感動を求めて、忙しすぎる「ひまつぶし」に追われている団塊世代の男の記録。
by nori-126
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カテゴリ:歌舞伎( 161 )

吉例顔見世興行 昼の部 松本白鷗他 襲名披露 京都南座

 11月3日(土・祝)、京都南座で歌舞伎を見た。京都南座は、3年前の1月の公演のあと、突然、耐震補強工事が必要として休館になった。再開の予定が示されないで不安だったが、今月1日から、再開場となった。

 2か月にわたる顔見世興行が行われることになり、11月は襲名披露公演である。待ちかねて早速、3日目に観劇した。7月に対岸の東華菜館で食事会をした時は、工事中だったが、久しぶりにまねきがあがって、南座が帰ってきたことを実感した。
 
 初めて歌舞伎を見たのは、42年前の南座の顔見世興行だった。京都にいた弟がチケットを買ってくれた。本日の演目でもある「連獅子」が十八代目中村勘三郎(当時は勘九郎)と父の十七代目で演じられた。顔見世興行は、2004年から毎年観ていて、4年前の顔見世興行を見たのが、改修前の南座での最後の公演だった。

南座発祥四百年 南座新開場記念
吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎
二代目 松本白鷗 十代目 松本幸四郎 八代目 市川染五郎 襲名披露

第1 毛抜
粂寺弾正 左團次  腰元巻絹 孝太郎
八剣玄蕃 亀鶴   湊秀太郎 壱太郎
八剣数馬 廣太郎  腰元若菜 吉弥
湊民部  高麗蔵  小野春道 友右衛門

 前に海老蔵でみたことがある。左團次が、このような主役級を演じるのもほんどないと思われる。最後に、花道の七三で、このような大役を勤められて、うれしいというようなことを言ったが、まだ、台詞が十分入っていないのが気になった。

 毛が逆立つという姫の奇病を弾正が解明して、悪人を退治するという単純な筋であるが、楽しめる。弾正が腰元や男にちょっかいをだすのが、笑わせる処だが、海老蔵に比べるといやらしさに欠けるのは、左團次さんの人柄かも知れない。

 吉弥の腰元が、品があり似合っていた。亀鶴の悪役も貫録がでてきたようである。

第2 連獅子
右近、親獅子 幸四郎  左近、子獅子 染五郎
僧蓮念    愛之助  僧遍念    鴈治郎

 何度も見たことのある連獅子であるが、実の親子で演じることがほとんである。子獅子の方が若くて生きがいいのが笑いを誘うこともあるが、幸四郎の方が、動きがよかった。染五郎は毛振りの場面で、長い毛がうまく回転せずに、足元が少しずつずれていた。

 踊りも幸四郎は見事だった。狂言回しに愛之助と鴈治郎という贅沢な配役で、二人とも踊りがうまいし、滑稽な役もこなせて、主役を食ってしまう勢いだった。

第3 恋飛脚大和往来 封印切 新町井筒屋の場
亀谷忠兵衛    仁左衛門  傾城梅川   孝太郎
丹波屋八右衛門  鴈治郎   阿波の大人  松之助
井筒屋おえん   秀太郎   槌屋治右衛門 左團次 

 封印切は、籐十郎と鴈治郎で2回ずつみているが、仁左衛門では初めてである。筋は単純だが、忠兵衛が八右衛門との意地の張り合いで、禁じられている封印を切ってしまうという心の動きを表現するのは難しい。

 鴈治郎の八右衛門は、忠兵衛を誘いこもうとして、少しテンションが高すぎるのが気になった。三日目なので二人の掛け合いが十分でないのかもしれない。仁左衛門が言い間違えていいなおしをしたのも初めてみた。

 ストーリーで言えば、200両というような金をとても用立てできる身分でもない、忠兵衛が、どうして傾城を見受けできるのか、そもそも無理があるなあと今回、感じた。

第4 御存 鈴ヶ森
幡随院長兵衛  白鷗  白井権八  愛之助
雲助      錦吾  雲助    市蔵
飛脚宗助    友右衛門

 名セリフがでてくるだけが見どころのような演目なのに、白鷗の「お若けえのお待ちなせい」という台詞がそれらしく聞こえてこない。発声のせいなのか、それともわざと言い方をくずしているのか?

