 ちょうばの「鷺とり」は、テープにとっていた枝雀のものとそっくりで、枝雀さんを偲んでしんみりしていたら、枝雀の長男であるとわかった。落語家になって2年という事で、声ははっきりしているが、間が感じられるにはまだ時間がかかりそうである。

 文鹿の格安航空会社の新作落語は、笑いが多かった。三風の愛宕山は、人物描写がうまい。大店の旦那が、一泡吹かせてやりたくなる太鼓持ちの生意気な感じがよくでていた。立体西遊記は、人形を使って荒唐無稽な動きになる。

 中入り後に鼎談として、ゲストの長谷川能三さんが出演された。落語にでてくる飛行を科学的に分析するという話から、送風機を使っての浮揚実験、紙で作ったブーメランの紹介など、春団治さんのボケを見事に受け止めて応答されて、プロに負けない立派な掛け合いをされた。

 トリは桂塩鯛で、師匠のざこばをいじる枕から、「天狗さばき」の本題へ入った。改めて、この話はよくできているなあと感心した。夢の話なんてといいながら、つい聞きたくなる流れが本当によくできている。

 高島幸次さんの著書「上方落語史観」を買って、本人のサインをしてもらった。長谷川さんのパンフ「そらみたことか」、無限階段、紙のブーメランセットを買った。ICDさんらと天神橋筋のイタリアン居酒屋でワインを飲んで、話をした。

 新音フロイデのMRMTさんとFBの友達になった。KMMTさんが、大学の後輩とわかり、大学の合唱団出身で、一万人の第九の知り合いであるSNさんをご存じだった。

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by nori-126 | 2018-04-26 16:44 | 古典芸能 | Comments(0)

大阪城本丸薪能2017 第2夜

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 10月8日(日)、薪能を見に行った。大阪城本丸広場の特設舞台で、ライトアップされた本丸をバックに能と狂言があった。

 雨天の場合は、能楽堂に変更になる予定だったので、晴天で予定通り行われてよかった。

 VIP席は前の方で、プログラムが付いてくる。遅くにチケットを取ったので、舞台左横から見る4列6番だった。

大阪城本丸薪能2017 第2夜
2017・10・8 18時
大阪城本丸広場 特設能舞台

 かがり火が3か所にあり、初めに、豊国神社の神主さんによって、火が灯された。後は、担当の黒子さんが、火の勢いを見ながら、薪を足していた。

狂言 呼声
 野村萬斎 内藤連 中村修一

 従者の太郎冠者が顔を見せないので、主人が次郎冠者と家に行く。太郎冠者は、声を変えて居留守を使う。居留守とわかって、平家節、小歌節、踊り節で呼びかける。最後は踊りながらでてきてばれてしまう。

能 俊寛
 大槻文蔵 浦田保親 齋藤信輔 福王知登 高野和憲

 文楽や歌舞伎でも知られる俊寛の話を能で初めて見た。赦免の使いが旅立つところから始まる。鬼界が島では、藤原成経と平康頼が祈っているところへ、俊寛が現れる。赦免使が赦免状を渡すが、そこに俊寛の名がない。俊寛を残して船がでていく。

 俊寛は生きている人物だが、例外的に面をつける。俊寛にしか使われない専用面で、落胆した表情の面である。歌舞伎と違って、能では、強い感情を表すのは、難しそうである。面をつけた演技は、文楽の人形とも通じるものがあるのではと感じられた。

能 大江山
 大槻裕一 福王茂十郎 福王知翁 喜多雅人 中村宜成 
 是川正彦 矢野昌平 野村萬斎 野村太一郎

 源頼光が命を受けて、家来と共に、山伏姿に変装して、大江山に向かった。強力(萬斎)が洗濯女と出会い、酒吞童子の宿に泊まる。酒吞童子は、酒を飲んで踊る。眠った所を頼光らが襲い、首を上げる。

 強力と女の掛け合いは、狂言で、合間に笑いを呼ぶ。酒吞童子は、鬼の本性を現すと、衣装も面も変わる。能には珍しい立ち合いがあり、最後に酒吞童子の首を上げるのも珍し演出だということである。

 本丸広場の前の市立博物館が改装されて、19日からレストランなどが入るビルとして開業するとのことである。幽霊屋敷のようだった建物が活用されるのは喜ばしい。

 ライトアップされた大阪城を見ながら、梅林横を通って、青屋門から大阪城ホールへ抜けて、駅前のジョーテラスを初めて見た。こんな広いスペースがどこにあったのだろうかと思うのだが、観光客だけでなく、ここを目当てに訪れる人も増えそうである。