 殺陣で、足を切られたと作りものの足を見せたり、顔を切られたと顔面を真っ赤にするのは、笑いを取るためだろうが、素直に笑えない。

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by nori-126 | 2018-11-04 00:07 | 歌舞伎 | Comments(0)

七月大歌舞伎 昼の部 白鷗・幸四郎襲名披露 松竹座

 7月16日(月・祝)、歌舞伎を見に行った。前日の15日(日)にチケットを取っていたが、合唱の練習が入ったので、行けなくなった。そのチケットは知り合いのKKMZさんに譲った。
 
 ぎりぎりになってチケットを取ったが、勧進帳を見るのに花道近くを探したら、14列1番という花道の左しか残っていなかった。それでも弁慶の飛び六法での引っ込みをほぼ正面から見られたのはよかった。

1.廓三番叟
 傾城千歳太夫 孝太郎 新造松ヶ枝 壱太郎
 太鼓持藤中  歌昇

 はじめて見る演目である。孝太郎が、少し年増の感じの太夫で、落ち着いた貫禄のある踊りを見せた。若い娘よりも似合うかも知れない。壱太郎は、まだ世間知らずの娘といった感じで、踊りがうまくなったように思う。歌昇の踊りも形はきちんとしていたが、少し堅さが見えた。

2.車引
 松王丸 又五郎  桜丸    扇雀
 杉王丸 種之助  藤原時平公 彌十郎
 梅王丸 鴈治郎

 中堅の役者の顔見世といった感じで、鴈治郎や扇雀の荒事もうまくこなしている。彌十郎の時平は、声もよく通って柄も大きいが、少し人の良さがでるようなのが物足りない。

3.河内山
 宗俊   白鷗   高木小左衛門 彌十郎
 宮崎数馬 高麗蔵  腰元浪路   壱太郎
 北村大膳 錦吾   松江出雲守  歌六

 何度か見ているが、屋敷に乗り込む前の段がないと、変装した感じがわかりにくい。白鷗は、台詞にくせがあって、腹のすく啖呵とまではいかないが、貫禄はある。馬鹿殿様の出雲守を歌六が演じるのは、違和感がある。何でもこなせるとはいえ、人の良さというのは、隠せないものである。

4.勧進帳
 弁慶    幸四郎   源義経   孝太郎
 亀井六郎  高麗蔵   片岡八郎  歌昇
 駿河次郎  種之助   常陸坊海尊 錦吾
 富樫左衛門 仁左衛門

 次世代のトップ俳優になるべく、幸四郎の弁慶は、素晴らしいできだった。勧進帳は何度も見ているが、団十郎や先代の幸四郎らが演じてきた。これからは、海老蔵や幸四郎が引き継いで演じていくことになるのだなあと、世代の交代を感じる舞台だった。

 仁左衛門の富樫が秀逸である。富樫がしっかりしていると、引き締まる。弁慶との掛け合いも緊張感が感じられる。
 

by nori-126 | 2018-07-17 02:11 | 歌舞伎 | Comments(0)

七月大歌舞伎 夜の部 白鷗・幸四郎襲名披露 松竹座

 7月10日(水)、歌舞伎を見に行った。今月の松竹座は、松本白鷗・幸四郎の襲名披露公演で、大阪では、めったに見られない豪華な役者の協演である。何よりも仁左衛門が、昼・夜と重要な役で出ることと、猿之助の女方が見ものである。

二代目松本白鷗 十代目松本幸四郎 襲名披露 七月大歌舞伎
関西・歌舞伎を愛する会 第27回

1.元禄忠臣蔵 御浜御殿綱豊卿
徳川綱豊卿 仁左衛門 富森助右衛門 中車
中臈お喜世 壱太郎  小谷甚内   松之助
上臈浦尾  吉弥   御祐筆江島  扇雀
新井勘解由 歌六

 随分前に仁左衛門と現幸四郎の組み合わせで見たことがある。真山青果の台詞は、微妙な人の心理をあぶりだして面白い。討ち入り前に吉良上野介を斬ろうとする助右衛門の行動には、無理があるので、それを止めようとする綱豊卿の説得も納得しがたいところがある。

 仁左衛門の力強い台詞は、ぐいぐいと引き込むものがある。他の人がこの役をやっているのだろうか?想像ができないくらいである。中車が歌舞伎役者らしくなった。すぐれた役者は何でもこなせるものだと感心した。

 吉弥が落ち着いた上臈で存在感があった。扇雀の女方は久しぶりに見るが、派手さがなくて、こういう役の方が似合うようである。歌六については、何もいうことはない。安心して見ていられる。

2.口上
 最近の口上は藤十郎さんが仕切ることに決まっているらしい。登場する役者も豪華で人数が多い。白鷗・幸四郎襲名披露の口上は、4月の御園座杮落に続いて2回目である。

3.女殺油地獄
 河内屋与兵衛 幸四郎  お吉       猿之助
 山本森右衛門 中車   芸者小菊     高麗蔵
 小栗八弥   歌昇   妹おかち     壱太郎
 母おさわ   竹三郎  豊嶋屋七左衛門  鴈治郎
 兄太兵衛   又五郎  河内屋徳兵衛   歌六

 11年前の7月に松竹座で、海老蔵と仁左衛門で見たことがある。この時は、海老蔵で見た後に、海老蔵が楽屋風呂の負傷で休演したので、仁左衛門が代演した。仁左衛門ではもう見られないのかとあきらめていたので、喜んで見に行った。その後、仁左衛門は歌舞伎座で、一世一代としての公演を済ませているので、もうみることができない。

 幸四郎の与兵衛は、上方の役者の雰囲気がよくでていた。御園座での吉田屋は、頼りない若旦那なので難しかったせいもあって、無理に上方の演目をしなくてもと思ったものである。与兵衛という役は、複雑な心情をどう表現するか難しいが、かなりこなせていた印象だった。

 猿之助のお吉がよかった。「十二夜」でひょうきんな女方を見たが、古典での女方をみるのは初めてである。しかも上方の商家の女房をうまく演じていた。小さい子を残して死んでいくという悲惨さを少し抑えたような演出と思われた。

 歌六、竹三郎は、前見た時と同じ役だったが、子を思う親の哀しみが出ていた。竹三郎を見るのは久しぶりで、うれしかった。中車が馬上の殿様でちょいと出たのが、ぜいたくである。


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by nori-126 | 2018-07-12 01:37 | 歌舞伎 | Comments(0)

杮葺落4月大歌舞伎 夜の部 御園座

 4月11日(水)、名古屋に歌舞伎を見に行った。前の御園座には、2012年2月、菊之助、松緑の歌舞伎を見に来たことがある。経営不振から、2013年3月に閉館となったが、企業の支援で現地で建て替えられ、今月から新しい御園座がオープンして、杮葺落公演が行われている。

 エスカレーターで2階に上がると、正面入り口がある。館内や椅子は赤で統一されている。モダンな感じだが、芝居小屋の雰囲気は無い。客席数は1200少しと前より400くらい少なくなった。舞台の幅は38mと歌舞伎座の27mより広い。前は客席での飲食が禁止されていたが、可能になった。ロビーにいくつか売店があり、名物のアイス最中を食べた。

 チケットを取る時に、後ろの方の花道横しか空いてなかったので、19列14番という席を取ったが、前方に空席がかなりあった。花道横は、役者が近くで見られるし、弁慶が飛び六法で引っ込む時には、迫力を感じられる。すぐ横が通路だったので、舞台を見やすかった。

杮葺落四月大歌舞伎
松本幸四郎改め 二代目松本白鸚 
市川染五郎改め 十代目松本幸四郎 襲名披露

一、梶原平三誉石切 鶴ヶ岡八幡社頭の場
梶原平三  吉右衛門   六郎太夫  歌六
梢     雀右衛門   山口十郎  歌昇
川島八平  種之助    岡崎将監  米吉
森村兵衛  吉之丞    剣菱呑助  橘三郎
飛脚早助  宗之助    俣野五郎  又五郎
大庭三郎  左團次