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by nori-126 | 2017-10-09 14:46 | 古典芸能 | Comments(0)

第115回 上方落語をきく会 夜の部 シアタードラマシティ

 1月21日(土)、上方落語をきく会に行った。ABCラジオが、昭和30年から続けているラジオの公開放送で、第39回と第44回を聴いたことがある。5年前から4回聞いている。

ABCラジオ 第115回上方落語をきく会 夜の部
2017.1.21(土)17時半
梅田芸術劇場 シアター・ドラマシアター

笑福亭呂好「つる」
桂吉弥「地獄八景亡者戯」
笑福亭三喬「らくだ」    

 席は19列37列と舞台からはずいぶんと遠い。前座の後に、三代澤康司さんと伊藤史隆さんが登場した。いつもの上泉プロデューサーは体調不良ということで、戸屋プロデューサーが合図を出していた。

 夜の部は、大ネタ二つだけということで、桂吉弥の「地獄八景亡者戯」と笑福亭三喬の「らくだ」である。17年前に二人の師匠である吉朝と松喬が演じたというが、二人とも惜しまれながら亡くなってしまった。

 地獄八景亡者戯は、50年程前に桂米朝が復活させたというか、新しく作ったということが話題になり、ラジオで1時間以上のネタを聴いたのを覚えている。その時々の時事ネタを入れて、自由に話を作れるので、聞くたびに新鮮である。後半部分の本来の話である鬼の腹の中での話の枕がとてつもなく長くなったという形である。

 吉弥は、最近なくなった人の名前を入れて、途中でやしきたかじんの真似をして、サングラスをかけて、カラオケをかけて歌を歌った。話はうまいが、こういうネタはあまり合わないのかもしれない。話のうまさというよりも、はじけた面白さが要求されるネタである。

 休憩の後に、三喬が登場した。紙屋が酒を飲んですこしずつ変わっていく様を、時間をかけて丁寧に演じた。時間がないと豹変したような印象を与えるが、これはテレビなどでは味わえない楽しみである。上方落語をきく会で、三喬の話を何度か聞いているが、よどむところが全くないのは感心する。大御所の風格のようなものさえ感じられた。

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by nori-126 | 2017-01-23 01:19 | 古典芸能 | Comments(0)

第113回上方落語をきく会 夜の部 シアター・ドラマシティー

 1月31日(土)、上方落語をきく会の夜の部を見た。昼の部との2部構成だが、これまでと違って、出演者が若手がほとんどである。ベテランは昼の部の福笑、ざこばだけである。昼の部からABCラジオで生中継をしていた。

 第113回 上方落語をきく会 夜の部
 2015年1月31日(土)5時30分
 梅田芸術劇場 シアタードラマシティ
 
 笑福亭喬介 金明竹
 桂ちょうば ハンカチ
 笑福亭たま 漫談家の幽霊
 桂吉弥 親子酒
 桂南天 茶の湯
 林家菊丸 辻占茶屋
 笑福亭三喬 高津の冨

 笑福亭喬介の金明竹、丁稚が人から頼まれた時の対応をとんちんかんにして、最後は骨董品の届いたのを早口言葉のように繰り返すという話である。その中に金明竹という言葉が入っている。

 この後、生放送に入り、三代澤康司、伊藤史隆の二人のアナウンサーの司会で、拍手の稽古をする。三代澤さんの流暢な話しぶりに、さすがはプロと感心した。

 桂ちょうばのハンカチ、創作落語で、よくできた話である。笑福亭たまは去年も聞いたが、枕のショートコントが面白い。前に聞いたのと同じネタだと笑いにくいが。

 吉弥の親子酒、少しずつ話を変えてあり、よく聞く話だが楽しめた。桂南天の茶の湯は、きな粉を飲まされた人の顔が面白い。ラジオでは伝わらないのがもったいない。

 菊丸の辻占茶屋は、遊女の誠を試すのに、心中をしかけるという話。心中をする時の駆け引きが話の面白いところだが、少し物足りなかった。四ツ橋で、別の橋で向かいあって心中しようとするのは、四ツ橋の構造を知っていると理解しやすい。普通の橋なら遠すぎて話はできない。

 三喬の高津の冨、これも良く知られた話だが、三喬の雰囲気は好きである。宿が淀屋橋近くで、高津神社までぶらぶらというのは、少し遠すぎると初めて気がついた。

 最後に出演者が揃って登場して、大阪締めをして終了となった。上方落語をきく会は、昭和45年、46年に2回見たことがある。4年前の110回から久しぶりに見るようになったが、今回のように、ベテランが参加しないと、時代が変わったなあとつくづく思う。40年前に、限られた数の落語家でがんばっていたのが、近年のように大勢の落語家が活躍するのは、うれしいことである。