 石切は、吉右衛門や仁左衛門で何度が見たことがある。吉右衛門の平三は、六郎太夫父娘への思いやりが伺えるが、一方では、娘を見てにっこりするなどひょうきんな面がある。歌六の六郎太夫は、慣れたものである。雀右衛門の梢は父への想いをみせて、可愛らしい。

 左團次は、悪役だが余裕のある貫録を見せた。赤顔の又五郎がいつもと違う役で、名前を見るまで誰かわからなかった。声もよく通る。橘三郎が酒尽くしの洒落をいうのに、名古屋弁で言ったり、名古屋の金鯱という酒を組み込んでいた。

ニ、勧進帳
武蔵坊弁慶  白鷗    富樫左衛門  幸四郎
亀井六郎   友右衛門  片岡八郎   高麗蔵
駿河次郎   廣太郎   常陸坊海尊  錦吾
源義経    鴈治郎

 勧進帳も何度も見ているが、新幸四郎の富樫はいかにとみていた。初めに名乗りを上げる処から、やはり若さがでている。血気盛んな使命に燃える若者ではあるが、落ち着きが欲しい。菊五郎の富樫のような領域に達するには、年月がかかる。

 白鷗の弁慶は、かっての団十郎に比べると、豪快さがやや劣る。芸風や年齢のこともあるだろう。花道横で見ていたが、六方での引っ込みも迫力に欠けるのは仕方がない。團十郎で見て感動した時は、團十郎が60歳くらい、白鷗は75歳なのだから。

三、廓文章 吉田屋

伊左衛門     幸四郎   夕霧       壱太郎
阿波の大尽    寿治郎   吉田屋喜左衛門  歌六
吉田屋女房おきさ 秀太郎

 舞台が横に広すぎるので、下手側に囃子方を配しても、中央での演技が小さく見えてしまう。上方和事を広い舞台でするのは、無理がある。

 新幸四郎が上方和事の、それも典型的な若旦那に挑戦するのが興味深かった。少し真面目過ぎる軽薄な若者のように見えた。花道を入ってくる歩き方やそわそわする時の歩き方が、上方の役者とは違う。女形のように見えるとお客さんが話していたが、同じことを感じた。無理にこういう役をやらなくてもいいのではないだろうか?

 壱太郎の夕霧が美しかった。品というものが感じられるようになると、顔も変わってくるものなのだろう。伊左衛門に気にいられたいとご機嫌を伺いながらも、全盛の太夫の品位も見せた。最後に、秀太郎が手締めをしましょうと、大阪締めをした。

 名古屋駅構内で、ひつまぶしを食べて、帰った。

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by nori-126 | 2018-04-12 00:24 | 歌舞伎 | Comments(0)

坂東玉三郎 初春特別舞踊公演 松竹座

 1月24日(水)、松竹座で歌舞伎を見た。毎年、お正月には松竹座で、上方歌舞伎の役者を中心に初春公演が行われる。同業者の貸し切り公演が4日にあって、数年前までは、その日に見に行っていた。今年は、歌舞伎座で幸四郎一家の襲名披露公演があって、役者がいないせいもあるのだろうが、玉三郎の舞踊公演となった。

 昼夜でなく、午後2時からの1回公演が主であるが、チケットは取りにくい状況だった。1階席が満席だったので、あきらめかけていたら、前日に1階席に一つだけ席がでた。6列10番と前の方でやや左よりである。

口上 
 玉三郎と壱太郎が大きな金屏風の前に並んで挨拶をした。玉三郎が、壱太郎の祖父藤十郎や曽祖父鴈治郎の話をして、芸を後進に伝えていく決意を語った。襲名披露に出ることが少なく、直に話を聴けるのは貴重な機会である。壱太郎は、玉三郎から身近に教えてもらえる機会を喜び、緊張の中に意気込みが感じられた。

元禄花見踊
 真っ暗な舞台がぱっと明るくなり、二人が8人の供を従えて、華やかに踊る。「晴れの会」でお馴染みの松十郎さんと千次郎さんが、玉三郎と並んで踊った。

秋の色種
 秋の草花を描いた背景に、お囃子方が並び、二人がしっとりと踊る。

鷺娘
 壱太郎が、暗い背景の中で、白い着物の鷺の化身に扮して踊る。途中で、衣装の引き抜きがあり、華やかな赤い着物、ピンクの着物などに代わるが、最後は雪の降る中で、白い着物で踊り狂い、静かに横たわる。壱太郎の仕草が、玉三郎に似ているのは、指導を受けているからだろう。

傾城
 真っ暗な舞台に、吉原の町並みの提灯だけが灯る。明るくなると、花魁に扮した玉三郎が、お供と一緒に、舞台上手に下がろうとすると、また、真っ暗になる。背景が変わり、囃子方が並んで、玉三郎が優雅に踊る。

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by nori-126 | 2018-01-25 00:02 | 歌舞伎 | Comments(0)

吉例顔見世興行 芝翫襲名披露 夜の部 ロームシアター京都

 12月13日(火)、京都の顔見世に行った。あまり、魅力的な演目ではないが、夜の部の「文七元結」をシネマでしか見たことがないので、見に行くことにした。南座が閉館中なので、今年は、ロームシアター京都で行われた。3時半頃に地下鉄東山駅から、歩いて行くと、みぞれが少し降った。入り口に横向きにまねきが上がっていて、南座の風情は望むべくもないが、関係者の努力がしのばれる。

 席は11列20番で、正面に近く、段差があるので、舞台が見やすい。芸姑さんやだらりの帯の舞妓さんがいて、京都らしい雰囲気である。花道は舞台袖に、ごく短いものが設置されていた。周りの人達が、上演中によくしゃべるので驚いた。すぐ後で、大向こうの声をかける男性がいたが、地声で、タイミングもあっていない。大向こうというのは、芝居をよく知った人が、後ろの席の方から声をかけるもので、誰でもできるというものではない。コンサートのブラボーとはちがうのである。

第1 良弁杉由来 二月堂
渚の方 藤十郎   僧順円 男女蔵
僧慈円 寿治郎   僧法善 亀鶴
良弁大僧正 鴈治郎

 前に見たことがあるが、筋としてはあまり面白いものではない。舞台中央に大きな杉が立っているが、その後にあるお堂のセットが見事だった。藤十郎は、足の運びに元気がなかったが、老婆の役なので、演技としてなのかも知れない。

第2 俄獅子
芸者 時蔵       鳶頭 国生改め橋之助
鳶頭 宗生改め福之助  鳶頭 宜生改め歌之助
芸者 芝喜改め梅花   芸者 孝太郎

 芸者や鳶頭が踊りを見せたり、若者と立ち回りをするというよくある踊りである。襲名をした3兄弟が颯爽としていて、心地よい。

第3 人情噺文七元結
左官長兵衛 芝翫   角海老女房お駒 魁春
女房お兼  扇雀   和泉屋手代文七 七之助
娘お久   壱太郎  角海老手代藤助 亀鶴
家主甚八  彌太郎  和泉屋清兵衛  梅玉
鳶頭伊兵衛 仁左衛門

 シネマで見たことがあるが、舞台を見るのは初めてである。台詞がしっかりと入っていて、普通の芝居を見ているようである。芝翫のコミカルな演技がよかった。豪壮な役だけでなく、コミカルな味が出せれば、芸の幅が広がるのが期待できる。扇雀の女房が笑わせた。最近は立ち役が多いようだが、庶民のおかみさんという役も似合っている。

 七之助の立ち役も珍しいが、女形のできる人は、やさ男が似合う。最後の方で、彌太郎、梅玉、仁左衛門が登場すると、舞台が引き締まる。今回は、この場面が見られただけで満足である。劇中の口上があり、仁左衛門が仕切って、芝翫の襲名を披露した。