追記 2015.2.11
 高津の冨で、宿屋の場所を淀屋橋西の大川町と説明していたが、11日に淀屋橋交差点のすぐ西の川沿いに「大川町」の説明をした案内板をみつけた。東区大川町は中央区になって、北浜になってしまった。

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 大川町の旧町名継承碑 ↓
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by nori-126 | 2015-02-01 03:26 | 古典芸能 | Comments(0)

noriさんのひまつぶ誌 2014 6.古典芸能

桂文枝の襲名披露公演は、4時間にもわたるもので、めったにみられないものだった。落語を楽しむというよりイベントを楽しんだ。

1)2014.2.1 上方落語をきく会 シアター・ドラマシティー 
2)2014.3.8 六代桂文枝 襲名披露公演大千穐楽 フェスティバルホール
by nori-126 | 2014-12-31 23:43 | 古典芸能 | Comments(0)

六代桂文枝 襲名披露公演大千穐楽 フェスティバルホール

 3月8日(土)六代桂文枝の襲名披露公演に行った。桂三枝が平成24年の7月に襲名してから、1年8か月に渡る110回もの披露公演の千穐楽として、広いフェスティバルホールの公演を行った。席は1階25列  番だった。広い舞台に金屏風、その向こうに立体の松の木があるが、高座はぽつんという感じである。

 第一部は落語で、文珍がスマホなどの枕のあと、高齢者の面白いやり取りを、志の輔が、短時間なのでショートプログラムみたいだ、トリプルアクセルを決めたいと言って、こぶとり爺さんの童話をいじる。市馬は~山~寺の言葉づくし、ざこばは夫婦のやりとり、馬風はほとんど美空ひばりのメドレー、歌丸が「しらみが仏」という落ちの小話をした。

 最後に文枝の「妻の旅行」である。前に上方落語をきく会で聴いたことがある。客席から大きなくしゃみが聞こえたのを、「静かでいいなあ。隣の人のくしゃみまで聞こえる」と即興で応じたのはさすがである。

 舞台転換の短い時間をはさんで、第2部は大口上。18人が舞台に並んだ。笑点のメンバー7人に、仁鶴、ざこば、文珍、東京から馬風、正蔵、市馬、志の輔、志らく、三平で、司会がきん枝である。染丸さんが休演だった。こんな口上は前代未聞で、これからもないだろいう。たい平が笑点でおなじみの花火をした。

 第3部が始まる前に幕前で、松之助が登場して、ついてきたのがサプライズゲストのさんまだった。文枝と3人でコントのようにふざける。そして、創作落語「熱き想いを花と月に馳せて~瀧廉太郎物語」を文枝が演じた。留学中の知り合いとの交流などを講談風に少し笑いを入れて、熱演した。間に舞台に並んだ六本木男性合唱団倶楽部の80人もの合唱が入る。

 終わってから、合唱団のケント・ギルバート、辰巳琢郎さんが紹介されて、文枝の兄弟弟子、文枝の弟子達が舞台に並んで、会場と「花」を合唱した。6時に始まって、終わったのが、10時過ぎという長丁場で、例のない披露公演が終わった。
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by nori-126 | 2014-03-09 19:54 | 古典芸能 | Comments(0)

第112回 上方落語をきく会 シアター・ドラマシティー

 2月1日(土)、朝日放送が主催する上方落語をきく会を、シアター・ドラマシティに見に行った。昭和30年に始まった落語会は、今年で112回となる。今回は昼の部と夜の部があり、夜の部を見に行った。

 ラジオで生放送される前に、前座として桂吉の丞が「子ほめ」を演じた。枕で「あいうえお」のお願いがあると言って、あくび、いびき、うろうろ、笑顔、落ちをいわない。と説明した。口調は明晰でわかりやすい。話の落ちを「今朝生まれたばかりとはお若く見える、どうみても今晩みたい」というのは、初めて聴いたと思うが。

 伊藤史隆、三代澤康司の二人のアナウンサーが登場して、生放送が開始された。

 桂春蝶「昭和任侠伝」 お父さんである先代の春蝶の持ちネタだと思うが、しっとりとした話を聞いてみたかった。昭和45年の第39回上方落語をきく会で先代の春蝶の「悋気の独楽」を聞いて、感動したことを昨日のことのように思い出す。

 桂南天「動物園」 口調がよくて落語家の雰囲気を持っている。よく聞く話だが、虎の毛皮を着るところを詳しく述べたり、友達が見にきているというのを付け加えたりして、新鮮な感じがした。