第4 大江山酒呑童子
酒呑童子 勘九郎 平井保昌 橋之助
濯ぎ女  壱太郎 福之助  歌之助
源頼光  七之助

 9月に大阪城の薪能で見た演目である。松羽目もので、能が元になっているのがわかる。勘九郎が登場した時は、少し、ひょうきんな感じの若者で、勘九郎とは気が付かなかった。声が枯れていたのが気になった。七之助はここでも立ち役で、線は細いが、貴族の品を見せた。橋之助が存在感のある侍を演じた。

 能では、濯ぎ女は、能の中の狂言で登場するのだが、歌舞伎では、一人ずつ踊りを見せた。酒を飲んだ酒呑童子が、鬼の形相に変わるのは、舞台に置かれた幕の中での化粧なので仕方がないのだろうが、少し、物足りない感じがした。

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by nori-126 | 2017-12-14 00:40 | 歌舞伎 | Comments(0)

七月大歌舞伎 夜の部 松竹座

 7月12日(水)、半年ぶりに歌舞伎を見に行った。毎年、7月は松竹座で関西・歌舞伎を愛する会として、関西歌舞伎の俳優を中心に公演が行われる。夜の部に仁左衛門がでるので、夜の部だけを見に行った。

 舌出三番叟
 三番叟 鴈治郎  千歳 壱太郎

 舞台全体にお囃子方が並び、音楽が鳴る前に、二人が登場する。おめでたい演目の三番叟のバリエーションというところだろうが、

 盟三五大切(かみかけてさんごたいせつ)
 序幕・二幕目 大詰

 薩摩源五兵衛  仁左衛門    三五郎  染五郎
 六七八右衛門  松也      芸者菊野 壱太郎
 助右衛門    錦吾      芸者小万 時蔵
 家主      鴈治郎     同心   松之助

 平成23年2月に松竹座で、仁左衛門で見たことがある。この時は、愛之助や芝雀が出ていた。鶴屋南北が、忠臣蔵と四谷怪談を背景に、書いた狂言である。ちょっとした行き違いから、塩谷家の浪人の薩摩源五兵衛(不破数右衛門)が、金を騙し取られたのを怒って、大勢の人を殺すという、残忍なストーリーである。
 
 仁左衛門の冷静な立ち振る舞いが、ぞくぞくとさせる。優男が悪人を演じる魅力である。染五郎がチンピラ風の感じをよく出していた。松也は、少し滑稽な感じの狂言回しであるが、こういう役もこなせると芸の幅が広がる。鴈治郎は、やはり上方の雰囲気があるので、江戸の狂言には、少し違和感がある。

 舞台が終わって、仁左衛門と染五郎が、衣服を直して、お客さんに挨拶をした。こういう演出は通し狂言では、時にみられる。



 

by nori-126 | 2017-07-13 00:40 | 歌舞伎 | Comments(0)

初春大歌舞伎 夜の部 松竹座

 1月18日(水)、歌舞伎を見た。毎年、1月4日の貸切り公演の夜の部を、事務職員のご夫婦と観るのが恒例だったが、数年前から行かなくなった。その方も、昨年夏に転居されて退職された。

 今年は、正月に東京に行ったので見られなかったが、仁左衛門の冨樫を見たくてチケットを取った。席は14列10番だった。

 八代目 中村芝翫と、3人のお子さんの同時襲名披露であり、2階のロビーには、歴代の芝翫や襲名する人たちの舞台の写真などが飾られている。先代の芝翫の芝居を見たことがあり、幡随院長兵衛の女房役が印象に残っている。お祝いの絵馬が多く並ぶ中に、京都在住の同業の歌舞伎ファンのUMさんのがあった。

一、鶴亀
女帝   藤十郎 鶴    国生改め橋之助
亀    宗生改め福之助 従者   宜生改め歌之助

 三兄弟の襲名記念の舞踊である。子どもの頃に謡を習っていたが、一番最初に習うのが鶴亀だった。「それせいようの春になれば」という出だしを懐かしく聞いた。三兄弟の踊りは、洗練されたとはいえないが、若さに溢れている。橋之助はかなり形になっていた。藤十郎はあまり動きはないが、身のこなしはさすがである。若い人たちが少しでも近づきたい目標である。

二、口上
 藤十郎の仕切りで、孝太郎と東蔵が女方でないのは珍しい。我當さんが体調が悪そうなのに、挨拶をされるのは律儀である。列の端にいた幹部昇進して梅花を襲名した芝喜松さんを紹介したのは珍しかった。

三、歌舞伎十八番の内 勧進帳
武蔵坊弁慶   橋之助改め芝翫   源義経     魁春
亀井六郎    国生改め橋之助   片岡八郎    宗生改め福之助
駿河次郎    宜生改め歌之助   常陸坊海尊   橘三郎
富樫左衛門   仁左衛門

 勧進帳は何回も見ているが、芝翫は若さがあって勢いがある。力が入り過ぎている面もあるが、荒事の大きさを持った人なので、きっと立派な弁慶になると期待できる。花道の六方での引っ込みは、少し迫力が足りない気がした。団十郎の時の感動がなかった。。
 
 仁左衛門の富樫がお目当てだった。勧進帳は弁慶よりも富樫の方が主人公のように思う。有能な武士でありながら、弁慶の忠義に打たれて、職務を放棄する(それは我が身に災いをもたらすであろうに)という心情を見事に演じた。菊五郎の富樫もよかったが、仁左衛門の方が、心の葛藤を感じさせる繊細さがある。

 義経は、あまり目立たない役だが、それでもある程度の存在感が欲しい。魁春が女方だけをする人なので少し物足りない。四天王の3人は三兄弟で、場を踏んで経験を増やすという段階か。橘三郎がそれをまとめているという立場だが、少し差があり過ぎて、四天王ではなく、一人の王と3人の王子たちみたいだった。

四、雁のたより
髪結三二五郎七  鴈治郎      花車お玉     孝太郎
若殿前野左司馬  亀鶴       愛妾司      児太郎
乳母お光     芝喜松改め梅花  医者玄伯     寿治郎
家老高木治郎太夫 彌十郎      若旦那万屋金之助 橋之助改め芝翫

 あまりよく覚えていなかったが、随分前に藤十郎で見たことがある演目である。鴈治郎が軽快な感じで見せるが、一人で演じる時は、力が入っているようで余裕が感じられない。掛け合いで演じる時はいい味を出している。橋之助と掛け合いで、女ぐせが悪いことをネタにして笑わせた。鴈治郎にもっと余裕がでてくれば、上方の伝統を受けついで、大事にして欲しい演目である。

 亀鶴がひょうきんな役で笑わせる。いつも真面目な役が多いのを知っていると余計におかしい。こういう上方の演目は、江戸歌舞伎にない楽しみである。

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by nori-126 | 2017-01-20 00:59 | 歌舞伎 | Comments(0)

歌舞伎 昼の部 歌舞伎座

 1月4日(水)歌舞伎座昼の部を見た。ソラリア西鉄ホテル東銀座に泊まって、朝はゆっくりとしていた。歌舞伎座の正面は、正月の飾りで華やかである。何度も来ているが、正月に来るのは初めてである。門松がたてられて、菰樽が積み上げられている。愛之助のデスクには、奥様の紀香さんがおられた。

一、将軍江戸を去る
徳川慶喜    染五郎  山岡鉄太郎   愛之助 
土肥庄次郎   廣太郎  吉崎角之助   男寅
間宮金八郎   種之助  天野八郎    歌昇
高橋伊勢守   又五郎

 前にも見たことがある。将軍慶喜が、江戸城を明け渡して水戸に向かう前夜からの動きを見せる。真山青果らしい理屈っぽい台詞がならぶ。勤皇と尊皇の違いというのは、言葉遊びのようで、違和感があったが、真面目に意味を考えるのではなく、議論を楽しめばいいのだろう。

 昔からの歌舞伎なら、少し無理があるような話でも、筋で泣かせることができるが、それが使えないと会話の機微で心理描写をするしかない。

 染五郎は、苦悩する将軍を演じてよかった。細かい心の動きを見せるところまではいかないが。愛之助はしっかりと台詞が言えていたが、説得に必死さだけでなく、落ち着きが欲しい。