 桂文華「八五郎坊主」 人物の描写がおもしろく、お寺の住職の雰囲気が笑わせた。

 桂三喬「初天神」 昨年、1昨年も聞いたが、落語家らしい雰囲気を持ったベテランのような感じが好きである。枕はいつものように家族の話で、息子の就職の話だった。時間を気にしながら、それを笑いに持っていった。

 笑福亭鶴二「不動坊」 よく聴く話だが、少しずつ工夫がされていて、幽霊役が同業の講釈師ではなく、「落語家」となっていた。未亡人が幽霊に話しかけるのも新しい工夫か?大家の声が張りがあって、若すぎるのが気になった。

 桂文珍「けんげしゃ茶屋」 割烹着で登場して笑わせた。話題のSTAP細胞の発見者の扮装である。話がうまく、多くの笑いを取った。 
by nori-126 | 2014-02-03 01:50 | 古典芸能 | Comments(0)

noriさんのひまつぶ誌 6.古典芸能

2013.1.26 第111回 ABCラジオ「上方落語をきく会」夜の部 シアターBRAVA!
by nori-126 | 2013-12-31 22:40 | 古典芸能 | Comments(0)

第111回 ABCラジオ「上方落語をきく会」夜の部 シアターBRAVA!

 1月26日(土)朝日放送主催の「上方落語をきく会」の夜の部を見に行った。朝日放送が昭和30年に始めた会で、40年ほど前に第39回(昭和45年)と第44回(昭和46年)を見に行ったことがある。そして昨年1月の第110回を久しぶりに見に行った。

 今年は一日だけで昼と夜に2公演行われた。会場のシアターBRAVAは大阪城ホールの川向かいにある。何度も通りがかっているが、入るのははじめてである。席はS列5番と後の方である。お客さんは満員だった。

 桂冶門     「つる」
 笑福亭たま   「憧れの人間国宝」
 桂吉弥     「かきわり盗人」
 笑福亭三喬  「まんじゅうこわい」
 桂春團冶    「子ほめ」
 桂米團冶    「かけとり」
 笑福亭松喬  「あみ船」

 2番太鼓という寄席囃子が陽気に始まりを告げる。桂冶門は「つる」というよく聞く噺をした。「白髪の老人が岩の上に立って、小手をかざして」というのを、「尺八吹いた老人が、岩海苔たべて、小手を振り回した」と聞き間違えるのは初めて聞いた。落ちは「だまって飛んできた」が有名で、前のお客さんがその落ちを寸前にささやいたが、冶門は「その日は飛んでこんかった」と締めた。よく聞く話は、演者がいろいろと工夫を加えているものである。

 司会の伊藤史隆と三代澤康司があいさつをした。会場が毎日放送の持ち物なのに、朝日放送が使わせていただいたと笑いを取った。

 笑福亭たまは、京大経済学部卒で、福笑門下の異色の落語家である。はじめにショートコントを枕の代わりにいくつか披露した。その中で「B29」の話をしますと言って、鉛筆で字を書くしぐさをする。「この鉛筆濃いなあ」という落ちが笑わせた。噺は文楽の人形遣いが、倒れて言葉がしゃべれなくなるというもので、奥さんの通訳で笑わせた。文楽の時事ネタもちゃんと織り込んだ。

 吉弥はさすがに落ち着いている。よく知っている噺だが楽しめた。落ちは「取る物がないので、相撲取って帰る」というのは、新しい工夫だろうか?三喬は前回も聞いたが、早口なのに全く噛まないで流れるように話す。慣れた感じがして、まだ若いがいかにも落語家という雰囲気をすでに持っている。いろいろな饅頭が出てくる中で、551の豚まんで笑わせた。

 春團冶は前回も聞いたが、かっての四天王でただ一人、今でも高座を聞けるのはうれしい。声は少し弱くても口調は昔のままである。米團冶の「かけとり」は、相手の趣味に合わせて、借金を断るというもので、中身を変えたら新作落語のようになる。クラシック好きの借金取りには、作曲家や音楽用語を使った音楽づくしを披露して、「キダタロー」まで出て来た。芝居好きに対しては、落語家づくしを披露した。團十郎のこもった声のまねをしたが、これはマニアック過ぎて、笑ったのは私だけだった。

 松喬さんは、昨年の会に出演が予定されていたのに、病気のために出演が中止になった。痩せておられるが、元気に長い噺をされた。「あみ船」は文献に残っている噺を小佐田さんが脚色し直したということで、もちろん初めて聞く話である。実力者が何人も出演するこういう会は貴重である。

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by nori-126 | 2013-01-27 21:39 | 古典芸能 | Comments(0)