二、大津絵道成寺(おおつえどうじょうじ)
愛之助五変化 藤娘 鷹匠 座頭 船頭 大津絵の鬼
弁慶   歌昇   犬        種之助
外方   吉之丞  矢の根の五郎   染五郎

 ずいぶん前に、藤十郎で見たことがあると思う。道成寺のバリエーションで、大津絵の題材を使っている。愛之助の女方は初めてだろうか?男っぽい感じが残る。体ががっしりしていても女性的な動きができるようになるのはこれからだろう。踊りは無難にこなしているが、まだまだ滑らかにというわけではない。

 先月の顔見世のように、愛之助の鬼の形相に押戻しがある。優雅な踊りの後で、あまり見たくないのだが。染五郎に比べると、先月の海老蔵はさすがに大きく見えた。

伊賀越道中双六
三、沼津(ぬまづ)
呉服屋十兵衛  吉右衛門   お米    雀右衛門
荷持安兵衛   吉之丞    池添孫八  又五郎
雲助平作    歌六

 お目当ての演目である。沼津は3回くらいみている。松島屋3兄弟揃ぶみがよかったが、吉右衛門の十兵衛は秀逸である。今日のメンバーとほぼ同じ配役で見たことがある。

 お定まりの、舞台から客席へ、二人が下りてくるのが楽しい。親子のほのぼのとした雰囲気は、後の悲劇を知っていると悲しい。雀右衛門が、夫を思う一途な女を演じて可愛い。

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by nori-126 | 2017-01-05 02:25 | 歌舞伎 | Comments(0)

吉例顔見世興行 雀右衛門襲名披露 第三部 先斗町歌舞練場

 12月10日(土)、顔見世興行を見に行った。例年、南座で行われる京都の顔見世は、南座が耐震工事で休館中のため、今年は、先斗町歌舞練場で行われている。いつもは二部制だが、三部制になっている。

 五代目中村雀右衛門の襲名披露公演だが、三部制という時間の関係からか、口上がない。京阪三条駅から三条大橋を渡ると、狭い路地にいろいろな店があって雰囲気が変わる。人が多くてにぎやかである。

 先斗町歌舞練場に来るのは初めてだが、少し小さめの劇場は、昔の芝居小屋という感じで、舞台が近くに感じられる。席は,
「りの11番」ということで、前から9列目になる。

第3部 
第1 双蝶々曲輪日記 引窓 八幡屋十次兵衛住居の場

南与兵衛  仁左衛門  女房お早  孝太郎
母お幸   吉弥    三原伝造  亀鶴
平岡丹平  市蔵    濡髪長五郎 彌十郎

 何度かみたことがある演目だが、与兵衛の複雑な心境を表現することが難しい。仁左衛門は、侍に取り立てられた喜びを隠しきれないのをうまく表現する。彌十郎の相撲取りは、柄が大きいのでよく似合う。孝太郎のお早は廓上がりである雰囲気がある。吉弥の老け役は珍しいが、雰囲気は出ているものも年齢的にまだ、早いのだろう。若いおかみさんのような役をもっとして欲しい。

第2 京鹿子娘道成寺 鐘供養より押戻しまで

 白拍子花子 雀右衛門  不動坊    廣太郎
 普文坊   廣松    大館左馬五郎 海老蔵

 いろいろとある娘道成寺のバリエーションで、所化がでてこなくて、修験者が二人だけでてくる。雀右衛門の踊りは、形はある程度まとまっているが、まだまだ滑らかな感じがしない。華がある人なので、踊りがうまくなるともっと華やかな感じになるはずである。

 最後に鬼の形相になるのはあまり好きでない。妖怪ということを示すのにそうする必要があるのだろうか?海老蔵の押戻しは荒事での豪快さはさすがである。成田屋の伝統である。繊細さの要求される台詞を聞くよりは、満足感が得られる。

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by nori-126 | 2016-12-13 01:33 | 歌舞伎 | Comments(0)